ライブはなくなってしまった。でも音楽は鳴り止まない
3密が日常に溶け込んで早数ヶ月。私の日常もすっかり様変わりしてしまった。
まず仕事が休みになってしまった!
主にタオルやTシャツのプリント加工をしている会社で営業事務、デザインなどの業務をしているパートタイマーだが、イベントやライブが軒並み中止になった事で仕事が激減。4月には出勤日数を減らされ、5月の連休明けにはとうとう6/15まで休んでくれと通告されてしまった。
あれほど望んでいた“休み”だが、いざ「存分に休みなさい」と言われるとさて、、大変暇である。。
そして何よりコレが痛かった。
日常的にライブハウスやホールに足繁く通っていた私のスケジュールからライブがなくなってしまった!
辛い。ただただ辛い。ただただただ辛い。
あんなに楽しみにしていたGreen Dayも来年に延期になってしまったし、今年10周年のクリープハイプ、何とかチケットをもぎ取ったKing Gnu、他にもsumika、サカナクション、BIGMAMA、Tempalay、UNISON SQUARE GARDEN等々…ことごとく中止や延期になった。
どれも何ヶ月も前からチケットを取って待ち焦がれたライブばかりだ。
私にとってライブとは、日々のストレス解消や生きる糧として必要不可欠なもの。
決して「不要不急」にカテゴライズされるものではないのだ!
とは言うものの、超一般庶民の私なんぞが世の中の流れに逆らえる筈もなくライブのない日々をのらりくらりとやり過ごしている次第。
ただ、世界中が新型コロナウイルスという目に見えないものに怯え、生活を制限され、当たり前だと思っていた日常を過ごせなくなってしまった事で自分に本当に必要なモノは何なのか分かってきたような気もする。
まずは家族。
ステイホーーーームする時間が長くなった事でダンナと話す時間が増えた。まぁ、良い事だと思う。うん。
こういう非常時に家族が側にいてくれるという事自体が何とも心強いものである。
で、やはり音楽。これはどう考えても自分の大切なものリストから外せないという事がよーーく分かった。
ライブには行けない。けど音楽は鳴り止まない。
有り難い事に今多くのミュージシャン達が毎日のようにSNSでライブ配信や、慣れないリモート会議アプリ等を使って私達ファンに音楽や声を届けてくれている。
おかげで私も何とか退屈な日々に挫けることなく過ごせている。
家のスピーカーからは好きなバンドの音楽が鳴らない日はない。
だがしかし、やはりナマの音楽に勝るものは無いのだとも気づいてしまった。
SNSでの弾き語り配信を観れば〈あぁこれをBillboard liveで聴いてみたい〉と思うし、ライブ配信を観れば〈あの3密極まりないライブハウスで一緒にシンガロングしたい〉と思ってしまう。
あの高揚感や開放感はきっと生のライブでしか得られない。
当たり前のように、息をするように生の音楽を求めてしまう。
フェスで夏の暑い日差しの中好きなバンドを前で観るために何時間も待ち続ける事も、冬の冷たい雨に濡れながらライブハウスの開場を待ち続ける事も厭わない程の、それ以上の対価が生のライブにはあるのだ。
だからまたあの日常を取り戻す為に自分に出来ることは何か色々考えてみた。
今色んなライブハウスや音楽関係者、ミュージシャンがクラウドファンディングなどで支援金を募っている。
ライブをするにはハコはもちろんだがミュージシャン以外にもPA、照明、テック等々様々なスタッフが必要不可欠なのだ。
それらの人達にもきちんと支援金が行き渡って欲しいと思うのだが、今一その辺りがはっきりしない部分が多いように感じてしまう。
大のファンであるサカナクションの山口一郎さんがその辺りを含めた基金をつくるのに今奔走されているらしいので、もしその基金が立ち上がったおりには微力ながら支援させて頂きたいと思う。
今出来ることとしては、サカナクションが公式HP内に開設している「nice action」というライブスタッフ、レックスタッフを含めた支援を目的としたシステムがある。これは自分がサカナクションに対してnice action!と思ったときに何時でも100円単位で入金出来るので応援したがりのファンとしてはとても有り難い。
後は地元(大阪)のライブハウスのクラウドファンディングと、全国のライブハウス支援を目的とした「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」、 独立系のライブハウス支援を目的としたプロジェクト「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」に少額ではあるが支援させて頂いた。
苦しい状況はまだまだ続きそうだが何とか、何とか頑張って頂きたいと心から願うばかりだ。
「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」
https://savelivehouse.com/
「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」
http://liveforcelivehouse.com
こんなにも音楽に恩恵を受けている事に改めて気付かされてしまったのだから今自分に出来る範囲ではあるが音楽に少しでも恩返ししていきたいと思っている。
音楽は鳴り止まない。
でも以前のような生の音楽を以前のような環境で体感できる日はいつ戻ってくるのかは分からない。
だけどまたあのライブハウスという空間で音楽を爆音で浴びれる日が必ずくると信じてやまない。
だって私の知っている音楽はRockはそんなにヤワじゃないだろ?
追記
今音楽を取り巻く環境が大きく変化していく中で、新しい楽曲制作やライブの実施方法が色々模索されていると思う。それに対しては決して批判的な気持ちはないし、寧ろ必要な事だと感じている。
ただライブハウスでしか体験出来ない事も確かにあるという事と、それを知らない人達によって大きな流れの中に放り込むようにして可能性を0にして欲しく無い。そういう想いからこの記事を書いたということを追加しておく。