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弁護士になって久しぶりに帰国したら幼馴染アイドルによる争奪戦が始まりました .3

タクシーで家の近くまで送ってもらい、そこからは並んで歩くふたり



ひかる:こうやって2人で歩くのって福岡のときぶりだね


〇:だな。それにしても今日のイベントすごかったなぁ

ひかる:なにが?

〇:ひかるたちに会うためだけにあれだけの人が来てたんでしょ? アイドルからしたら普通なのかもしれないけど一般人からしたら非日常すぎるよ

ひかる:まぁ最初の頃は私も驚きとかが強かったけど、今は感謝の方が強いかなぁ

〇:感謝かぁ……あの場でその考えになるのは流石だよ

ひかる:そうかなぁ…〇〇だって場数踏んだらそうなるよ

〇:場数を踏む事にファンが減るから不安しか残らないよ…笑

ひかる:かっこいいし優しいから減らないと思うけどなぁ

〇:減らないわけないじゃん…笑





話しているとひかるの家へ着き……



ひかる:あ”あ”ぁ’ぁ’……つかれたぁ


〇:さっきまで普通にしゃべってたひかるはどこに行ったんだよ…笑

ひかる:おうちに帰ってきちゃうと疲れがドっと感じるんだもん

〇:分からんでもないな…笑

ひかる:るんちゃんご飯食べたい

〇: ……それは作れってこと?

ひかる:いえすぅ

〇:分かったよ。じゃあ冷蔵庫見させてもらうよ

ひかる:はーい






〇:こ、この冷蔵庫飲み物ばっかじゃねぇか……






それから何を作るか迷うほどの材料もなかったためすぐに料理にとりかかり完成した




〇:ほら、出来たよ

ひかる:おぉぉ…!〇〇ってちゃんと料理できるんだね


そこには味噌汁とタラの香味焼きがあった


〇:そりゃあ一人暮らししてるからな

ひかる:彼女さんとかいないの?


〇:どっかの誰かさんたちが彼女作るなっていうから作ってないよ

ひかる:ほぉほぉ…そこはちゃんと守ってるんだね


あむっ


ひかる:んっ!このお魚美味しいっ

〇:向こうはタラがいっぱいあるからタラ料理は得意になっちゃった

ひかる:これのレシピあとで教えて!

〇:いいよ。だけど分量とかは目分量だからちゃんとしたレシピじゃないけどいい?

ひかる:なっ……目分量で料理できるくらい料理してるとは……

〇:日本に比べたら給料は高いけどそのぶんレストランも高いから家で作った方が安いんだよ

ひかる:〇〇がどんどん大人になっていってる……おいてかないでよ

〇:ひかるだって大人になってるでs……






〇:あ、そんなことなかった…笑

ひかる:むぅ…〇〇がバカにしてくる

〇:でもほら、ひかるがめちゃくちゃ大人っぽくするのも子供がおめかししてるみたいでかわいいんじゃない?笑

ひかる:わたしは子供じゃなーーいっ!

〇:え…?

ひかる:『え?』じゃないしっ!



そういって不貞腐れながらも食べ進め……




ひかる:もうるんちゃん疲れた…


ぼふっ


〇:もう今日は寝るか

ひかる:うん。でもぉ…〇〇ともっとおしゃべりしたいなぁ

〇:ふふ。じゃあまだ寝ないでしゃべるか

ひかる:うん……〇〇は今日の会場行ってみて楽しかった?

〇:もちろん楽しかったよ。ただ、ひかるのファンの人達がいっぱいいて物理的とかそんなんじゃない距離を感じたなかなぁ

ひかる:そっかぁ……

〇:でも、こうやって疲れて小動物になってるひかるをみたらちょっと安心した笑

ひかる:私は変わってないでしょ?

〇:うん。ひかるはやっぱりひかるのままだったよ

ひかる:チビなとこは変えたいけどね

〇:ん〜俺はこのフォルムのひかるが好きだからこのままでいいよ

ひかる:〇〇はそれでよくても私は嫌なの!

〇:え〜そうかぁ…俺はこの感じが好きなんだけどなぁ



そういうと〇〇はひかるの頬をむにっと掴む



ひかる:むぅぅ…にゃにすんのぉ


〇:ひかるはこのムチムチほっぺにこの抱きやすいサイズなのが最高なのっ

ひかる:褒められてる気がしないんだけど

〇:褒めてる褒めてる!

ひかる:そうなのかなぁ…?






疑いの念が強いままその日は眠りにつき……





ひかる:〇〇……〇〇!………〇〇っ!


〇:んんっ……もうあさ?

ひかる:うん。もう朝だよ

〇:このベット気持ち良すぎてもっと寝てたいや

ひかる:違うでしょ?私を抱き枕にしてたからでしょ?

〇:そうだったな笑




昨日は結局ひかるを抱き枕にしたまま眠りについてしまったのだ



ひかる:とりあえず朝ごはん作ってるからリビングに来て

〇:え、ひかるってご飯作れるの?

ひかる:お味噌汁くらい作れるしっ!

〇:へ〜楽しみだ






そうしてリビングに着き朝ごはんを……



ズズズズ…


〇:んっ…これ美味しいよ

ひかる:でしょ〜ひかちゃん何でも出来ちゃうんだからっ!


〇:ひかちゃんって言ったりるんちゃんっていったり一人称が豊富だな笑

ひかる:へへっ…さすがひーちゃん

〇:もう多すぎてわけわかんないわ

ひかる:〇〇も一人称いっぱい作りなよ

〇:なんでだよ笑

ひかる:〇ちゃんとかどう?

〇:それラーメンみたいじゃねぇか!

ひかる:たしかに…笑




そんなことを話しながらご飯を食べ終わると……




ひかる:さ〜てそろそろ行こうかな

〇:えっ…どこ行くの?

ひかる:休みの日だよ?ポケ〇ンセンターに決まってる!

〇:えぇぇぇ……

ひかる:〇〇の推しポケモンも決めなきゃね!

〇:まぁ……行くかぁ

ひかる:そうこなくっちゃ!






そうしてふたりはポケ〇ンセンターへ




〇:うわぁ…人もポケモンもいっぱい……

ひかる:今日はちょっと人が少ないくらいだよ?

〇:え、これで人が少ないって意味わからん……

ひかる:とりあえず!ここから推しポケモンみつけるよ!

〇:こんな多い中から決められるかな……

ひかる:知ってるポケモンとかないの?

〇:ん〜とね。ゼクロムとか…あとイトマルてかは知ってる!

ひかる:ほぉほぉ…なんでイトマル覚えてるの?

〇:分かんない。なんか覚えてた

ひかる:じゃあイトマルを推しにする?笑


〇:さすがにそれはやめとくわ

ひかる:じゃあ誰にしようかなぁ…

〇:それは俺のセリフだと思うんだけど

ひかる:そっか そっか






それから色んなポケモンを見た後……


〇:よし、俺はこのポケモンにしよ

ひかる:ぶふっ…

〇:おい!なんで笑うんだ!

ひかる:だって〇〇はカッコイイ系のポケモンにすると思ってたんだもん笑


〇:え〜俺はこれ結構好きなんだけどなぁ

ひかる:それにしても「リオル」だよ?笑

〇:ルカリオになったらカッコイイよ?

ひかる:まぁそうなんだけどさ笑

〇:てかさ、ひかるってズルック好きだったよね?

ひかる:うん

〇:ズルックの方がかっこよくも可愛くもないような……

ひかる:ん?なんかいった?



そういうとひかるは〇〇に飛び乗り首を締めた



〇:ひ、ひかる?

ひかる:ん?

〇:ぜんっぜん痛くないんだけど

ひかる:くっ……もっと締めてやるぅ


グイグイと首を絞めているのだが…


〇:あのぉ……ちょっと痒いくらいなんだけど

ひかる:むぅ!なんで痛がらないのぉ!

〇:知らないよ…笑

〇:てか、いきなり暴力振るってきたから訴えるからね

ひかる:こういうときだけ弁護士になるな〜!

〇:そんな理不尽な…






そうしてリオルの人形などを買い…



ひかる:もう夕方になっちゃったね

〇:だな。もうそろそろ菜緒のとこ行かなくちゃ

ひかる:菜緒ちゃんも今日リアミだったはずだから癒してあげてね

〇:そうだった……菜緒もか

〇:アイドルって忙しいな

ひかる:まぁね

〇:とりあえず、このリオルなくさないように菜緒のとこ行くわ

ひかる:リオルのこと失くしたら許さないから!


〇:へいへい…笑




それからふたりは別れ、〇〇は菜緒のもとへ、ひかるは家へと帰った

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