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銭湯の店番を任されたら推しメンがきた!?


母:〇〇ー

〇:んー?どうかしたの?

母:この前言ってた通りお母さん同窓会があるから店番よろしくね

〇:はーい

母:それとお客さんがいなくなったらちゃんと栓は抜いといてね

〇:え〜それもすんの?

母:なんなら掃除もお願い

〇:まじかよ.........

母:だから片付け全般よろしく!

〇:わかったよ。。。1000円ね

母:わかった。じゃあ行ってきます

〇:はーい



〇:ふぅ......いなくなった

僕は銭湯を経営している親の息子。
今日はめずらしく店番を頼まれた。
(しかも後片付けまで)


〇:(どうせ客なんてほとんどこねぇだろ

そう思いながらも店番を続けると



?:すいません

〇:あ、はい

?:ここって先払いですよね?

〇:はい。そうです(初めての方かな?

?:いくらですか?

〇:500円です

?:はい。500円

〇:ありがとうございます

〇:ここを右に曲がったらすぐ女湯です

?:はい。わかりました





〇:(めずらしいな。こんな時間に1人だなんて

そう思いながらも客は特に来ないので乃木恋を開き......

〇:(やっぱ美月可愛い♡


ゲームをやると時の流れははやいもので

「兄ちゃんありがとね〜」

「今日のお湯も良かったよ〜」

なんて言いながら客は去っていき



気づけば時計は11時を指していた

〇:お!11時だ!

〇:これで店番おーわり

〇:入浴時間は10時半までだし風呂の栓抜きしに行くか



男湯より女湯が近いため先に女湯ね

〇:失礼します。だれもいないけど

そして脱衣場の方へ向かうと

〇:えっ......

?:キャャャャャーーーー!!!!


そこには生まれたままの姿.....
ではないもののブラだけをつけている状態の女性が

〇:え、あ、、その.....ご、ごめんなさいっっ

そして急いで廊下に出る


はぁはぁはぁ

〇:なんかやばいことをしてしまった.....

現実的ではなさすぎて顔を見ることはできなかったがきっと怖かっただろう。


そんなことを考えていると


ガチャ🚪

ドアが開くと...

〇:あの...ごめんなさい。

精一杯頭を下げる

?:いえいえ、私が時間見てなかったのが悪いんですよ

?:頭上げてください

〇:はい......

恐る恐る頭を上げると

〇:えっ

?:あれ、どうかした?


〇:や、山下...美月!!

美月:え〜私のこと知ってるんだー

〇:そりゃ何回もミーグリ行ったし....

美月:え、まって...ミーグリ......

そうして〇〇の顔をジッっとみると

美月:あ!〇〇君じゃん

〇:覚えてるんですか!?

美月:そりゃ覚えてるよ

美月:いつも黒T着てるじゃん

〇:それだけで覚えてるんですか...

美月:もちろんかっこいいってのもあるけど......

美月:それ以上に季節問わず半袖黒Tの人なんてほとんどいないもん笑

〇:そういうことですか

美月:それよりさ...なんで女湯きてたの?

〇:栓抜くためですよ

美月:え......〇〇君ってここ(銭湯)の人なの?


〇:はい

美月:1人でやってんの?

〇:普段は親がやってるんですけど今日は用事があるみたいで

美月:へ〜じゃあ掃除とかもしなきゃなの?

〇:はい。今日は全般僕がやります

美月:大変じゃない?

〇:まぁたしかに

美月:美月ちゃんもやらせてよ!

〇:お客さんにやらせるわけには......

美月:じゃあ推しが突然手伝いにきたってことにしよ

〇:いや嬉しいですけどマズイですよ

美月:へぇ〜じゃあ〇〇が私のアノ姿みたってことバラしていいんだ〜

〇:そ、それは......

思い出すだけでも顔が赤くなる〇〇

美月:ねぇねぇ手伝わせてよ

〇: ……わかりました

美月:よろしい

美月:それでまず何するの?

〇:まずは貸し出してるタオルを集めます

美月:了解りょうかい

〇:僕は男湯の方やるんで山下さんは女湯やってください

美月:なんか固いなぁ

美月:まず敬語とあと美月呼び!


〇:い、いいの?

美月:うん!そっちがいい!

〇:わかった

〇:じゃあ女湯お願い

美月:うん




〇:(にしてもまさかウチに推しがいるなんて...


「夢みたい」

という言葉を通り越してもはや

「変」である


そうしてタオルを集め終わり

美月:これでタオル全部だよ

〇:ありがとう

美月:次は何する?

〇:次は浴槽の掃除だよ

美月:よし!じゃあやろう!

〇:(どうしてこんなに手伝ってくれるんだろ?





ー10分後ー

美月:ひぇ〜キツい


〇:大きいからね

美月:ウチのお風呂とは全然違う

〇:だろうね笑


天下の山下といえど流石にこの大きさの風呂はあるまい


〇:ちなみになんで今日はうちに来たの?

〇:ガスが壊れたとか?

美月:そうじゃなくてお風呂場の電気がつかなくなったんだよね

〇:あーじゃあ取り替えなきゃじゃん

美月:それが取り替えてもつかないの

〇:風呂場だけつかないの?

美月:うん

〇:めっちゃ謎だ(笑)

美月:でもそのおかげで〇〇にも会えたしよかったけどね

〇:推しがここにいるなんて夢みたいだよ

美月:治るまで毎回こようかな


〇:こんな所でいいならいつでも!

〇:でもサウナないけどいいの?

美月:いいよ。〇〇にアノ姿みられて恥ずかしくて芯まで温まったし

〇:それは忘れて!

美月:え〜写真集の美月ちゃんとさっきの私どっちがよかった?笑

〇:思い出させないで

美月:むぅ...釣れないなぁ

〇:そんなことよりあとあの一角だけだからはやく終わらせよ

美月:そうだね




そして諸々の掃除も終わり......

〇:今日は手伝ってくれてありがとね

美月:初めてだったし楽しかったよ


〇:よかったよかった

美月: ……ねぇ...

美月:ちょっとウチこない?

〇:はっ!?

美月:なんでそんなに驚いてんの笑

〇:だってメンバーの家に呼ばれるとか意味わからんぞ

美月:いいのいいの!

〇:週刊誌とか大丈夫?

美月:大丈夫!わかんないけど

〇:わかんないんかい

美月:だってこんなことすんの初めてだもん

〇:そ、そうなんだ

美月:じゃあ決まったことだしゴー!






美月:ここが家だよ

〇:やっぱスゴいとこ住んでんね

美月:ありがたいことにね


タワマンの景色はこんな感じかと圧倒されていると


美月:ねぇ

〇:どうした?

美月:洗面所まで電気つかなくなった

〇:今度こそ取り替えたらなおるんじゃない?

美月:先週かえたばっかだもん

〇:え〜......あっ!

美月:ん?

〇:ブレーカーは?

美月:そういえばみてない

〇:みにいこう

美月:うん




〇:やっぱりだ。ブレーカー落ちてるじゃん

美月:なんでここだけ落ちたんだろ......?

〇:それは知らないよ

美月:でもおかげでお風呂が使える!

あっそうじゃん......
治したら美月ウチにこねぇじゃん


美月:なに急にさみしい顔してんの?

美月:そんなに美月ちゃんが悩んでる顔の方が好きだったの?

〇:違う

美月:あっ分かった


美月:美月ちゃんが〇〇のとこに来なくなっちゃうからでしょ!

〇: …正解

美月:ん〜じゃあしょうがないなぁ

〇:ウチきてくれんの?

美月:いや、

〇:え?

美月:ウチにいつでも来ていいよ!

〇:いやそれはマズイって

美月:だって会いたいんじゃないの?

〇:会いたい

美月:じゃあどうぞ

〇:でもやっぱりマズイ気が......

美月:アノ姿見られたってマネージャーに言っちゃおっかな〜


〇:ダメですやめてください

〇:そしてその記憶忘れてください

美月:写真集とどっちがよかった?

〇:だから思い出させないでってば

美月:じゃあ完全に思い出すために今みる?

〇:な、なにをいってんだよ...//

美月:ホラホラこっちこっち


〇:な、や、やめろぉ...!!


その日はベットのきしむ音がなり続けた美月宅でした

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