手違いでキッチンスタジオが被った僕は推しメンの料理を食べれるスペイベ発生!?
これは平凡な暮らしが、1日だけ激変する話である....
部長:〇〇、ちょっと話があるんだがいいかな?
〇:いいですよ。何かあったんですか?
部長:それがな、うちで今度開催するイベントがあるだろ
〇:あ〜なんかありましたねそんなの
〇:でもあれは広報の企画じゃなかったですっけ....僕たちは関係ないんじゃ....
部長:そうなんだが、今回〇〇は例外になっているんだよ
〇:はい?なんで僕が例外に....
部長:今回のイベントで出店する料理を決める会議が昨日あったんだが....なかなかいいのがなくてだな
〇:あ〜そういうのって何かと決めにくいですよね
部長:そこでだ、各部署から1つ案をだすことになった
〇:はい.... (だから何なんだ?
部長:それでうちの部署からは〇〇が案を出してもらおうと思う
〇:はいっ....!?
〇:なんで僕がやんないといけないんですか!
部長:この部署は男が多くてだな....そのなかで料理が出来るやつはお前くらいしかいないんだよ
〇:別に案を出すだけで作るわけじゃないんですから他の人でもいいじゃいですか
部長:それが違うんだよ
〇:え?
部長:考えた料理を作って写真を撮って広報に提出しなくてはならないんだ
〇:えぇ....(なら尚さらやりたくないんだけど
部長:やってくれないか?
〇:わかりましたよ....でも仕事の合間に考えることになるんで提出が遅くなるかもですよ?
部長:それに関しては問題ない。急遽明日の10時からキッチンスタジオを予約しておいた
〇:えっ...マジですか
部長:それに明日やるはずだった〇〇の仕事は俺がやる
部長:だから頼んだぞ!〇〇!
〇:わかりましたよ.... (キッチンスタジオじゃなくて家の台所でいいんだけど....
そんなこんなでその日の仕事を終わらせ、、、、
ー次の日ー
クーラーボックスと少しの眠気を引き連れキッチンスタジオに向かうと
〇:うわっ....デカっ
ほとんど一軒家のような大きさであり、そのキッチンスタジオは何故か〇〇には見覚えがあった
あれっ....ここってもしかして....
〇〇の頭の中ではこの動画が脳内再生されている
似てる....ってかこれ一緒だよな
さっきまでの眠気もどこかへ行ってしまい少し浮かれた気分で管理人の所へ向かうと....
『どういうことですか!?』
「すいません....こちらのミスでございます」
『なんで先約があるのに他に予約受け付けちゃたんですか!』
「まことに申し訳ございません....」
〇:(おいおいあれって....
管理人に訴えかけている人を〇〇は知っていた
〇:あ、あのぉ....予約してたものなんですけども....
「あ、〇〇さんですかね?」
〇:はいそうです
『え?〇〇...?』
『あ!〇〇だっ..』
〇:え、覚えてくれてたんですか梅澤さん
梅澤:うわぁミーグリの時と呼び方変わってるぅ
〇:いやまぁそりゃ...見られてるし....
梅澤:まぁそれもそっか笑
梅澤:〇〇もここのスタジオ予約したの?
〇:はい....厳密に言えば部長ですけどね
梅澤:あ〜〇〇と被ったんだぁ....どうしよっかな
〇:被ったってことは梅澤さんもここを..?
梅澤:そうだよ。配信中の動画撮るためにね
需要の塊のような動画 vs 家でやれる料理
〇:うん....完全に俺の負けだな
梅澤:ん?何の話?
〇:あ、いや独り言
梅澤:ふーん
梅澤:ちょっと良い案があるんだけど
〇:ん?
梅澤:丸1日借りてはいるけど2時間くらいで撮り終わっちゃうから、そこから〇〇が使うってことにしない?
〇:梅澤さんがいいならそうしたい!
梅澤:じゃあ決まりね!
〇:分かった。じゃあクーラーボックスだけ置いて2時間くらいどっか行っときます
梅澤:え?べつにここにいていいじゃん
〇:さすがに一般人が見るのはマズくない?
梅澤:大丈夫だいじょうぶ!むしろ観られてた方がちゃんとしようって思うし.笑
〇:そうなんだ....じゃああっちの方でみとくよ
梅澤:とくとご覧あれ!
〇:うん
〇:(ん?てか待て俺!なんでリアルで会ってるのにこんな普通に話せてんだ!?
〇:やるじゃんオレ
梅澤:え?いきなり自画自賛?笑
〇:あ、いやなんでもないよ
梅澤:ふーん
それから梅澤さんは動画を撮り始め
梅澤:『それじゃあみなさん!チャンネル登録と高評価よろしくお願いします!!』
こうしていつの間にか撮影は終了し
梅澤:〇〇使っていいよ〜
〇:ありがとうございます
梅澤:てかさ!
〇:ん?
梅澤:いつもミーグリの時はタメでくるのに今日は敬語まじりなの?
〇:いや〜なんか緊張しちゃって...笑
梅澤:いつもみたいにタメで来てよ!
〇:わかったよ
〇:てかもう帰るんじゃないの?
梅澤:な〜にいってんの!〇〇の料理気になるじゃん!
〇:そ、そっか
〇:(みられながら料理するの初めてかも
それからチラチラ美波がいる方向を見つつ進めていくと
梅澤:すっご!パティシエじゃん!
〇:いや〜そんなことないよ
梅澤:だってこのニューヨークチーズケーキお店で売ってたら良い値段とれるよ
〇:そうかなぁ...笑
推しから褒められるのは超絶気分を良くしてくれる
梅澤:これってどっか持っていくの?
〇:いや、これを良い感じに写真撮るだけだよ
梅澤:え?じゃあ誰が食べるの?
〇:まぁ俺と....あ、俺しかいないや
梅澤:ワンホールも食べれないでしょ笑
〇:無理だと思う笑
梅澤:じゃあさ!このあと一緒に食べない?
〇:いいの!?
梅澤:うん!私が作った肉じゃがも作りすぎちゃったし分けて丁度よさそうじゃん
〇:そ、そうだね
(推しの手料理なんていくら出しても食べれんからな!
(しかも肉じゃがなんて最高じゃん!
梅澤:それじゃあ決まり~!
梅澤:さっそく食べy….
梅澤:あ、〇〇は写真撮らないといけないんだったね
〇:うん....
梅澤:なんでそんな小声になるの笑
〇:だって写真撮るのマジで苦手なんだよ....
梅澤:もったいないな~こんなに美味しそうな物作れるのに写真苦手なんて
〇:そうなんだよね....写真上手く撮れるようになったらインスタとかもやれるんだろうけどね
梅澤:あ〜たしかに上手く撮ったらパズるかもしれないね
〇:さすがにそれはないでしょ..笑
梅澤:あるかもよ〜?
梅澤:とりあえず今日のところは私が写真撮ってあげよう!
〇:ほんとに!? 助かるよ
梅澤:ただ、後ろから見て撮り方を勉強するように
〇:わかりました梅澤先生!
梅澤:うむ。よろしい
それから写真を撮る姿を後ろから見ていたものの....
梅澤:これで撮り方わかった?
〇:いやぁ....
梅澤:え?わからなかったの!?
〇:なんかポートレートに切り替えるとこまではわかったんだけど …
〇:ハイライト?とか彩度? とか切り替えるスピード速すぎて全然わかんなかった
梅澤:ありゃ....じゃあそこは次のミーグリまでの宿題ね!
〇:頑張ります.... (自信ないけど
梅澤:それじゃあ食べよーう!
〇:あれ、なんかギア上がったね
梅澤:食べる時は何段階だってギア上がるでしょ!
〇:ま、まぁたしかにね (やっぱり飯への執着すごいな
梅澤:それじゃあ いただきます!
〇:いただきます
肉じゃがを1口食べると
〇:うまっ...!
梅澤:え〜嬉しい!
〇:出汁もきいてるしじゃがいもも固くないしすごいよ
梅澤:めっちゃ褒めてくれるじゃん!
〇:推しの料理だよ?いくらでも褒めれるよ
梅澤:含羞もせずまっすぐ褒めれる〇〇さすがだよ..笑
〇:うわっカウンターだ
梅澤:え?どこが?
〇:褒めてたら推しから褒められ返されるって最大級のカウンターじゃん
梅澤:はぁ...あんたオタクすぎるわ、笑
〇:褒め言葉として受け取っとくよ
梅澤:そうしときな〜
それから〇〇のチーズケーキも食べ、尊死するんじゃないかと思うほどに褒められ.....
梅澤:あ〜美味しかった!
〇:だね
梅澤:たださすがに余っちゃったね
〇:さすがに2人でホールはきちいね
梅澤:これさ、今日中に食べれば大丈夫だよね?
〇:うん。今日中だったら食べれると思うよ
梅澤:じゃあこれ持ってっていい?
〇:誰かに渡すの?
梅澤:このあと、美月と与田と撮影だからさ〜2人に渡そうと思って
〇:あの2人から食べて貰えるの!?
梅澤:うん。2人も喜ぶと思うよ
〇:わかった。もし不味そうに食べてたら無かったことにして!笑
梅澤:美味しかったんだし大丈夫だって...笑
〇:それならいいんだけど....
梅澤:じゃあ今日はこの辺でお開きだね
〇:うん。ほんとに感謝してるよ
梅澤:宿題忘れないようにね?
〇:わかった!
梅澤:それじゃあまたね!
〇:うん!また!
こうして夢のような1日を過ごした夜のことだった
ピロンっ
〇:あ!美波のトークだ!
ピロンっ
〇:ん?美月さんのトークも来た
ピロンっ
〇:ん!? 与田さんのトークも来たし....
その内容はというと....
梅澤:『最っ高のチーズケーキ発見!』
美月:「梅が持ってきてくれたチーズケーキ やまっ...じゃなくて うまっ」
与田:『ホールでも余裕で食べれるくらい美味しかった!』
などなど、各々のチーズケーキの感想が綴られていた
〇:まじかよぉ!めちゃくちゃ嬉しいじゃん!
それから、ネットの特定班が現れたものの、当たり前のことながら特定されることはなく、海外のチーズケーキなのではないかと憶測が飛び交ったのでした
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