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久しぶりに帰国したら幼馴染はアイドルに!? .3

ー2日目ー

〇:ふぅ......新幹線長かったな...

菜緒:〇〇おとといぶりやな


〇:なんか来るだけで疲れた

菜緒:これからやで〜

〇:どこに行くの?

菜緒:京都!

〇:え?

菜緒:や・か・ら!京都!

〇:大阪じゃないの?

菜緒:大阪もええねんけどなんか今日は京都行きたい気分やん?

〇:知らんわ!

菜緒:とにかく行きたいねんから京都行くで!

〇:はいよ (相変わらず自分勝手だ


ー移動中ー

〇:やっぱり菜緒がアイドルなの信じられん

菜緒:なんでそんな信じてくれへんねん

〇:静かにするのが好きだったり、俺以外のやつとほとんど話してなかったりさ...

〇:菜緒はアイドルの真反対側にいるイメージだったから

菜緒:ん〜そのイメージは今もそうやで

菜緒:日向坂のメンバーがみんな優しい人やからアイドル続けられてるって思う

〇:昨日何曲か聴いたけどすごくいい雰囲気そうなグループだよね

菜緒:〇〇に見られてんの恥ずい

〇:頑張ってんな〜って思ったよ

菜緒:まぁ......頑張ったよ

〇:でも俺1つだけ心配な事があるんだよ

菜緒:どこ?

〇:明らかにやつれてること

菜緒: ……

〇:昔から菜緒って正直だからすぐわかるんだよね

菜緒:さすが〇〇やな


〇:そこら辺のオタクより菜緒の顔みてるからね

菜緒:〇〇は菜緒のことめっちゃ好きやったからな!

〇:どこの世界の話してるの?

菜緒:ここや!

〇:菜緒が俺のこと好きなんでしょ?

菜緒:うわぁ〜自惚れきもぉ〜


〇:おい!キモイっていうな!

菜緒:うるさくしたらバレるで?笑

そう言ってニヤニヤ笑う菜緒

〇:うぜ〜


そして無事に京都に到着し


〇:どこ行くの?

菜緒:太陽の塔!

〇:それ大阪だろ!

菜緒:う〜んじゃあ鳥取砂丘!

〇:その名の通り鳥取だろ

菜緒:え〜そうだっけ?

〇:とぼけてないでどこ行くか教えてよ

菜緒:五重塔!


〇:あ〜なんだかんだいったことないかも

菜緒:なおも!

〇:何ででも、五重塔に行こうなんて思ったの?

菜緒:この前アーティストさんにオススメされたんや

〇:へ〜菜緒って人と話すんだ

菜緒:菜緒をなんやと思ってんねん

〇:ほとんど会話をしない人間っぽいロボット

菜緒:ロボットやないわ!

〇:まぁロボットにはこのもちもちほっぺ無いよね〜

そう言って菜緒の頬をムニュッっとつかむ〇〇


〇:あったかいしやわらけぇ

菜緒:昔から菜緒とほっぺ好きやんな

〇:これに代わる癒しグッズは無いね

菜緒:グッズゆうな!

〇:じゃあ....物?

菜緒:一緒やん

菜緒:なおこれでもアイドルなんやで?もうちょっと優しく扱ってや


〇:そうだね〜キラッキラのアイドルだもんね〜

菜緒:そうそう

〇:でも菜緒がアイドルって、いっつも不機嫌な人が上機嫌になるくらい違和感ある

菜緒:そんな違和感ある?

〇:うん

〇:けど菜緒が踊ってるところとか見てたら「あ〜こいつスゲー」ってなったよ

菜緒:全然そんなことないで?

〇:なんでよ。すっごい良かったよ?

菜緒:もっともっと頑張らな日向は上に行けへんねん

〇:あ〜 ……菜緒がちょっと暗い顔な理由がわかった

菜緒:え?

〇:菜緒は気づいてないかもしれないけどずーっとちょっと暗い顔してるんだよ

菜緒:そうなん!?治さなや


菜緒:でもなんで暗くなった理由がわかったん?

〇:考えすぎだよ。菜緒は元々上手くいかないことがあったらガッツリ悩むタイプだから今回もそうなんじゃない?

菜緒:実は菜緒休業してたんよ

〇:ほぉ

菜緒:やからその分まで頑張らなあかんと思ってるんよ

〇:菜緒っぽいな

菜緒:笑い事とちゃうで?

〇:いや、どこに行っても菜緒は変わらないんだなーって思ってね

菜緒:そこは早く変わってほしいねんけどな

〇:根暗には難しいよね〜

菜緒:根暗やない......こともないか

〇:まぁとにかく笑っとけば何とかなるでしよ

菜緒:そんな簡単に済むわけないやん


〇:菜緒が3回笑ったら戦争なくなるよ?

菜緒:女神やないんやからそんなことあるわけないやん...笑

〇:割と本気で菜緒が笑えば色々上手くいくと思うけどなー

菜緒:そんな世の中甘くないんやで?

〇:そっか

菜緒:あ!五重塔みえてきたで!

〇:そうだな

〇:(アイドルってたいへなんだな

そうして塔のすぐ近くまでいくと


菜緒:こんなデカいねんな


〇:立派だな

菜緒:昔の人はどうやってこんな大きいもの作ったんやろ?

〇:今と違って機械も多くないし建てるのに相当時間かかりそうだよな

菜緒:でもなんで作ろうと思ったんやろ?

〇:たしかお釈迦様の火葬した骨かなんかを納めるための場所だったはずだよ

菜緒:むぅぅ......〇〇が知ってるの腹立つぅ!

〇:菜緒と違ってしっかりお勉強したからね

菜緒:なおもしっかり勉強したしっ

〇:へぇ〜理科のテストで10点しか取れなかった記憶があるのは気のせいかな?

菜緒:そうそう!気のせいや!


〇:じゃあ国語で15点だったのも...

菜緒:恥ずかしい...//

〇:社会で20点だったのも気のせ...

菜緒:か、甘味屋いこ!ぜんざい食べよ!

〇:話そらそうおしてるでしょ?

菜緒:そ、そんなことない!早くいくで!

〇:はいはい




そして老舗の甘味処へ入り注文を終え

〇:菜緒?

菜緒:ん?

〇:「ぜんざい食べよ」っていってたよな?

菜緒:そ、そうやったっけ?笑

とぼけた様子の菜緒


〇:さっき頼んだの抹茶団子だったよな?

菜緒:だってそっちの方がおいしそーやったんやもん

菜緒:それに〇〇がぜんざい頼んだら分けれるやん?


〇:俺が抹茶食べれないの分かってて言ってんだろ

菜緒:バレたかぁ...

〇:人の物を取ろうとする小悪魔め

菜緒:なおは小悪魔やないで💕

〇:じゃあハイエナか

菜緒:急に可愛くない動物だすやん

〇:菜緒と似てると思うけどなぁ

菜緒:どこがや!似てないっ!




そう言い合っていると団子とぜんざいが届き

〇菜:いただきまーす

アムッ

菜緒:美味しい!これ食べへんのは人生の半分損してる!


〇:このぜんざいうまっ

〇:めちゃくちゃ美味いっ!

菜緒:(どうしてもたべたい....せや!

菜緒:あ!むこうにビートルズ!

〇:いるわけねぇだろ

菜緒:ダメやったかぁ......

菜緒:あ、デヴィットフォスター!

〇:だからいるわけねぇ〜だろ笑

菜緒:(あと〇〇が好きなアーティストって誰やったっけ...

菜緒:あ!ASKAさん!

〇:現実味はあるけどさすがに......えぇぇぇえっ!

ASKA:こんにちは

〇:えぇ...!

まさかまさかの本人である


ASKA:小坂さんよく気づいたね

菜緒:オーラがすごかったんです

ASKA:そうか笑

ASKA:それじゃあまた!

菜緒:はい!


〇:や、やばい

感激と動揺で「やばい」の他言葉が出ない

菜緒:ぜんざい食べたいんやけど?


〇:やるよ

菜緒:やった!


こうして甘味処をあとにし......


〇:夢見てたのかな...

菜緒:現実やで〜


〇:なんか頭痛くなってきた...

菜緒:貧弱やな〜〇〇は

〇:うるせぇ!

そして現実から離れそうな頭をこっちに戻そうとしていると


菜緒::うわぁ...すごっ!

五重塔がライトアップされたのだ


〇:ライトアップしたらこんな感じになるんだな

菜緒:かっこいい

〇:だな

菜緒:〇〇!写真や!写真撮らんと

〇:おう

慣れた手つきで内カメにし精一杯腕を伸ばす菜緒


菜緒:はいチーズ!

カシャッ

菜緒:今までで一番いい写真やない?


〇:菜緒が変顔してないしいいね

菜緒:いつも変顔するのは〇〇やろ!

〇:いやどう考えても菜緒だろ!

菜緒:だって〇〇いつも変顔してるようなもんやん

〇:おい!さすがに失礼すぎるだろ!

菜緒:ごめんごめーん笑

〇:コラーーー💢


こうして京都の雰囲気とは似ても似つかない2人の京都旅は終わるのでした

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