夢が叶った整体師の奮闘記! 櫻坂 東京ドーム公演 後編
ー東京ドームー
〇:(いやぁ...乃木坂以外でまさか東京ドームにくることになるとは……
愛季:あ!〇〇さんもう来たんですね!
〇:うん。ていうか谷口さん来るの早いね
愛季:遅刻だけは絶対いやなんで早めに来ました!
〇:偉いね。そういうところちゃんとしてて
愛季:早く来ただけで褒められても嬉しくないですよぉ
〇:それもそうか...笑
それからメンバーが着々と集まり始め……
今野:いや〜〇〇くん来てくれて助かったよ
〇:いえいえとんでもないです。しっかり楽しませてもらいます
今野:しっかり頼むよ!
〇:わかりました
そうして少し経つとリハーサルが始まり…
〇:(アニラのときも思ったけど……スタッフさん違いすぎて全員誰かわかんないや
そんなことを思っていると……
『そこのきみ!そんなとこに突っ立ってないでしっかり仕事しなさい!』
〇: ……あ、ぼくですか?
『あなた以外だれもいないでしょ!』
〇:ぼく…これが仕事なんですけど……
『変なこと言ってないでほら、働くっ!』
そういって〇〇に荷物を渡してくる
『これを舞台袖まで持って行って、それが終わったらあっちをお願いっ』
〇:あ、いやその……
色々説明をしようと思ったがすでにスタッフの人はどこかへ行ってしまった
〇:え、これほんとに持ってかなきゃダメなやつか……
そうして重めの荷物を抱え、舞台袖へ
〇:(はぁ……はぁ…重すぎる……
瞳月:あれ、〇〇さんこんなとこで何してるんですか?
〇:あ、瞳月ちゃんか。なんかスタッフの人と間違われちゃって作業させられちゃってね…笑
瞳月:そ、それはあかん!
〇:え?
瞳月:そんなことさせてたら〇〇さん2度と来てくれなくなるっ
〇:はは。さすがにこんなことが決定打にはならないよ
瞳月:いーや!〇〇さんに持たせたスタッフさん早く見つけないとっ
〇:ほらほら、そんなこといってないでステージに戻りな?リハーサル進んでるよ
瞳月:あ、そうやった!
瞳月:じゃあね〇〇さん!
〇:うん。頑張ってね!
(なんか…見た目によらず天真爛漫系なのか?
それからもちょくちょく運営スタッフと間違われ無事リハーサル終了
〇:ふぅ……久しぶりに運動した気がする…
天:〇〇さん荷物運んでましたね笑
〇:スタッフの人と間違われちゃったみたいでさ〜笑
天:押し付けたスタッフさんに〇〇さんが飛鳥さんの彼氏さんってこと教えちゃおっかな
〇:まぁとんでもない反応するだろうね
(なんかお局っぽかったけど
美青:えっ!〇〇さんってあの飛鳥さんの彼氏なんですか!?
天:あれ、知らなかったの?
美青:初耳です!〇〇さんの彼女が齋藤飛鳥さんだったとは……
〇:なんかね、身の程知らずって感じがすごいよね
ひかる:何いってるんですか!〇〇さんカッコイイし乃木坂メンバーからも信頼が厚い男性なんて相当すごい人じゃない限りありえないですよ?
天:和ちゃんともすっごく仲良いらしいしね〜
〇:まぁほんとにありがたい限りだよ。最初はみんなから狼みたいな目で見られてたけど……
ひかる:たしかにウチにいきなり男性の整体師さんが帯同ってなったらそんな目しちゃうかも
天:うん……
〇:でもそんなときに飛鳥だけはちゃんと接してくれたんだよ
美青:なんか……私が思う飛鳥さんの像と一緒です
〇:そうなんだ笑
〇:まぁそんな話は置いといて、施術しますかぁ
ひかる:私して欲しいです!
天:てんも!
美青:私も腰が痛くて……
愛季:あいりもお願いします!
〇:みんなボロボロじゃねぇか………
それから3人を治し……
天:じゃあ最後おっねがいしまーす!
〇:うん。治す前から元気そうじゃん
天:人は見た目によらないっていいますから!
〇:天ちゃんは見た目により過ぎるんじゃない?笑
天:そうかも笑
〇:とりあえずほぐしていくね〜
ーほぐし開始ー
〇:あれ、思ったよりも腰悪いね
天:なんか最近踊りにくいなって時があるんです
〇:ん〜これは脚から来てる歪みもありそうだね。身長高い人のあるあるだよ
天:あるあるなんですか?
〇:うん、他のメンバーさんに比べて天ちゃんは身長高いから写真撮る時とかに少し腰落としたり膝落としたりするでしょ
天:しますね
〇:たぶんそのせいだろうね
〇:これはすぐ治せるよ
そういうと〇〇は小さいトムソンを出し……
トンっ …トンっ …ドンッ
〇:よし、これで足の歪みは取れたからあとは腰だけ……って背中も悪いね
天:なんかすいません💧
〇:あれだけのダンスやってるんだし体が正常なはずないよ笑
天:たしかに……
天:っていうか〇〇さん施術も良いんだけどやっぱり〇〇さんの話し方すっごい好き!
〇:話し方にそんなに特徴ある?
天:メンバーがいったことを否定しないし、私の前に3人も治療してるのに嫌な顔全然しないのもあって好きです!
〇:僕は運営スタッフじゃないからメンバーのことを否定する必要がないからね…笑
〇:それに、何人治療しようが嫌な顔はしないよ。人を治すことが好きだし、施術すればするほど学びがあるからね
天:マネージャーさーん!聞いてますかー!私のこと否定しないでくださーい!
〇:ふふ。マネージャーさんだって仕事だから天ちゃんの意見を否定したりするわけであって、本当は否定したくないはずだよ
天:そうなんですかね…
〇:そうに決まってるよ。可愛いうえにこれだけ愛嬌もあるんだもん、心苦しくて仕方ないと思うよ
天:へへっ…こんなに褒めてもらえるの初めてかもっ
〇:嘘だ〜色んな人から褒められてるくせにぃ
天:ひかるとかが褒められることあっても天はないもんっ
〇:まぁ本人がそういうなら信じるしかないか
〇:よし、施術するよ〜
天:はい!
ー施術開始ー
〇:2番頚椎か……息吐いてぇ…
天:ふぅ…
「「 ボキッ 」」
天:うわっ…!すっごぉぉー!
〇:副交感神経がだいぶ圧迫されててそこ治したから、だいぶ良くなったと思うよ
天:ふくこうかんしんけい?
〇:あ、分かんないよね…笑 まぁ要するに入眠しやすくなるってこと
天:それありがたい!
〇:よし、じゃあ公演頑張ってね
天:うん!天のこと観てなかったら怒るからね!
〇:ちゃんと観とくから…笑
それから公演がスタートし……
〇:ひえぇ……動き速すぎてむしろ怖い………
スタッフ:〇〇さんは基本は乃木坂に帯同されてるんですよね?
〇:あ、そうですね。ツアーのときだけですけど
スタッフ:乃木坂さんと比べてどうですか、櫻坂は
〇:僕、うどんとラーメンが同じ土俵だとは思わない派なので比べれませんねぇ
(乃木坂の方が良いとか櫻坂が良いとか言って何の意味があるんだよ
それからちょっと嫌な予感がしたのでそのスタッフさんと離れステージ袖に移動すると……
「あ、ちょうど良かった!〇〇さん対応してもらえませんか?」
そこには若干焦っている様子の村山さんとマネージャーさんがいた
〇:何かあったんですか?
「村山が首を捻ってしまったみたいで…」
〇:あ〜そういうことですね。次の出番まで何分あります?
「7分半くらいです」
〇:それだけあれば大丈夫だ。今から治しますね
村山:すいません…
〇:なにいってるの。こういう時に対処するために僕が帯同してるんだから堂々としときな!
〇:アドレナリン切れちゃうよ…笑
焦っていた様子だったこともありゆっくり話し、ほぐしを行う
〇:捻ったのは右かぁ…あんまりストレッチが効いてなかったのかもね
「ほら!もっと入念にストレッチしなさいって言ってたでしょ!」
村山:すいません…情けないです
〇:こんなことくらいで落ち込んじゃダメだよ。誰にも迷惑かけてないんだから…笑
村山:でもこうやって〇〇さんに迷惑を…
〇:こんなの迷惑になんてならないよ。
ライブ前に失明しかけたり、、、
倒れられたり、、、
過呼吸になる人もいれば、、、
前の日に食いすぎて腹痛起こされたり、、、
こんなんだったらさすがに頭を悩まされるけどね…笑
村山:確かにそのレベルと比べれば…
〇:でしょ?それにライブって生ものなんだからハプニングが起こるのは当たり前だよ
「すごい……ほんとに勉強になります」
〇:まぁ年に数回しか舞台袖にいない一般人の意見に過ぎないんですけどね
そんなこんな話しているうちに捻った首の腱もほぐし終わった
〇:よし、じゃあこれで最後まで頑張って!
村山:はい!いってきますっ
〇:(あの子…なんか美月っぽい
それから東京ドーム公演は特に問題なく閉幕した
天:〇〇さんちゃんと天のことみてました?
〇:うん。ちゃーんと観させてもらったよ
天:やったぁ!
〇:てか、オンとオフの切り替えすごい…笑
ひかる:天ちゃんは0か100なんでオンとオフの切り替えは早いんです!
〇:その能力僕にもわけてよ
天:〇〇さんのオフってみたことないかも…
?:〇〇はずーっとオンだよね
〇:えっ!さくら!?
〇:てか、まぁ気を抜くと色んな角度から狩られるからな
さくら:そんな物騒な人いるの?
〇:逆に乃木坂に物騒じゃない人いるの?
さくら:和ちゃんとか
〇:うん。いちばん物騒
天:櫻は物騒じゃないです!
〇:でもスタッフとして働かせられるからなぁ笑
天:ほんとにそのスタッフさん許さない……
さくら:〇〇、スタッフさんの仕事したの?笑
〇:ちょっと荷物運んだだけだけどね
さくら:じゃあこれからは乃木坂でも…?
〇:よし、ペットボトルの担当がいいな!
さくら:それ絶対わさび入れるじゃん
〇:バレたかぁ
村山:〇〇さん!
〇:ん、どうしたの?
村山:今日はほんとうにありがとうございました
〇:良いんだよ。これからも頑張ってね!
村山:はい!
ひかる:あれ、〇〇さんって美羽ちゃんと話してたっけ?
天:ん〜見たことないよね
さくら:〇〇…5期生(乃木)だけじゃなくて櫻の3期生さんにも手を出し始めてる……
ひかる:あの人もはや整体師では……
ひ天さ:ない。
こうして櫻坂メンバーと仲が良くなり櫻もありかもなと思わされる〇〇………と、本気で嫉妬するさくらでした