見出し画像

帰国したけどもう海外に行けさなそうです…

ピロンッ


和:んんん…んぅ…


着信音と共に目が覚め……



〇:(19時に東京に着く

和:もっと早くついてよ!てか、まだ5時だし……


和:(気をつけて帰ってきてね!

〇:(おう。

和:(帰国してきたら家に寄ってね!

〇:(いいの?

和:(もちろん!




そんな会話をしつつ
せっかく朝早く起きたのでちょっとお化粧に時間をかけ、、、

久保さんの青春文化祭のリハーサルに向かった







一方………




〇:あぁぁ……マジで和に会いてぇ



マレーシアの地だと日本語で本音を言っても大丈夫だということもありいつも思っていることを口に出す



〇:あ、これ和が好きかもっ!

〇:いや〜でもこれもいいなぁ




〇父:お前もお土産とか買うようになったんだな

〇:いやぁ…仕事に就くようになってお土産は必要になってきたからさ

〇父:そうか そうか。お前も社会人になったんだもんなぁ

〇:そうだよ。だから今回みたいな急に仕事振ってくるなんてやめてよ?

〇父:すまんな。これからはちゃんと連絡送るよ

〇:うん。すごくいい経験になったから連絡早くしてくれたらいつでも行くよ

〇父:頼むぞ。お前の評判良かったんだから

〇:評判が良かったのはありがたいよ






そんな会話をしつつ飛行機の搭乗準備を始めた







ーーーーーーーーーー




和:(お腹すいたなぁ

遥香:和ちゃんお腹すいたねぇ


和:ですねぇ……久保さんは忙しそうですけど私たちやることないんですよね

遥香:だね。私はあと30分で終わりだけど和ちゃんはまだ続きがあるんでしょ?

和:そうなんですよ…あと1時間くらいはここにいなきゃいけなくて……








それから1時間ほどたち……




和の後ろにとある人影が…



和の背後に完璧につけ、思いっきり抱きしめる




和:っ!!? だ、だれっ!!


?:ひどいなぁ…3日会ってないだけで忘れるのかぁ…

和:その声はっ!




バックハグの形で抱きつかれていた腕を解き
抱きしめていた人の顔を見上げる




和:〇〇ぅ!



嬉しくて正面から抱きつく和




〇:なぎぃ…ただいま

和:今日は19時に帰ってくるんじゃなかったの!?

〇: …ちょっとしたドッキリってことでこの時間にしたんだよ

和:ふふ。〇〇と早く会えるならそのドッキリ大好きっ

〇:そうか…笑

〇:てか、まだこのリハーサル続きそう?

和:うん。なんか音がおかしいみたいでさ

〇:ふーん。ちょっと手伝ってこようかな

和:え?




そういうと〇〇はステージに駆けつけ……




和:(久保さんもあっちにいるし私もついて行こ〜





それからステージに着くと




〇:どうしたんです?


『音が上手く拾えきれなくてですね…どうしようかと……』


〇:そうですか…ちょっと僕も手助けしますっ




そういったと同時に〇〇はミキサーの設定やモニタースピーカーの組み方をみていき……





和:(素人なのに色々やって大丈夫なのかなぁ?


〇:あ、見つけましたこれですよ。STボタンは入っててもフェーダーが0付近まできてないから音が拾えてないんですよ


『あぁぁ……すいませんこんな初歩的なミス…』



〇:まぁそんなに時間喰ってるわけでもないんで大丈夫ですよ


『すいません…』




和:(〇〇いつの間にあんなこと出来るようになったんだろ……







それからは音響トラブルもなく無事リハーサルが終わり…







ーーーーーーーーー


和の家



〇:あ〜なんかめっちゃ久しぶりな感じする笑

和:3日間来てなかっただけなのに笑


〇:まぁそうなんだけどさぁ…この3日こゆ過ぎて体感は2週間くらい経った感覚なんだよ

和:海外行っててしかもずっと仕事してたらそりゃ感覚狂っちゃうよね

〇:そうなんだよ

和:てことで、感覚戻すためにご飯食べる?

〇:食べるっ!

和:今日朝早く起きれたからちゃんと作っておいたんだ〜





そういうとコンロを取りだし
鍋を持ってきた





和:じゃーん!ミルフィーユ鍋!

〇:うおっ!めっちゃ美味そうじゃん

和:これ食べながらマレーシアの話聞かせてよ

〇:おう!めっちゃ話捗りそうだわ






それから2人は久しぶりに面と向かって会話をしながらご飯を食べ……








和:よいしょ……っと




当たり前のように〇〇の膝の上に頭を置く和



〇:あ〜めちゃくちゃ可愛い

和:膝枕されて可愛いって…笑

〇:なんかさぁ…だって和がすぐそばにいるしこれだとほっぺも触り放題だし



むに〜っと和のほっぺを摘んだりして遊びはじめる〇〇



和:もうっ!癖が出ちゃってるって!


〇:そんなの向こうにいるときから出てたよ

和:これじゃ当分海外には行けないね

〇:そうだなぁ…あっちの仕事も良い経験になったけど……この環境から一時だとしても抜け出さないといけないのならちょっと嫌かなぁ

和:でしょ〜?それに私も〇〇がいないとつまんないしっ…♡






膝から聞こえてくる和の言葉にさらに居心地が良くなる〇〇


これが俗にいう…沼るなんだろう





和:てかさ、なんで〇〇が音響のことなんて知ってたの?

〇:ん〜今日の朝までやってた仕事がコンサート関係だったからね

和:へ〜それにしてもすぐに動く〇〇かっこよかったよ

〇:知識がある程度あるのならああいうときに行かないのは失礼でしょ

和:まぁそうなんだけどね

和:(ちょっとは自分のこと褒めてあげればいいのに




そう思っていると〇〇の手が和の髪に触れ…


慣れたような手つきで頭を撫でる〇〇





和:ふふ。これ大好きっ…♡

〇:俺も和の頭撫でるの好きだよ。撫でやすいし可愛いし

和:自分のことは褒めないくせに他人のことは褒めるよね


〇:だって俺はまだ褒められるようなことしてないし……もし、褒めちゃったらそこが自分にとっての最高点になっちゃいそうでさ

和:考えすぎじゃない?笑

〇:まぁな…笑

〇:でも、『晴天を褒めるなら夕暮れを待て』って言葉があるように、あの時、あの場所が1番良かったって老後にでも思えたらそれでいいかなって思ってね

和:〇〇ってそんな色々考えるキャラだっけ?

〇:ん〜和のマネージャーになってから変わったかも。

〇:それまでは俺の人生は俺のものだったからいくらでも馬鹿なことできたけど…俺の仕事振りによって和の待遇も変わる可能性が高い

〇:そう思ったら中々立ち止まって自分を褒めるなんてことできないんだよね

和:そっか……まぁでも!〇〇が自分で褒めない分私が〇〇のこと褒めればいいんだもんねっ!

〇:ははは。それはまた俺が調子乗りそうだ笑

和:いいんだよたまには〜

〇: …それじゃあ……調子に乗っちゃおうかな






そういった途端膝の上にいた和を抱き起こし

和の顔を1点にみつめる〇〇




和:ふふ。襲うの?


〇:そんなわけあるかっ!

和:ふーん。じゃあせめてこれくらいはしてくれないとね〜




そういうとただでさえ近くにあった和の顔がまるで止まろうと思っても止まれない
雪の日のブレーキのように…

スローモーションで徐々に近づいてくる





〇:ち、ちょっ……まて、止めろっ

和:うるさいなぁ…♡




騒がしい〇〇の口を塞ぐように唇を奪う和




ちゅっ…チュルル



〇:んんっ…///

和:んふふっ…♡///




口を繋げたまま照れまくる〇〇と
幸せを感じて声が漏れちゃう和




〇:はぁ…はぁ……脳溶けるっ……

和:わたしもっ…///




とろんとした目で〇〇を見つめてくる和




〇:和からしてきたくせにっ…笑

和:だって思ったより深入りしちゃったんだもんっ…///

〇:めちゃくちゃ可愛いっ

和:なんか〇〇の方が慣れてる感じしてムカつくっ

〇:そんなことないって…笑

和:しらないっ!ムカつくもんっ…///

〇:ごめんって…あんまりツンツンしないで





ちょっと乱れちゃった髪を撫でながら戻していく



和:べつにツンツンしてないしっ…///

〇:どこがツンツンしてないんだよ…笑






恥ずかしくなってツンツンしてる和が愛おしくてたまらない〇〇

ただ、感情はコロコロ変わるもので…





和:普通さ…こんな面倒くさい女嫌わない?


〇:そうかなぁ……まぁまだめんどくさいって思ったことはないからなぁ

〇:それがこれだけ完璧そうな人なら特に可愛いって思う方が勝つよ

和:そっかぁ……

〇:てか、いまさらツンデレが嫌になって距離置くとかしねぇよ笑

和:いったね?これからもっとツンデレになってもしらないからねっ!

〇:望むところだっ





ツンツンを阻止するべく
こそぐりながら和を抱きしめる




和:キャッ …もうっ!// 恥ずかしいじゃんバカぁぁ!///

〇:へへっ…嫌いになることないからこれからもよろしくなっ

和:当たり前っ…♡






いいなと思ったら応援しよう!