弁護士になって久しぶりに帰国したら幼馴染アイドルによる争奪戦が始まりました.2

〇:さくらの家ってここら辺なの？

さくら:うん。あそこのビルが私のおうち！



そういってさくらが指をさした先は明らかに一般人じゃ住めない雰囲気が漂ったビルがあった



〇:こ、これは…さすがセンター経験者！

さくら:やめてよ恥ずかしいっ…///

〇:だって東京でこのレベルのとこ住んでんだろ？普通にすげぇわ

さくら:ありがとっ






それから部屋へ入り…


〇:あれ、意外と思ったより綺麗にしてるんだな

さくら:意外とってなによ！

〇:だってさくらの実家は本が散らかりまくってんじゃん

さくら:だって実家だもん。ひとりだとちゃんとしてるよ

〇:へ〜そうかぁ…。俺の部屋……散らかってたなぁ

さくら:え？〇〇ってお部屋綺麗じゃないの？

〇:ん〜まぁ綺麗だったんだけどほら、部屋って心の乱れが直接出るっていうじゃん

さくら:てことは〇〇はいま乱れてるんだ

〇:ひよっこ弁護士は色々大変だからね〜

さくら:そうなの？

〇:当たり前じゃん。自分が思うままにやれるわけじゃないし、5年後・10年後なんてまったく見えないからね

さくら:そっかぁ……あ、でもさくもそうだったなぁ

〇:そうなの？

さくら:うん。だって私も5年後なんて全然わかんないもん

さくら:だけど、見えない物を見ようとしても見えるわけない。だからもう、後悔しないように今を生きるしかないんだよ

〇: …そうだな。先を見る必要ってなかったのか

さくら:そうじゃないと考えすぎて病んじゃうよ

〇:さくら……

さくら:なに？

〇:大人になったね

さくら:一応〇〇と同級生なんですけど？

〇:そうだったな…笑

さくら:変な〇〇〜




話していると、さくらがセンターに選ばれている理由が分かった気がした





さくら:あ、そういえば明日のミーグリ行くでしょ？

〇:え？ミーグリってCD買って応募しないといけないんじゃないの？

さくら:本来はそうなんだけど……私を誰だと思ってる？

〇:用意できるの！？

さくら:うん！

〇:ミーグリのこと聞いて興味持っちゃってたからありだいよ

さくら:だと思ってさっき用意した！

〇:さくらってこんなに気が利く人だったっけ…？

さくら:ひどいなぁ……学生のときだって〇〇がノート忘れた時だってかしてあげたでしょ？

〇:そのぶん宿題の答えめっちゃパクられたけどな

さくら:むぅぅ……しょうがないじゃん！勉強分かんないんだもん！

〇:まぁ…さくらの頭だからなぁ

さくら:そんな深刻そうな顔しないでっ！

〇:ごめん ごめん…笑

さくら:もうっ！


怒ってるさく可愛いな





それからその日は就寝し………




〇:やべっ…めっちゃ腰痛い…

さくら:ソファーで寝てるんだから当たり前でしょ

〇:そうだった…さくらの膝枕で寝たんだった



膝枕が好きだから……と、いったところ辺で記憶が無い〇〇



さくら:そのせいで私座って寝ることになったんだけどっ

〇:ごめん！寝るつもりじゃなかったんだよ

さくら:嘘つきっ！3分で寝たくせにっ

〇:え、俺そんなに早く寝たの！？

さくら:うん

〇:本当にすいませんでした……

さくら:まぁしょうがないから許してあげる

〇:ありがとうございます。さくら様

さくら:アメリカの弁護士がこんなのなんて思わなかったけどね

〇:すいません……






それからミーグリに出かける準備を終わらせ


さくら:よし、じゃあ行こっか

〇:そうだな。あれ、でもミーグリってファンの人がいっぱいいるんじゃない？

さくら:うん。当たり前じゃん

〇:じゃあさくらってばれるんじゃない？

さくら:大丈夫！さくはバレないから！

〇:ほんとかなぁ…笑

さくら:大丈夫だって〜♪





それから2人はミーグリ会場へ行き…




〇:うわっ……こんなに人多いのかよ

さくら:まぁ櫻坂人気だからね

〇:とりあえず列に並ぶか

さくら:そうだね。ひかるちゃんどんな反応するかなぁ？

〇:ん〜ひかるのことだし目はめちゃくちゃ開くでしょ

〇:もしくは『来んなよ』って感じで目を細〜くするかのどっちかかな？笑

さくら:さすがに2番目の方はないでしょ。ひかるちゃん〇〇のこと好きだし

〇:それならいいんだけどな…笑





そうして並んでいると自分の番になり……


〇:はじめまして〜

ひかる:っ…！！！

〇:な、なんかいってよ…笑

ひかる:今日の夜楽しみにしてるねっ♡

〇:ば、バカっ…ほかのひとにきかれたらどうすんだよっ

ひかる:いいじゃん！私の〇〇なんだから！

〇:はいはい。そういうリップサービスね

ひかる:ちがうし！ひかは本気だs…

スタッフ:お時間でーす





〇:ふぅ……後ろがさくらだったから良かったけどあれ、ファンの人に聞かれたらだいぶヤバかったぞ…

さくら:ひかるちゃん喜んでたね！

〇:あれ喜んでたのか？

さくら:喜んでるでしょ。〇〇と話してるときすっごいるんるんだったもん

〇:それならいいんだけどなぁ…

さくら:とりあえずひかるちゃんまだ仕事終わらないと思うからカフェに行かない？

〇:そうだね。じゃあ行こうか




それからカフェで2時間ほど時間を潰し………



ひかる:も〜さくらちゃんも〇〇も来るなら言ってよ〜

さくら:内緒の方が楽しいじゃん！

〇:ひかるのビックリしたリアクション良かったよな

さくら:うん！

ひかる:来るなんて思ってないんだから驚くに決まってるじゃん！

〇:そっか…笑

ひかる:あ、てかそろそろ帰る？

〇:まぁもう遅くなっちゃったしな。行こうか

さくら:じゃあ2人ともまたね！

〇:うん。今日はありがとな！

さくら:は〜い

こうしてさくらとの一日が終わった