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陰キャな私は明るくなると決意した


キーンコーンカーンコーン🔔

美月:(あーまた誰ともしゃべらずに学校終わっちゃった....


トントン

そんなふうに思っていると後ろから肩を叩かれた


美月:なに?

今日最初に学校ではなった言葉だ

〇:今日山下さんひま?

美月:うん。ひまだよ

この人は〇〇 学級委員であり頼りにされている人だ

〇:なら今から手伝って欲しいことがあるんだけど手伝ってくれない?

美月:うん。もちろんいいよ

〇:ありがとう!助かるよ!

話しかけてくれた喜びと本当に暇なことからOKした




〇:このプリントを整理しないといけないんだよ

机には山積みのプリントがあった

美月:けっこう多いね

〇:うん

〇:さっそくだけど始めよっか

美月:そうだね

そこから特に話のネタがないこともあり無言が続くと
 



〇:山下さんって普段なにしてるの?

美月:え?

〇:答えずらかったらごめん

美月:いや、そんなんじゃないけど....

〇:クラスだといっつも隅の方にいるから何か事情があるのかなって思って

美月:いや、なんかクラスのみんなと話してみたいんだけど話すことがなくて....

〇:うちのクラスはけっこう話しやすいよ?

美月:〇〇君は優秀だから人が寄ってくるんだよ

〇:そうかな〜?

美月:絶対そう

〇:でも山下さん頭いいじゃん

美月:え?

〇:知ってるよ?毎回クラスで2位とってること

美月:なんで知ってるの?

美月は今まで誰にも学級順位を言うことはなかった

〇:3位の△△が「1位が〇〇なのは分かってるけど2位誰だよ〜」って嘆いてた

美月:でもなんで私?

〇:だってだいたいの人の順位知ってるもん

〇:だから消去法でわかった

美月:さすがの人脈....

〇:頭いいんだから話すネタくらい作れるでしょ

美月:うーん ….引っ込み思案なのかな

〇:どうだろうね

〇:好きな物とか芸能人とかいないの?

美月:いるよ

〇:だれ?

美月:言ってもひかない?

〇:うん

美月:実は....アイドルが好きなんだ..///

〇: ……

美月:やっぱりひいてるじゃん

〇:いやそうじゃなくてアイドル好きなのってひかれるようなことなのかなって思って

美月:え?

〇:だってアイドルって憧れるものでしょ?

〇:ひくような人の方がおかしいよ

美月:そっか

美月:私なんで隠してたんだろ

〇:ちなみに僕をアイドル好きだよ

美月:どのグループ?

〇:乃木坂

美月:一緒だ!

〇:そうなんだ!

美月:ねぇ!今回の選抜どう思った?

〇:うんとねぇ....


そこから話は盛り上がっていき.....


 


ー1時間後ー

〇:やっぱり山下さん話のネタいっぱいあるじゃん

美月:そうみたい笑


美月:ねぇ...ちょっと相談があるんだけど

〇:なに?

美月:今から私の家こない?

〇:へ...?

美月:ライブのDVDとか1人でしか見たことなくてさ

〇:うん

美月:誰かと見るのが夢だったの!

〇:そうなんだ、山下さんがいいならいいよ

美月:やった!ならきて!

〇:うん

美月:(こんなに人としゃべったのいつぶりだろう?




ー家に着くとー

美月:ただいまー

母:おかえり

美月:あがっていいよ

〇:お邪魔します

母:めずらしっ美月が人連れてくるなんて

美月:ま、まぁね

母:お母さんちょっと急用できて今から出るとこだからゆっくりすごしな

美月:はーい

母:あ、お友達さんこれからも美月をよろしくね

〇:はい







美月:お母さんいないしゆっくり見れる


〇:そうだね

美月:さっそく見始めていい?

〇:もちろん!


それからは


「ここの飛鳥さんのところいいよね!」


「ここのなぁちゃん出てくるところめっちゃいい!」


「ここのMC面白いよね!」



等など騒がしいライブ鑑賞となった


〇:いやーまさか山下さんがここまで乃木坂ファンだったとは

美月:〇〇くんもそうとうなファンだよ?笑

〇:山下さんには敵わないよ笑

美月:そうかな笑

〇:まぁそれにしても山下さんと話せるようになって良かったよ

美月:なんで私なんかと話せてよかったの?

〇:クラスの端の方にいるから話すこと自体がレア感(?)あるしね

美月:私陰キャだからね

〇:僕も陰キャかな

美月:どこがよ笑

〇:山下さんに話しかけようとして1ヶ月経っちゃったからかな笑

美月:そんな前から!

美月:でも私の目標はキラキラのアイドルみたいな陽キャになることなの


〇:それすっごくいいじゃん!

美月:頑張ってみる!



それからというもの....

結局クラスの端の方にいてしまう美月

体育で〇〇が活躍したら「スゴかったよ!」と話しかけることくらいしかしないほとんど人と話さない生活になってしまった


美月:私ってダメだな....せっかく〇〇君にも宣言したのに....

美月:一か八かアレ応募してみよ....






そしてある日


美月:〇〇君ちょっといい?

〇:うん。いいよ

美月:ここだと話すのあれだから向こうの空き教室にきて

〇:わかった





〇:話ってなに?

美月:あのとき宣言したのに守れなくてごめん

〇:あのことか

〇:全然いいよ  無理に陽キャになる必要もないし

美月:でもやっぱり私陽キャになってみたいの!

〇:うん

美月:だから.....アイドルになることにした


〇:えぇ!?

〇:どこのグループに入るの?

美月:乃木坂

〇:本当!?

美月:うん

〇:だからオーディション辺りのとき学校きてなかったんだ

美月:そうなの

美月:それでさ....

〇:うん

美月:絶対陽キャになってセンター立ってみせるから私のこと見てて!

〇:うん。わかった!

〇:今度は絶対だよ?

美月:うん

美月:それじゃあ


ガラガラガラ🚪


〇:僕の初恋ら散っちゃったか.....




それから美月は瞬く間にメンバーとしての地位をあげていき今では誰もが陰キャとは想像できないほどに明るくなり....ついにはセンターになった



そして卒業することが発表した数日後....

美月:〇〇くん!


〇:え!?山下さん?!



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