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落ち込んでいる僕を救ってくれたのは幼馴染とシェアハウスでした .6
美月の告白から少し経った
とある日のこと
さくら:〇〇〜今週の土曜日に映画観にいかない?
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〇:いきたいのは山々なんだけど土曜日は...
さくら:あれ?なんかあったっけ?
〇:剣道大会だよ
さくら:え?!もう大会出るの?
遥香:はやっ
〇:部内戦でいい成績が残せたから今度の大会は出るよ
さくら:やっぱり先鋒?
〇:いや、団体戦じゃなくて個人戦なんだよ
遥香:すごいなぁ...復帰してからまだ1ヶ月なのに
茉央:〇〇さんはまったくブランクあるとは思えないくらいすごい勢いで部員に勝ってましたよ
飛鳥:さすが〇〇だ
咲月:復帰する前も鍛えてたから強いんですかね?
遥香:鍛えてた...?
さくら:〇〇いつ鍛えてたの!?
飛鳥:あすかちゃんはそんなこと聞いてないぞっ
〇:い、いや...鍛えてたのは本当だけど何で鍛えてたこと知ってるの!?
咲月:〇〇さんってみんなが寝たあとリビングで鍛えてますよね?
〇: …うん
咲月:それでいつの日か忘れましたけど、夜中に喉がかわいてお茶を取りにきたら〇〇さんが腹筋とか色々してたんです
〇:はずかし......自分の部屋でやればよかった
咲月:でも〇〇さんすごかったですよ!どんなに腹筋したり腕立て伏せしても息が切れないんですもん
〇:まぁあれくらいじゃね
さくら:さくも今度からやる!
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〇:いいけど出来るの?
さくら:5回くらいなら
〇:5回か...笑
さくら:笑わないでよ!
美月:私も次からやりたい
〇:美月さんもやるんですか!?
美月:うん。体力つけたいの
〇:そうなんですね!やりましょう!
さくら:なんで私のときと反応が違うのよ!
遥香:(さくちゃんが怒ってる
〇:そりゃあ美月さんがやるって言う方が珍しいからだろ
さくら:むぅ......絶対それだけじゃない
飛鳥:この女たらしが珍しいかどうかで反応変えるとは思えん
〇:だから女たらしじゃねぇんだってば!
咲月:〇〇さん女たらしなんだ...
〇:だから違うって!
美月:〇〇君がイジメられててかわいそぉ💕
飛鳥:変なスイッチいれるな!
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遥香:かわいい....
〇:(改めてだけど...ここのシェアハウス...変だ
それから試合前日になり
〇:茉央いまひま?
茉央:見ての通りヒマです!
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〇:なら軽く手合わせしないか?
茉央:いいんですか!?
〇:うん。試合感覚は戻ってきたけどやっぱり不安だからさ
茉央:でも私上段ですよ?1回戦目の相手って上段じゃないはずじゃ...
〇:まぁ上段ではないよ。今はただ剣道がしたいだけなんだよ笑
茉央:やります!今すぐ防具とってきます!
〇:お、ありがとう
そしてお互いに面をつけ向かいあい...
茉央:(〇〇さん茉央と違って強いもんなぁ....でも!
茉央:(〇〇さん面をつてたら人がかわる......私だってできるはず!
〇:(おぉ...なかなか気持ちこもってる表情だな
普段の茉央とは違い〇〇に勝つという決意がひしひしと伝わる表情をしている
〇: “ はじめ!”
茉央:(練習なんだからまずは攻めないと...!
茉央:どぉーー!
カシャッ
簡単に弾かれてしまう
〇:(なんか前より剣さばきが速いぞ これずっと続けられたら追いつかんくなるな
茉央:こてぇっ!
カシャッ
〇:(すっげーな...ギリギリだ
〇:(だけどね...
〇:めぇ”ーーん!
茉央:うわっ...
〇:1本だね
茉央:くやしいぃぃ!!
〇:めっちゃ上手かったよ。びっくりした
茉央:なんか嫌味にしか聞こえないんですけど💢
〇:いやいや、本当にうまかったよ
〇:マジでやられるかと思ったもん
茉央:むぅっ......なんか褒められてる気がしない...
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〇:ほんとだってば笑
〇:だから明日の試合の自信がついたよ
茉央:もう...こうなったからには絶対勝ってくださいよ!
〇:うん。マジで勝ちに行くよ
ー試合当日ー
〇:ふぅ...やっと試合か
茉央:なんでそんな余裕そうなんですか笑
〇:そりゃあ茉央と昨日の夜もしっかり出来たからな
茉央:そ、そうですか
△:あれ?五百城さんと知り合いなの?
〇:うん。茉央は中学の後輩でもあるしな
飛鳥:〇〇ー!勝たなかったら承知しないからねー!
美月:1回戦で負けたら全部のお手伝い〇〇君ね!
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〇:さすがに全部は......
△:ちょっ...お前ちょっとこい
〇:うん?なに?
△:だ、だからちょっとこい
そして飛鳥たちとは少し離れたところへ
△:お前すごいな!齋藤さんと山下さんって学校のマドンナだぞ?なんで転校してきてそんなに時間経ってない〇〇が応援されてるの?
〇:あれ、言ってなかったっけ?
〇: 俺シェアハウスに住んでるんだよ
△:シェアハウス!?
〇:そう。美月さんと飛鳥はシェアハウスで一緒なんだよ
△:そ、そんな贅沢なシェアハウスがあるのか......
△:他には誰がいるんだ?
〇:遥香さんとさくらと咲月さんと茉央だね
△:ど、どんだけスゲーシェアハウスなんだよそれ...
△:マドンナばっかじゃねぇかよ
〇:まぁ綺麗な人は多いね
△:そんでもって男ってお前だけ?
〇:うん
△:うわぁ...お前なかなかやるなぁ
〇:はぁ?
△:夜の方も盛んなんだろ?笑
〇:アホか!なんもやってないわ!
△:うそだろ?
〇:ほんとだよ
△:だとしたらお前バカすぎるだろ
〇:試合前になんて会話してんだよ!はやく戻るぞ!
△:お、おう
そして1回戦目の試合が始まり
『はじめっ』
〇:(まぁここはすぐに終わらせれそうだな
「何を打ってくるんだ....何だ」
〇:めぇぇぇ”ーんっ!
審判:1本っ
ーー
飛鳥:〇〇決めたね
茉央:私と昨日練習した時より振りが早い....
美月:試合中は顔恐ろしく怖くなるんだね
さくら:〇〇がスイッチ入れたときは狼みたいになっちゃうんです
遥香:今の〇〇君は誰も声掛けられなさそうだね
飛鳥:じゃあジャンケンで負けた人は話しかけよ!
咲月:一生嫌われちゃいそうなんでいやですっ!
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遥香:恐ろしいです....
さくら:私でも怖いもん
飛鳥:むぅぅ....参加者0かぁ
美月:試合前の〇〇君なら全然話せるんだけどね
ーーー
それから〇〇たちは順調に勝ち進み
△:まさか決勝まできちまうとは....
〇:いや〜やっぱり....俺のおかげ?笑
△:まぁ個人戦だからな笑
△:でもマドンナ達があんなに応援してくれてるから勝ってこれてるのはマドンナ達のおかげかな?笑
〇:理不尽すぎるだろ!
そして試合になり....
『はじめっ』
〇:(うわぁ....まじかよ
相手は上段の構えであった
〇:(まぁでも茉央と練習してっからな....
それから相打ちなどを繰り返し....
〇:(このままじゃ勝てねぇな....こうなったらアレしか....!
「こいつの動き読むのがむずいぞ....さすがだ」
〇:(いまだっ
その瞬間〇〇は一気に距離を詰め....
「!!!」
〇:ツキぃっ
△:(ま、まじかよ....
なんと〇〇はこの場面でツキを打ったのだ
そして結果的にツキで勝利を収めた〇〇
ーーー
△:お前ほんとに人間か?
〇:人間に決まってんだろ笑
△:マジ尊敬するわぁ
ツキは成功率が低く、失敗すると面を打たれてしまうため土壇場の場面でも使う人はかなり少ないのだ
さくら:〇〇おめでと~!
〇:さくらありがと
茉央:あの場面でツキやるなんて思わなかったです
〇:あれしか勝つ術がなかったんだよ
〇:それにツキは昨日練習したしね笑
茉央:そういえばやりましたね
咲月:〇〇さんかっこよかったです!
〇:いやーそういってもらえると嬉しいよぉ
飛鳥:鼻の下が伸びてるぞ~
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〇:伸びてねぇよ!
飛鳥:タラシのくせに
〇:いやだから事実無根だっての
美月:ほんとのこと言ったら〇〇君が可哀想でしょ!
〇:ぜーんぜんホントじゃないですって!
遥香:試合中の〇〇君と全然違う....笑
さくら:無愛想でオオカミみたいだよね笑
遥香:うんうん
〇:そんなに怖いの!?
さくら:すっごい怖いよ
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〇:そうなんだ笑
遥香:まるで他人事だね
〇:だって意識してないからそんなふうになってるなんて思わないし..笑
飛鳥:バカだから気づかないだけでしょ
〇:うるさい!飛鳥よりかはちゃんとした頭持ってるわ!
飛鳥:そんなわけないでしょおたんこなすっ
〇:だまれチビっ
飛鳥:あ〜気にしてるのにぃ...!!!
試合中はあんなに怖くても試合後はすぐにいつも通りになる〇〇でした