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落ち込んでいる僕を救ってくれたのは幼馴染とシェアハウスでした .7

〇〇の祝勝会も終え、また平凡な暮らしに戻っていたシェアハウス....だったが





美月:行ってくるね〜♪


飛鳥:最近学校行くのはやいよね


美月:ま、まぁね


飛鳥:何かあったの?


美月:い、いや....?特に何もないけど


飛鳥:そっか。じゃあ行ってらっしゃい


美月:飛鳥もはやく行くんだよ?


飛鳥:私はギリギリでいいかな~








そんな会話を聞いていた〇〇とさくらは




さくら:美月さんあれは絶対なにかあるよね


〇:ないはずないね


さくら:でも美月さんが悩んでることとか無さそうじゃない?


〇:そんなに悩みやすそうなタイプの人じゃなさそうだしね


さくら:だよね


飛鳥:美月はべつに悩んでないよ


〇:え、飛鳥いつの間に....


飛鳥:なんか声が聞こえたから来た


さくら:悩んでないなら何があるんですか?


飛鳥:たぶん美月は....


『私たちに内緒で何かしようとしてる』




〇:その....  ” 何か ” はわかんないの?


飛鳥:ん〜何となく分かるけど....確信ないから言うのやめとく


〇:そっか


さくら:美月さんは何を隠してるんでしょうね..?


飛鳥:こうなったら美月な直接聞くしかないね


〇:そうだね


さくら:あっ!ていうか早く学校行く用意しないと遅刻しちゃう!


〇:え、もうそんな時間か


さくら:かっきーまだ寝てるから起こさないとだし急ごっ


〇:おう









それから遥香を起こし、支度を終わらせ学校へ




『やっぱりさくらさん可愛い~』

『遥香さんもえっぐい可愛いぞ?』

『この前優勝した〇〇も顔めちゃくちゃ整ってるよな』






などなど、いつも通り本人の耳に届く小言をならべる生徒





〇:2人とも人気だね笑


さくら:〇〇もしっかり言われてたよ?


遥香:うんうん!


〇:あんなのお世辞に決まってんでしょ!笑


さくら:そんなことないと思うけどなぁ~


遥香:〇〇君は自分が思ってるよりカッコイイんだよ?


〇:いやいや、見るに耐えない顔してるよ






それからつまらな...とっても意味のある授業を受け..




〇:ふぁ~良い時間だった~


さくら:〇〇ほとんど寝てたじゃん!


〇:だから良い時間だって言ってるじゃん


〇:寝るための良い時間だったって


遥香:見つからないようにこっそり寝てたね笑


〇:うん笑


さくら:こんなことしてて頭良いのがなんかムカつくぅ


〇:へへ~いいでしょ~


さくら:むぅぅ、、、






△:〇〇!はやく部活行くぞっ


〇:おう!今日は掛かり稽古もあるし楽しみだ


△:掛かり稽古を楽しみにしてるやつ初めてみたわ


〇:いいから早く行くぞ!










さくら:剣道のことになるとあんなにやる気でるの不思議だよね


遥香:剣道大好きなんだね


さくら:私にはあんなに剣道にハマる意味が分かんないなぁ


遥香:私も分かんない..笑



さくら:あっそういえば私たちも楽な仕事無くなっちゃうから早く帰らないと


遥香:そうだったね!









こうして各々目的地に向かい





茉央:〇〇さん......今日の稽古いやなんですけど


〇:なんでよ。剣道に楽しくないことなんてあるか?


茉央:〇〇さん....それはアニメの主人公がいうセリフですよ


茉央:普通は嫌で逃げたくなるものです!


〇:そ、そうなのか....


茉央:〇〇さんみたいにどんな稽古も楽しめるようになれればいいのにな〜


〇:頑張れ〜









それから稽古を行ない



茉央:つ、か、れ、たぁ


茉央:もう立てないぃ


〇:大丈夫かぁ〜?


茉央:もう....あるけません....




そういって上目遣いをする茉央




〇:お、甘えモードか?笑


茉央:そ、そんなことはないです//


〇:肩貸してやるからはやく帰るぞ〜


茉央:は、はい///


〇:(なんで照れてんだろ?


茉央:(〇〇さんの肩..///







それから謎に照れられながら家へと帰り





〇:ただいま


さくら:おかえり〜


咲月:あ、2人で帰ってきたんですね


〇:茉央が甘えてくるからね


茉央:べ、べつに甘えてないしっ....ゴニョゴニョ


咲月:隠せてないよ笑


飛鳥:とうとう〇〇は歳下にまで手を出すようになったか


〇:だしてねぇよ!


さくら:茉央ちゃんは大人気だから〇〇じゃ厳しいかもね〜


〇:あのなぁ....(なんで俺傷つけられてんだろ


遥香:でも〇〇君の肩かりて帰ってくるなんて恋人同士みたいじゃん!


〇:どっちかといえば酔っ払いのお世話の方が似てない?


茉央:まおは酔ってないですぅ


〇:似てるっていったの!


飛鳥:でも〇〇がタラシであることにはかわらないね


〇:おいっ...!







それから食事を済ませ
〇〇以外のみんなが眠りに入ろうとしている頃....






バタッ バタッ バタッ



〇:何だこの音...リビングからか....


〇:てかこの時間に音がするってもしかして泥棒!?


〇:うわマジかよ....ちょっと怖いけど行ってみるか








そして勇気を振りしぼり
音のするリビングへ向かうと






?:ハーハーハー


〇:あれ、美月さん!?


美月:あ、ごめん、、、起こしちゃったね


〇:いやいや、大丈夫ですけど....何やってるんですか?


美月:あ、えっと....これは......



そこにはヨガマットやヨガバンド、ゴム製のダンベルやらが床に転がっていた





〇:これ全部美月さんが揃えたんですか!?


美月:う、うん....


〇:ここまでして何するつもりなんですか?


美月: ……


〇: ...?


美月:私ね....アイドルになろうと思ってるの


〇: っっっ!!!!!


美月:驚いた?笑


〇:驚くどころのレベルじゃないですよ!


〇:あっ....!だから最近様子がおかしかったんですね


美月:私なんか変だった?


〇:なんか歯切れが悪くて隠し事してる感はプンプンしてましたよ


美月:そうだったんだ....


〇:それにしても....なんでこんな鍛えてるんですか?

美月:だってほら!アイドルって踊ったりステージ駆け回ったりして体力使うじゃん


〇:たしかに....でもこんなに鍛えたらゴツくなっちゃいますよ?


美月:あっ......




核心を突かれた様子の美月


美月:ね〜え〜それはやくいってよ!


〇:知ったの今ですからね....


美月:これは重罪です


〇:なっ....美月さんが悪いのに(ボソッ)


美月:なんかいった?


〇:なんでもないです....


〇:でもアイドルになる夢なんてあったんですね


美月:うん....小さい頃からの夢でね!


美月:叶えるなら今しかないって思ったんだよ


〇:そうですか....美月さんなら絶対なれますよ


美月:どうかなぁ...入ろうと思ってるところは ちょー有名なグループなんだよ


〇:大丈夫です。美月さんですから


美月:すごい後押ししてくれるじゃん笑


〇:当たり前ですよ!


美月:アイドルになりたいなんてちょっとはバカにされるかと思ってたよ..笑


美月:ついこの前フラれたばっかりだしね


〇:まぁでも....アイドルって子供の頃になりたいと思う人は多くても、高校生でアイドル志望の人なんて珍しいですからね


〇:小さい頃からの夢なんて叶えたら最高じゃないですか!


〇:フラれましたけど....後悔させましょうよっ


美月:そうだね


美月:それに、八方美人って言われたときに『あ、これってアイドルには向いてるのかも』って思ったんだよね


〇:だいぶ前向きな考えですね..笑


美月:そうみたい..笑


美月:そうだ!今からゴツくならなくて体力つける方法調べるから〇〇君も手伝って!


〇:よ、よろこんで!





それから3時間以上調べさせられる〇〇でした






〇:美月さんひとづかい荒い....


美月:私は八方美人♪







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