明るくて可愛いと思っていた推しは陰キャだったけどやっぱり可愛い
顧問:〇〇、お前に良い話がきたぞ
〇:え?僕にですか?
顧問:おう。お前乃木坂好きだったろ?
〇:はい。もちろんです!
顧問:その乃木坂が明日ここに来る
〇: …….
〇: ……
〇: …は?
顧問:顧問に向かってそれはなんだ!
〇:すいません。でも本当にくるんですか!?
顧問:あぁそうだ。
〇:吹奏楽部員いっぱいいるのになんで僕に....
顧問:ピアノを上達させる企画らしいぞ
〇:ちなみに誰がくるんですか?
顧問:たしか....井上....
〇:和ちゃん!
顧問:そうそうその人
〇:マジか...やばっ
顧問:なんでだ?
〇:推しメンだからですよ
顧問:なら頑張らなきゃだな
〇:はい!
ー当日ー
?:初めまして。乃木坂46の井上和です
〇:は、はじめまして〇〇です
和:緊張してます?笑
〇:はい.....
〇:(カメラないじゃん、、、一対一なの!?
和:ちなみに乃木坂は知ってますか?
〇:もちろんです!
和:え〜推しだれなんですか?
〇:そ、その......井上さんです
和:もう!そんなお世辞いらないですよ!
〇:いや本当のことなんですっ
和:それなら嬉しいです
和:でも私なんかに魅力とかなくないですか?
〇:そんなことないですよ
〇:可愛いし明るいし
〇:(やっべオレ本人の前で可愛いとか言ってるよ
和:嬉しいです!こうやってほめてもらうこと少ないので!
〇:そうなんですね
〇:ちなみに話し戻るんですけどなんでピアノをしようと思ったんですか?
和:私って元々ちょっとだけピアノやってたんですけど
〇:はい
和:その技術を磨いて工事中で発表したいと思ってるんです
〇:そうなんですね
〇:どの曲弾きたいとかあるんですか?
和: ”きっかけ” です
〇:きっかけですか!?
和:はい
〇:めちゃくちゃ好きです
和:やっぱり乃木坂といえば!って感じしますよね
〇:はい、
和:じゃあさっそく指導してもらってもいいですか?
〇:はい!
それから2時間近く練習し......
〇:和ってやっぱセンスのかたまりだね
和:〇〇の教え方が上手いだけだよ
すっかり敬語は外れていた
〇:ブランクあるはずなのによくできるね
和:できないと本番で大恥かくからね
〇:あと2回くらいは練習これそ?
和:うん!これるよ!
〇:あと2回もあれば完璧になるね
和:やった!
〇:(やっぱ明るいし話しやすい
ー2回目の練習ー
〇:今日もよろしく!
和:うん!よろしく!
そして順調に練習が進む.......と思っていたが
和:あれ.....上手くいかない....
〇:なんか指の動きが悪いね
和:練習してきたんだけどなぁ
〇:何回かやったら上手くいくよ
和:そうだね
しかし......
和:ぜんっぜん上手くいかない
〇:もう1時間は経ったし変な癖つくと厄介だから今日は終わろうか
和:うん.....
〇:ごめんちょっとトイレ行ってくる
和:わかった
トイレから帰ってくると
ドヨンッッッ
〇:(なんだこの重く暗い空気は
和:あ、帰ってくるの早かったね
〇:う、うん
和:どうかした?
〇:いや、思ってたより暗い空気が流れててびっくりしただけ
和:あぁ....私考えすぎるんだよね
〇:そうなんだ
和:そう。それで考えすぎて暗くなっちゃうの
〇:なんか意外
和:まぁ根本が陰キャタイプだからしょうがないんだけどね
〇:そっか....でも考えすぎても良くないし気分転換のためにでもご飯行かない?
和:そうだね行く
〇:よしっ
和:ここオススメなの?
〇:ピザが美味しいんだよ
和:へぇ〜私マルゲリータにしよっ
〇:おっけー
〇:今さらなんだけどさ
和:うん
〇:なんで和は僕のとこで練習するってことになったの?
和:本当に今さらだね笑
〇:うん笑
和:でも理由は何となく分かってるでしょ?
〇:いやそれがまったく
和:〇〇この前コンクールで金賞とったでしょ
〇:なんで知ってるの!?
和:だって観てたもん
〇:えぇっっ!!
今年1番の驚きである
和:それで「この人に教えてもらいたいっ」ってなって決めたの
〇:あのときの僕はなぜ推しを見つけられなかったんだろ.....
和:あれだけ人がいたらしょうがないよ
〇:そっか
和:〇〇は悩みとかないの?
〇:悩みかぁ.....なんにもないね
〇:和は?
和:私はいっぱいあるよ
〇:たとえば?
和:センターになったこととかだね
〇:あれはたしかに重圧感じそうだね
和:うん。それで本当に自分なんかがセンターやっていいのかなって考えちゃうんだよね
〇:僕は推しがセンターってこともあって嬉しかったけどね
和:みんながそんな意見だったらいいんだけどね
〇:そんな上手くはいかないよね
和:そうなの
〇:でもそんなに深く考えなくてもいいんじゃない?
和:どうして?
〇:だってこの曲のセンターは和が似合うと思って選ばれてるわけでしょ?
〇:それなら一所懸命にやってたら絶対嫌なこと言うやつなんて出てこないよ
和:そんなもんなのかな....
〇:そうだと思うよ。素人目だけど
和:そっか。ならあんまり考えないようにしよ
〇:うん
ー3回目の練習ー
和: 🎶 🎶🎶 🎶 🎶 🎶♪
〇:めっちゃいいじゃん!
和:今日は調子いいみたい!
〇:この調子で最後までいこう!
和:うん!
それから練習は順調に進みいざ本番
設楽:ドンッ 始まりました司会のバナナマンです
〇:(うわぁ....まさか生で見れるとは
設楽:日村さん今日の企画の紹介お願いします
日村:新センター井上和がピアノにちょうせーん!
全:おー!
設楽:あれ?井上って前からピアノ出来てなかったっけ?
和:出来はするんですけどあんまり上手くなくて
設楽:じゃあ今回けっこう練習とかもしたの?
和:はい!
日村:ちなみに何弾くの?
和:きっかけです
設日:お〜きっかけ!
〇:(ハモった …,笑
設楽:これは楽しみだね
日村:じゃあ井上スタンバイよろしくっ!
和:はい!
ースタンバイ中ー
〇:なんか考えごとしてるでしょ
和:いや....あ、、うん...してる
〇:あんま考えすぎると失敗するし顔こわばってるよ
和:やばいっ それはダメだ!
〇:どうせ和の頭じゃ演奏までに正解なんて見つけられないんだからなんにも考えずに弾きなよ
和:ヒドイっ今の悪口だ!
〇:よし口角上がった
和:あっ///
和:ありがとう
〇:どういたしまして
スタッフ:スタンバイOKです
〇:じゃあ頑張ってね
和:うん
「決心のきっかけは時間切れじゃなくて♪♪」
この日は和の調子がよく弾き語りを成功させた
弾き終わると......
全:すごーい
パチパチパチ👏
拍手喝采だった
設楽:ここで井上にピアノを教えた人を紹介してほしいんだけど
和:〇〇さんです!
設楽:〇〇さんこちらへどうぞ
〇:はい。(緊張する
設楽:井上の演奏はどうでしたか
〇:よかったです。綺麗な音色でした
設楽:〇〇君から見て井上のいい所ってどこなの?
〇:そうですね.....
和:(〇〇なんて言ってくれるんだろ?
〇:先のことを考えれる力があることですね
設楽:というと?
〇:「これをやるためにはこれとこれをできるようにならなきゃいけない」
〇:みたいな感じでやるべきことを理解してるのが井上さんの強みですね
設楽:お〜井上すごいね
和:へへ...///ありがとうございます
考えることが悪いことじゃないと言ってもらえたような気がして喜ぶ和
設楽:最後に〇〇君から一言!
〇:短い間でしたがありがとうございました。
〇:この期間で今まで知らなかった井上さんを知れた気がしてすごく楽しかったです。本当にありがとうございました!
和:うぅ.....ありがどうございまじだ....
最後の最後で泣いてしまう和
こうして収録が終わり
和:〇〇ー
〇:ん?
和:これからもさ.....ちょくちょく合わない?
〇:ん〜 ....それは断るよ
和:なんで!
〇:もしこれで週刊誌とかにすっぱ抜かれたらどうする?
和:それは.....
〇:そんなことで辛い思いをする和を見たくないから断るよ
和:そっか
〇:でも、、、
和:?
〇:和が卒業したら会いたいな
和: フフ じゃあらそれまで待ってる!
〇:おう!
ー8年後ー
〇:よっ
和:あ、〇〇
〇:久しぶり
和:本当に卒業したら会いに来てくれたね
〇:まぁな
〇:卒コンもしっかり見たよ
和:どうだった?
〇:今までで1番かわいかった
和:へへ///
和:私も〇〇のコンサート見に行ったよ
〇:恥ずかしいから見なくていいのに笑
和:それでいったら私だって恥ずかしいし〇〇が見てると思うとよけい緊張したんですけど?
〇:お互い様か笑
和:ねぇ......
〇:なに?
和:私卒業したんだけどなんか言うことないの?
〇:卒業おめでとう
和:それじゃない
〇:えぇ、、、なんかあったっけ?
〇:あっ! この前コンクールで俺が金賞とった
和:そんなこと聞いてないし知ってる
〇:えぇ.....
和:本当にわかってないの?すねるよ?
〇:ごめん ごめん
〇:わかってるよ
和:じゃあ早く言ってよ
〇:ムードってもんがあるだろ
和:そんなのどーでもいいの!
〇:はいはい
〇:井上さん。あなたのことが大好きです。
〇:僕と付き合ってください!
和:もちろん喜んでっ!
ギュッ
和:この言葉ずっと前から待ってた
〇:だって卒業しないと言えないからしょうがないだろ?
和:まぁね
〇:付き合ってくれてありがと.....
和: ///
〇:明るくて可愛い陰キャさん笑
和:もー!最後の陰キャはいらない!
〇:え〜必要だと思ったんだけど
和:も〜知らない!
チュッ
〇: ///
〇:言葉と行動が合ってないんですけど....///
和:付き合うんだからそれくらい覚悟してよねっ
それから忙しく幸せな生活が始まった2人でした
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