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夢が叶った整体師の奮闘記! 和の初ガールズアワード編

ピロンッ



『今日仕事終わったら事務所きて』


「今日予約多くて遅くなるけどいい?」


『うん』




〇:何かあったのかな?




飛鳥からの呼び出しを受けたこともあり若干急いで仕事を終わらせ事務所へ向かった



そして事務所につくと....



飛鳥:やっときた


〇:いったでしょ?遅くなるって

飛鳥:たしかにいってた

〇:で、今日はなんでここに呼んだの?

飛鳥:それは和に聞いて〜

〇:はいよぉ






〇:なぎ〜どうかしたの?

和:あぁ...いや、どうかしたわけじゃないんだけど....

〇:なんだよ歯切れ悪いなぁ

和:あの....〇〇にお願いがあるの

〇:うん。和のお願いならきくよ


和:あの....ガールズアワードに...

〇:(ガールズアワード!?

和:ついてきて欲しいの

〇:え、てことはガールズアワードの裏側に行くってこと?

飛鳥:そういうことだね

〇:それはちょっと……あんなとこ行ったら俺吐いちゃいそうだし

美月:いいじゃん。行くだけなんだよ?


〇:いやだよあんなオシャレの集合体みたいな場所行くの

美月:飛鳥さんも私もさくらとかも出るんだしツアーのときと同じようなもんだって!

〇:同じなわけないじゃん…

飛鳥:ガールズアワードの裏側に行くなんてなかなか経験できることじゃないし受けたら?和も不安みたいだし




子猫のようにウルウルとした目でこっちをみつめる和



〇:わかったよ。行くよ

和:いいの?


〇:うん。あ、でもセンスないからダサい格好でくるかもしれないからね?

和:そこは……飛鳥さんお願いします!

飛鳥:任せて。さすがにモデルの彼氏がダサかったら私も恥ずかしいから

〇:飛鳥…たのむよ

飛鳥:そんな子犬みたいな顔で言わなくても...笑




それからコーディネーターばりに服をしっかり選んでもらい、本番へ





〇:あ、あすか…まわりセンスに溢れたような人しかいないんだけど

飛鳥:あんたも今はだいぶオシャレだから大丈夫だって


〇:そ、そうだと信じるよ...
(まじで来なきゃよかった

?:あれ、〇〇なんでそんなに小さくなってるの?


〇:あ、美月

飛鳥:萎縮を体で表してるんだよ

美月:女の子が苦手ってわけでもないんだからしっかりしなっ!

〇:なんか美月が頼りがいのある人にみえる....

美月:なぁっ...普段から頼りがいあるしっ

梅澤:そうかな?笑

美月:梅まで味方してくれないのっ!?

与田:まぁ梅とか〇〇に比べたら頼りがいないかも...

美月:今の〇〇より?

与田:いや、今の〇〇は誰よりも頼りがいない

〇:グサッ




飛鳥:そういえば和は?

梅澤:なんか楽屋でちょっと暗い感じになってたよ

与田:初めてのランウェイだしそうなるよね

飛鳥:表で歩きもしないのに暗くなってるやつもいるくらいだからな

〇:もう俺帰ろうかな....

飛鳥:帰ったら1ヶ月夜ご飯無しね


〇:うっ....ちゃんと帰りません

飛鳥:よろしい

美梅与:(ペットじゃん....








それから乃木坂の楽屋に入り....


〇:ふぅ....ここは快適だっ

梅澤:さっきと違いすぎ...笑

〇:いや〜メンバーしかないからね

美月:そんなことより〇〇。仕事っ

〇:え?

美月:5期生が和だけだし実際顔面蒼白だしどうにかしてあげて(ボソッ)

〇:それって俺の仕事なの?

美月:うん。わたしが思うに〇〇にしか治せなさそうなんだよね(ボソッ)

〇:え?治す?何を?

美月:行ったらわかるよ




そういうと美月は〇〇を和がいる方に行かせる




〇:なぎ〜大丈夫か?

和:うん.....



ドヨーンとした雰囲気と色素が感じられない顔からはどこにも大丈夫な要素がみつからない



〇:美月から治せっていわれたんだけどどっか悪いとこあるの?

和:えっ....それ美月さんからいわれたの?


〇:うん。まぁでも見た感じ悪いとこが俺には分からないんだけどね

和:あぁぁ.....美月さんにはバレてたんだ

〇:あの....治せるか分かんないけど悪いとこ教えてくれない?

和:言葉にすると恥ずかしいから....骨盤触ってくれない?

〇:わかった(え、言葉にすると恥ずかしいってなに!?







それから骨盤まわりを触診すると


〇:あ〜なるほどそういうことね。これって恥ずかしいもんなの?

和:ほんとなら男の人には知られたくないくらいだよ....

〇:男だから恥ずかしいっていうのはいまいち分かんないや笑

和:治せる?

〇:ん〜微妙。いま何日目?

和:2日目

〇:そうか....やるだけやってみるかぁ

和:おねがい






ー施術開始ー



〇:一つだけ言っとく。俺自身が体験したことがあるわけじゃないから体感が想像できないのはごめん

和:うん。

〇:とりあえず腹痛あるでしょ?

和:うん。よく分かるね

〇:まぁプロですから  

〇:とりあえず脈もあんま良くないし....脾臓も弱ってそうだし運化能力あげるためにここ打つかねぇ

和:え、鍼打つの?

〇:指圧でもいいけどそれだと辛くない?

和:たしかに....

〇:あとはメンタルもちょっとやられてそうだし少海にも打っとくか

〇:あとはココとココか




美月:〇〇治せそう?


〇:今からが1番大事なとこだね

美月:そっか



〇:首のマッサージするよ

和:はーい

美月:え、なんで首なの?

〇:女の子の日ってストレス溜まるでしょ?たぶん

美月:うん。ほんっとにストレス

〇:それだと交感神経が優位になっちゃうと血流が悪くなっていい事ないから副交感神経を優位にしたくてほぐしてんだよ

美月:ほぉ....〇〇ってやっぱ頼りがいあるね

〇:これあくまで理論上だから結果として治せなかったら頼りがいないんだけどね

美月:まぁそうかもしれないけど




それから10分が経ち....


〇:よし、だいぶ脈も良くなったし脾臓も良くなったし....どう?

和:良い感じなんだけど....ごめん化粧室行ってくるっ

〇:え、あぁ...うん
(これで腹痛治ればいいんだけど....







ー15分後ー


和:〇〇!すっごいよやっぱり〇〇は


〇:お、治った?

和:うん!スッキリ!

〇:骨盤矯正までしようと思ったんだけど大丈夫みたいだね

和:うん!もう元気になった!

〇:よかったぁ....



難題が解決した時ほどの爽快感は他にない




梅澤:〇〇最初から役に立ってるね

〇:いや〜美月が教えてくれたおかげだよ。全然気づけなかったもん

美月:しょうがないよ〇〇は男だし


飛鳥:そうだよ。この楽屋出たらド緊張しちゃう〇〇はしょうがないよ

〇:思い出しちゃうからそれやめろ!

和:これだけフランクに喋れるのに緊張するの?

〇:オシャレな女の子ほど裏で何考えてるかわかんないじゃん

飛鳥:すごい偏見...笑

美月:もしかして〇〇って実は女の子慣れしてない?

梅澤:じゃあ私たちなんなのよ

美月:そりゃあ.....大人な女性よ

梅澤: …….。

美月:なんかいってよ!!

梅澤:ここまで子供っぽい人がよくいえたね

美月:今日の梅さん辛口.....




それからメンバーと飛鳥は衣装に着替えることや化粧などを行うため席を外し、本格的にひとりになる〇〇



〇:(こういうときにタバコとか吸えてたら孤独じゃなかったんだろうなぁ




喫煙ルームで笑いながら話しているスタッフさんを見てそう思う〇〇




それから10分ほど歩きまわり....



?:あれ、なんで〇〇くんがここにいるの!?


〇:あっ!お久しぶりです樋口さん!

樋口:久しぶりだねぇ。まさかこんなところで会えると思わなかったよ

〇:ちょうど今ひとりだったんで樋口さんがいて助かりました

樋口:他のみんなは?

〇:みんな化粧とか着替えにいっちゃいました

樋口:〇〇くんはほかの出演者さんと仲良かったりしないの?

〇:ボク、ただの整体師ですよ?乃木坂以外全然関わりないですよ笑

樋口:あ、そういえば整体師だったね...笑

樋口:途中からマネージャーと勘違いしちゃってた

〇:まぁ整体師がここまでメンバーと深く関わることないですから

樋口:飛鳥の彼氏だしね〜

〇:ありがたいかぎりですよ



樋口:それにしても....〇〇くんってこんなお洋服のセンス良かったんだね

〇:あ、これ飛鳥が選んでくれたんです笑

樋口:あぁ〜たしかに飛鳥っぽいかも笑

〇:でも…飛鳥に選んでもらっても周りがすごすぎて萎縮しちゃいます笑

樋口:しょうがないよ。みんな表で活躍してる人ばっかだもん

〇:やっぱりそうですよね.....



『樋口さん準備お願いします』



樋口:あ、呼ばれちゃったからいくね

〇:はい。時間取っちゃってすいません

樋口:いやいや、久しぶりに話せて楽しかったよ!






こうして樋口さんと離れるといつの間にかメンバーは準備を終えていた





和:どう?


〇:めっちゃ可愛いよ

和:へへっ


 “ ゴツンっ “


〇:いってぇぇ

美月:手から出た音とは思えない音が鳴ったんだけど…

飛鳥:浮気する〇〇が悪いっ

〇:いや、可愛いのは事実じゃない!?

飛鳥:うっさい!あすかちゃんのこと褒めてくれないくせにっ

〇:あ、褒めて欲しいのね笑

飛鳥:そ、そんなんじゃないし....

〇:可愛いよあすかちゃん

飛鳥:はぅ...///




美月:梅...私たちなに見せられてるの?

梅澤:将来こんなカップルになりたいねぇ

与田:なんか砂糖より甘い気がする

美月:見てるだけで糖尿病になっちゃうよ

与田:だね






それからガールズアワードは始まり.....



和:ど、どうしよう.....ライブより緊張するかも…


さくら:和ちゃんなら大丈夫だよ。しっかりしてるもん

和:わたししっかりなんかしてないですよ....

さくら:和ちゃんネガティブになっちゃダメだよ?ここを歩けるだけですごいことなんだから!

和:さくらさん…わかりました。頑張ります!







そうして歩き始めた和の背中は初ランウェイとは思えないくらいしっかりとしていた



ーーーー



〇:おつかれ〜

和:緊張しすぎちゃっておかしくなっちゃいそうだった

〇:そうか?あんまりそうは感じなかったけど

和:それなら良かった……

〇:とりあえず今はゆっくりしときな。気を張りすぎるとまたホルモンバランス崩れちゃうから

和:わかった






それから無事にガルアワは終わり、、、



美月:なんか今日は特に疲れたぁ

与田:ほんとだねぇ

梅澤:もうくったくたです……

飛鳥:こんなときは美味し〜い焼肉が食べたくなるよねぇ

美月:えっ飛鳥さん奢ってくれるんですか!?

飛鳥:いや、私じゃなくてぇ…チラッ





明らかに〇〇の方に視線を送る飛鳥



〇:はぁ!?そんな高い焼肉なんて奢れないよ?

飛鳥:まぁまぁ和も頑張ったんだしさぁ

和:美味しい焼肉食べたいです♡


〇:ウグッ……

飛鳥:よし!みんな〇〇の車に乗って〜

〇:まだ良いって言ってないわ!

飛鳥:ダメとは言ってないでしょ?






こうして諭吉さんが10人ほど財布からいなくなった〇〇でした




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