休みの日も一緒にいるみたい
休みの日にもかかわらず早起きをし、和の家へ寄り地元を目指す
〇:さて、行くかぁ
和:ほぼ地元には帰らないって言ってたのに1ヶ月に2回も帰ることになるとはねー
〇:ほんとこんな頻度高めになるとは思わなかったよ笑
和:それにしても弟のわがままに答えてくれるなんてほんと優しい “ お兄ちゃん “ だね〜
〇:だからお兄ちゃんじゃないっつーの!
和:だってお兄ちゃんって言われてたじゃん笑
〇:まぁそうだけど和から言われると否定したくなる
和:え〜私のお兄ちゃんにもなってよぉ
〇:絶対やだ
和:なんでよ!
〇:お兄ちゃんという名の金づるかにしかならんだろ
和:なっ....そんな酷いことしないしっ
〇:じゃあ何するの?
和:アニメ観て〜もっとアニメにハマってもらってお店に行ってー色々買ってもらう
〇:うん。結局買わせるんじゃん
和:結果はそうだけどその過程が楽しみなの!
〇:てかべつにそれ今からでも出来るくない?
和:できるけどぉ....お兄ちゃんってなるとちょっと違うじゃん
〇:そんなもんなのか
こうして腑に落ちないまま和の実家に着き....
弟:〇〇さん早く行こ〜!
〇:そうだね...笑
〇:あ、でもその前にご両親に挨拶だけさせて?
弟:わかった!
〇:初めまして。井上さんのマネージャーをさせてもらってます〇〇といいます
和母:あら、あなたが〇〇君ね。和から高校の頃からお話は聞いてたわよ
〇:そうなんですね笑
和母:学校帰りに〇〇君のお家に行った日は帰ってきてからずっと饒舌になってたのは今でも覚えてるのよ
和:お母さんそういう話はいいからっ...///
和母:いいじゃないの!今でも仲良くやってるんでしょ?
和:うん!この前なんか休みの日に一緒にアニメイッキ見したんだよっ!
和母:あら、〇〇君もアニメが好きなの?
〇:あ、いえ...
和:今はアニメの教育期間中っ!
〇:え、そうだったの!?
和:当たり前じゃん!またアニメ一緒に観ようねっ
〇:あ、はい....
和母:和の尻に敷かれたら大変だから気をつけてね
〇:あぁ....多分もう手遅れみたいです..笑
和:なにその私が厄介者みたいな言い方っ!
和母:ちがうの?
和:むぅぅ....お母さんひどいっ
和:いいもん!私には〇〇がいるs….あれ、〇〇はっ...!?
和母:あ〜さっき玄関に行ってたからキャッチボールしに行ったんじゃないのかな?
和:なっ....私をおいていくなー!
それから外に出るとどうやら車に乗り込む〇〇と男の姿が
和:なんで置いてくの!
〇:なんかお母さんと仲良く話してたから邪魔するの悪いかなって
和:そこはせめて話しかけてよ
弟:お姉ちゃん行っても相手してくれないじゃん
和:するしっ
それからちょっぴり怒り気味の和をつれボールの使える公園へ
ーーーーー
弟:じゃあ行くよー!
〇:おう!どこでも捕るぞ〜っ!
弟: … えいっ”!
パシュンッ
〇:お〜結構良い球投げるじゃん
弟:ほんとに!?
〇:うん。なぎよりも上手いかも
和:なっ...さすがにまだ負けないしっ
〇:じゃあ試しに投げてよ笑
和:しょうがないなぁ...お姉ちゃんがお手本見せをみせてあげようっ
それからぎこちないモーションをやり終え
和:えいっ...!!
ポトッ
なんとボールは〇〇の前でワンバウンドしたのだ
弟:お姉ちゃん届いてないじゃん笑
和:い、いまのは力が抜けちゃっただけっ!ほんとはもっとできるから!
弟:ほんとにぃ?
和:うん!
〇:(うん。完全に負けず嫌いが出てる
それから小一時間ほど球を捕ると...
弟:ねぇ!次はバスケやろ!
〇:まだ体力残ってるのか笑
弟:うん!まだ遊ぶ〜!
〇:いいよ〜じゃあバスケやろうか
弟:やった!
和:〇〇大丈夫なの?無理してない?
〇:全然大丈夫だよ。普段こんなに体動かすことないから楽しいしね
和:それならいいんだけど
〇:ありがとね心配してくれて
和:うん
〇:(昔だったらこんな可愛い人からこんな事で心配されることなんて絶対なかったな笑
そんなことを思いながらバスケを楽しみ.....
弟:はぁ...はぁ...つかれた
〇:もうそろそろ終わろうか?
弟:うん....
終わるとなると少し表情が暗くなっていた
〇:なんでしょげた顔してんのっ!また一緒に遊べるから笑
弟:ほんとに?
〇:うん。約束する
弟:やった!また遊べる!
和:だからってまた来週とか言っちゃダメだからね?
弟:えぇ....
和:〇〇にも休みの日は必要なんだからダメ!
〇:その休みもしかして液晶にアニメ流れてない?
和:当たり前じゃんっ!それ以外ある?
〇:シンプルにひとりで休める日は無いのでしょうか....
和:えぇ...なぎと一緒にいたくないの?
子猫のように甘えたような声に〇〇が返す言葉の選択肢はひとつしか無かった
〇:うん。一緒にアニメ見よ
和:やったぁっ!
〇:(尻に敷かれてんなぁ...オレ
弟:(お姉ちゃん〇〇さんのこと好きじゃん
それからブレーキを踏むたびに脚の疲れを感じながら和の実家へ向かい
弟:〇〇さん今日は遊んでくれてありがとっ!
〇:おう!次会うときはもっと良い球投げれるといいな笑
弟:うん!友達ともっと練習して〇〇さんが捕れないボール投げる!
〇:それは楽しみだな〜笑
和:ちゃんと宿題もやるんだよ?
弟:そんなこと分かってるし!
和:勉強しないと〇〇みたいになっちゃうからね?
弟:〇〇さんになれるなら勉強しないんだけど....
和:あれ、いい例じゃなかったみたい...
〇:それじゃあまた今度なっ!
弟:うん!ばいばーい!
それから和の家に着く頃には〇〇の足も限界に近いようで....
〇:やば、もう筋肉痛きたかも
和:普段運動しないのにあんだけ動いたらそりゃあそうなるよ笑
〇:明日の仕事....いや、考えないようにしよう
和:恥ずかしいから足引きずって来ないでよ?
〇:精進します....
それから家に帰って入念にほぐし何とか次の日はちゃんと歩けた〇〇でした
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