
第59回スーパーボウルの展望
KCとPHIの対戦となった今年のスーパーボウル。強豪同士の対決で見どころ十分。個人的な見どころなどをとりとめなく書きたいと思います。
KCのデプスチャート

KCの成績
レギュラーシーズン

ポストシーズン

AFCのシード1位でプレーオフに進み、プレーオフも勝ち抜いたKC。3連覇を狙う王者ということで危なげなく勝ち抜いた印象を受けますが、実際はカンファレンスチャンピオンシップでのBUF戦も含めて11試合が1ポゼッション差以内での勝利と圧倒的な力を見せているわけではありません。
逆に言えば、接戦に強く試合巧者ぶりが目立ち、大人なチームという印象を受けますね。
KCオフェンス
シーズン当初はWRのターゲット不足で爆発力に欠けていたが、終盤からプレーオフにかけては新人のウォージーや怪我からの復帰したハリウッド・ブラウンのスピードを活かしたプレーが効果的に。もちろん、TEケルシーへのパスが1番の武器でマークされてもフリーになれる能力は稀有なものがあります。
パチェコが怪我をしていて復帰間もないこともあり、今のランの中心はハント。派手な活躍は少ないが、厳しい場面で堅実にヤードを稼いでくれる心強いRBです。
パスプロはKCの弱点。LTが定まらずに試行錯誤してきましたが、チューニーをOGから回すことである程度安定するように。完璧には遠いですが、マホームズの逃げる能力やRPOなどクイックなパスを駆使してうまくしのげるようになってきました。
BUF戦ではシーズンで見せたことがないプレーをうまく使い、その引き出しの多いコールもオフェンスの強みの1つです。
KCディフェンス
スパグニョーロDCの多彩なコールが注目されるKCのですが、多くのスナップでは思った以上にオーソドックス。
パスラッシュではクリス・ジョーンズに加えて、EDGEカーラフティスが成長してきたのが大きく、安定してプレッシャーをかけられている。要所でいれるブリッツも効果的。
マクダフィがリーグトップレベルのプレーを見せ、ジェイレン・ワトソンも良い選手でカバレッジも安定しています。
PHIのデプスチャート

PHIの成績
レギュラーシーズン

ポストシーズン

昨シーズン後半、ディフェンスの崩壊で失速したPHIだったが、両コーディネーターを変えることで復活。若手の成長もありタレント力ではNFLトップレベルの選手層でNFCを制した。
PHIオフェンス
RBバークリーの爆発力を活かしたランが主軸だが、カンファレンスチャンピオンシップではQBハーツの調子も上がり、パスオフェンスでも戦える面を見せた。
OLの安定がオフェンス力を支えており、そこが崩れないので安定感あるオフェンスをを見せることができる。
PHIディフェンス
ファンジオDCがタレント軍団の力を存分に引き出している。
個人の力が強いので4メンラッシュを基本にしながらも、LBバウンのラッシュ力を活かしてサックを量産。特にDTジェイレン・カーターのスクリーメージラインでの支配力はリーグトップクラス。彼がいることでパスラッシュもランディフェンスも一定以上のレベルをキープできる。
カバレッジは2ハイが基本だがディスガイズするカバーを多用。CBスレイ、ミッチェル、デジーンのトリオはリーグトップレベルでビッグプレーを許すことは少ない。
ここまではざっくりとしたチーム紹介。ここからは五月雨に見どころを。
RBバークリーを止められるか
この試合を最も左右する注目ポイント。バークリーに楽々走られるようだとPHIの楽勝もあると思います。KCは彼のランを止めることに全力を尽くさなければなりません。
KCがPHIのトスプッシュを止められるか
BUF戦では見事にジョシュ・アレンのトスプッシュを止めたKC。ここ数年安定してゲインするPHIのトスプッシュを止められるかは試合を大きく左右すると思います。ショートヤードやゴール前でトスプッシュを止められればKCが勝つ可能性はかなり上がるでしょう。
PHIがQBマホームズをサックしきれるか
KCのパスプロがPHIのパスラッシュ相手に完璧に抑える可能性はほぼ無いと思います。マホームズのポケットワークとクイックなパスでいかにサックされずにパスを通せるかがキーポイントになるでしょう。PHI目線だとクイックなパスを許さないためにアンダーニースのカバーをうまくやることが重要になります。
TEケルシーのカバー
WAS戦でTEアーツにかなりやられたのを見ても、TEのカバーはPHIディフェンスの課題。ケルシーが相手となればよりカバーの難易度は上がります。ファンジオがどのような策を用意しているかに注目です。
得点予想
35-24でPHIの勝利
ディフェンスの良い両チームですが、ドームだしそこそこ点は取れると予想。WAS戦のハーツの調子ならPHIの勝てそうだと思っていますが、インターセプトを量産するようなら逆の結果も十分にありえるでしょう。接戦に持ち込めばKCの経験が活きてくるので、KCに分がありそうです。
MVP予想
PHI勝利:AJ ブラウン
KC勝利:マホームズ
なんとなくでそこまで根拠はありません。
パッカーズが負けてかなりの時間が経ち、「まだNFLやってたのか」という感覚もありますが、年に1度のお祭りを楽しみたいですね。
個人的にはフィリーチーズステーキのお店兼PHI観戦会の会場である「日本橋Philly」に何回か食べに行っているので、PHIを応援しようと思います。
美味しすぎる
— Packer Tarkun (@taaKun0811) January 31, 2025
(新年最初のフィリー参り) pic.twitter.com/Rb15sYo9ID
観戦会の盛り上がりも凄そうですね。
GO!PACK!GO!
いいなと思ったら応援しよう!
