フランス領ニューカレドニア、三たび独立否決 ヨーロッパ
南太平洋の仏領ニューカレドニアで12日、フランスからの独立の是非を問う住民投票があった。反対票が96.5%となり、2018年、20年に続き独立は三たび否決された。投票の延期を求めた先住民ら独立派が投票をボイコットし、賛成票はわずか3.5%だった。
「天国に一番近い島」と言われる楽園、ニューカレドニア。
現在はフランス領ですが、先住民の貧富の差による不満から独立を望む運動がありました。
そのため、3回の住民投票を行うことになりましたが、過去2回は否決。
そして、今年3回目の投票では独立派のボイコットのため、結果として大差をつけての否決となりました。
フランスは独立を否定することで終了したいですが、正当な投票ではないと思う独立派による混乱は免れない形に。
そこで目をつけているのが、大国、中国。
ニューカレドニアはニッケルの埋蔵量が豊富で、脱炭素をすすめる上では必要不可欠な資源になります。
また、軍事上においても太平洋に拠点を作りたい。
そのことによってアメリカを中心とする対中国の戦線を破壊したい考えです。
フランスとしてもニューカレドニアに基地があるため軍事上ではかなり重要な場所。
もう、独立するしないは先住民の意思だけではなく、多くの国々の思惑が関わってきそうですね。
なるべく平和に終わることを祈ってみていきたいと思います。