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【傾聴の方法】「聞く」と「聴く」の違い
みなさん、こんにちは!
今日は「聴き方」について書いていきます。テーマは「聞く」と「聴く」の違いです。これは多くの人が知っているようで知らないことかもしれません。自分自身の普段の聴き方が、「聞く」になっているのか、「聴く」になっているのか確かめてくださいね。
早速ですが、「聞く」ということはどんな意味なのか、ここでは『傾聴のコツ』(金田諦應著 三笠書房)から引用させていただきます。
「『聞く』は、聴覚という機能を表すための漢字表現で、物理的に音が入って来て、それを音として認識するという意味です。しかし、コミュニケーションで本当に必要なのは、相手の言葉にじっくり耳を傾け、心の声を受け取るために『聴く』こと。つまり『傾聴する力』です。」(『傾聴のコツ』金田諦應著 三笠書房)
つまり「聞く」という行為はあくまで、単に入って来ている、そんなに集中していなくてもとりあえず音として認識しているという、ような状態。これまでの時代では、ハッキリ言ってこのような「聞き方」でも大丈夫でした。
というのも、会社の場合ですと、生産性や効率に重点が置かれていたからです。
あくまで人の話を聞くのは、何か連絡や報告を受け取るための方法として、あくまで言葉の理解としての「聞く」だったのです。ところが、この「聞き方」では通用しないことがたくさん起こり始めたのです。例えば、パワハラ、モラハラ、若手の離職、組織の分離などです。
これらはある意味、コミュニケーションがうまくいかなくなった、何かが間違っているから起きている問題と言えるでしょう。もちろんこの原因が「聞き方」だけにあるというつもりはありません。ただ、その原因の一因にはなっていると思うのです。
さて、元に戻りますが、では「聴き方」というと、引用にも出ていますが、相手の言葉にじっくりと耳を傾けて、心の声を受け取るため、とあります。ここが重要です。
みなさん、「心の声?」と思われた方もいるかもしれません。こんな忙しい時代に一人一人の「心の声」なんていちいち聴いてたら身が持ちません、そう思われるかもしれません。確かにその通りです。
しかし、逆に一人一人の心の声を受け取っていないから一向に問題がなくならず、むしろ拡大しているのだと思いませんか。
私は実際に現場にいたので、よくわかるのですが、会社は本当に売り上げのことだけなのです。誰が、本当に「社員の声」「お客さまの声」「会社の声」を拾えているでしょう、それくらい一人一人の心の声がなおざりにされているのです。
かつて勤めていた会社で、新人で入って来た女の子がいたのですが、頻繁に休んでいました。体がもともと弱い子だったようですが、会社で息苦しさも手伝って体調を壊していたのかもしれません。それにしても、彼女に対して、上司が相談にのったりすることもありませんでした。
見かねた私が、話し相手になったりしていましたが、本来であれば、管理者がじっくりと話し合って相談にのるべきだと私は思っています。よくそこで仕事がたくさんあるのに関わってられないという人がいますが、それこそ「愛がない」と思います。
社員一人一人が人間であることを忘れている証拠です。これからの時代は「個性の時代」です。今その転換期にあります。これからの聞き方は一人一人に向きあう「聴き方」に変えていくべきでしょう。なぜならそうでないと、これからの多様性の時代に適応できないからです。
一人一人がもっと大切にされる時代が始まったと言えます。そういう意味でも今回の「聞く」から「聴く」にするという行為は大きな転換です。これを変えるだけでも、新しい変化が起こるでしょう。
「聴ける人」がこれから間違いなく必要になってきますし、これを読んでくださっているみなさんは、そうなってほしいなあと個人的に思っています。
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