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僕を困らせてくる先輩との秘密な関係



○:行ってきまーす



夏休みが終わって、2週間経った9月の中頃。


まだ暑い。と思いながら重い足を動かし、


学校へと向かう。


学校が近づいてきた頃。



??:○○〜



うるさいヤツがやってきた。



○:△△うるさい!


△:うるさいって何だよ笑


○:僕がうるさいって言ったらうるさいんだよ!


△:すいませんね!



こいつは僕の唯一の友達の△△。


陽気でうるさい。



○:どうせ課題見せろって事だろ?


△:よく分かってらっしゃる!流石○○!


○:お前に瑛紗先輩という真面目な彼女がいるのが不思議だわ!


△:うるさいなぁ!



こいつには、1個上の先輩の池田瑛紗先輩という彼女がいる。



○:瑛紗先輩に聞けばいいじゃん!


△:瑛紗に聞くのは恥ずかしいの!


○:なんだよそれ笑



瑛紗先輩は凄い優等生で頭も無茶苦茶良い。


ホント人間って不思議だよね。


こんな不真面目なやつにも瑛紗先輩のような、


彼女ができるからね。



○:瑛紗先輩に言うぞ!


△:それだけはやめてくれ!


○:弱み握ったぁ〜笑



そんな感じで浮かれていると、



△:○○彼女いないの可哀想〜笑


○:...うるさいよ



最上級のカウンターを”食らった風”に見せる。



△:○○くんも彼女作って反抗しましょうね〜


○:べ、別に彼女ぐらい作れるし!


△:作ってから言いましょうね〜


○:しつこいから課題見せてやるよ...


△:さっきまでの勢いは何処に行ったのかなぁ?


○:...早く行くぞ


△:ちょっと待てよ〜笑



そこからいじられながら学校へ向かった。




学校について、下駄箱でもいじってくる。



○:しつこい!


△:可哀想に笑


○:...クッソ



靴を履き替えて教室に行こうとした時。



??:○○くんおはよ〜


○:え...



突然のおはようにびっくりする。



??:おはよー



その声の主は、



○:あ、アルノ先輩おはようございます...



中西アルノ先輩。


僕の事を困らせるのが得意な先輩。



ア:今日も図書室で待ってるね


○:は、はい分かりました



アルノ先輩とは同じ図書委員会。



ア:またね


○:はい



アルノ先輩は教室へ向かった。



△:お前アルノ先輩と相性良さそうだな笑


○:そ、そんなことないと思うけど笑



△△のその言葉に口角が緩む。



△:告白したら?笑


○:タイミングがあったらするよ...笑


△:結果楽しみにしとくわ笑


○:う、うん...笑


△:さっ課題見せて〜


○:はいはい笑





放課後


○:失礼しまーす


......



返事がない。



まだアルノ先輩は来てないみたいだ。



正直、委員会の仕事はほとんどない。



本を元の場所に戻すぐらい。



仕事が終わるといつもアルノ先輩と話している。



○:今日は結構量あるな...



いつもより量がある。



○:先に始めとこ〜


ア:わっ!


○:うわっ!バタン



突然声が聞こえて尻もちを着いた。



○:痛てて...


ア:あはは笑 ○○くん面白い笑


○:なんだアルノ先輩か...



アルノ先輩は腹を抱えて笑っている。



○:何処に居たんですか?


ア:カウンターの下に隠れてたよ


○:ホント良くないですよ


ア:彼氏に意地悪する彼女は嫌い?


○:い、いや別に嫌いじゃないですよ...



そうなんです。


食らった風や口角が緩んだ理由は、


アルノ先輩は僕の彼女だからです。



ア:反応面白かったよ笑


○:揶揄わないでください...


ア:でも、内心嬉しいでしょ?


○:コクッ///


ア:ふふ さっ仕事するよ〜


○:はい...




何故、アルノ先輩と付き合ったのか、


委員会の仕事が一緒になることが多くあって、


そこから話して行く度にアルノ先輩に惚れて、


僕から告白して、付き合った。


僕たちが付き合っているのは誰も知らない。




ア:○○くんそっちは終わりそう?


○:もう終わりましたよー


ア:なら、手伝ってくれる?


○:分かりました


ア:○○くん整理整頓得意だよね〜


○:そうですか?


ア:いつも終わるの早いじゃん笑


○:アルノ先輩が苦手なだけだと思いますよ笑


ア:年上をバカにしないの!


○:だって、ここ無茶苦茶間違ってますよ



ほとんどズレている。



ア:ホントだ...


○:手伝いますから、急いで終わらせましょう


ア:うん...///



僕はアルノ先輩のこういう所が好き。


少し抜けてる所がとても可愛くて好き。



○:アルノ先輩


ア:どうした?


○:好きです


ア:急にはずるい///


○:朝とさっきのお返しです


ア:朝、何か言ったっけ?


○:いつもおはようとか言わないのに急に言ってくるのはダメですよ


ア:なんで?笑


○:どう対応したらいいか困るからです


ア:確かに困ってたね笑


○:やめてくださいよ...頭真っ白になるので


ア:でも、朝から彼女の声聞けて嬉しかったでしょ?



また僕の事を困らせてくる。



○:う、嬉しかったです///


ア:なら良かった!


○:早く仕事しますよ...///


ア:はーい笑



仕事をしていると...



ア:〜♪



アルノ先輩が鼻歌を歌い始めた。



○:アルノ先輩その曲好きですよね


ア:私の持ち歌だからね!



アルノ先輩との初デートはカラオケだった。


アルノ先輩の歌の上手さはレベチ。


心を持っていかれる。



○:ホントに歌上手いですよね


ア:ありがとう!○○くんも上手かったよ!


○:ほ、ホントですか?


ア:ホントホント!


○:ありがとうございます///



歌の上手いアルノ先輩から褒められた。


凄く嬉しい。


仕事が捗る。



ア:よっし終わったよ!


○:僕も終わりました


ア:よっし帰ろう!


○:そうですね




ア:忘れ物ない?


○:大丈夫です


ア:鍵閉めるね


○:はい


ア:鍵返し行くの着いてきてもらっていい?


○:いいですよ


ア:行こ...うわっ!


○:ん...? 危ない! ギュッ



つまづいて、僕の方へ倒れそうになったので、


アルノ先輩を抱きしめた。



○:大丈夫ですか?///


ア:...うん///



身長差で自然と上目遣いになる。



○:...///(アルノ先輩のその目やばい...)


ア:...///(○○くんかっこいい...)


○:返し行きましょう///


ア:うん///



その後、鍵を職員室に返した。


外に出て一緒に歩いて帰るのはいいが、


さっきからお互い沈黙だ。



ア:○○くん


○:どうしました?


ア:おつかい頼まれてるから一緒に行かない?


○:いいですよ


ア:やった!


○:1つ提案があるんですけどいいですか?


ア:どうした?


○:も、もし良かったらて、手繋いで行きませんか?


ア:...いいよ はい


○:失礼します ギユッ



付き合って3ヶ月目で初めて手を握った。


アルノ先輩の手は、


凄く暖かくて、優しい手をしている。



ア:私の手どうかな?


○:凄くいいです///


ア:気に入って貰えたなら良かった...


○:行きましょう...


ア:うん






学校から歩いて、15分ぐらいの所にある、


街の商店街まで来た。


手を繋いで買い物をした。



ア:付き合ってくれてありがとう!


○:それが彼氏の仕事です


ア:かっこいい〜


○:うるさいです...///



グゥーーー



ア○:あっ笑



お互いのお腹がなった。



ア:お腹空いたね笑


○:はい笑


ア:ここ、美味しいメンチカツのお店あるから買って食べよっか!


○:いいですね!


ア:よっし買うぞー


○:はーい笑




ア:メンチカツ2つくださーい


「2つね!400円!」


○:アルノ先輩、僕が払います


ア:いいの?


○:はい


ア:ありがとう!


「ちょうどね!兄ちゃんかっこいいなぁ〜」


○:は、はい!ありがとうございます


「彼女の事大事にな!」


○:はい!


「毎度あり!」


ア:...///


○:アルノ先輩?



顔を赤くして居た。



ア:ありがとう///


○:どういたしまして


ア:近くに夕日が綺麗な公園があるからそこで食べない?


○:いいですよ


ア:はい!手!


○:ギュッ 行きましょう!


ア:うん!



ホントに近かった。


商店街から歩いて1分の場所。



○:いい景色ですね


ア:○○くんにも教えてあげる



時刻は6時過ぎ。


夕日がいい感じに沈んでいる。


それを2人でベンチに座って見ていた。



○:このメンチカツ最高ですね


ア:でしょ〜美味しいからいつも買うんだよね


ア○:アルノ先輩!(○○くん!)


○:どうしました?


ア:○○くんもどうしたの?


○:アルノ先輩からでいいですよ


ア:アルノ先輩じゃなくてアルノって呼んでよ


○:いいんですか?


ア:いいよ!アルノ先輩だと距離を感じるから、それとタメ語で話して!


○:わ、わかった...


ア:言ってみてよ


○:あ、アルノ///


ア:私も○○って呼んでいいかな?


○:いいよ...


ア:ま、○○///


○:まだなれない...笑


ア:そうだね...笑


ア:○○はどうしたの?


○:引かない?


ア:引かないよ!


○:キスしたい...///


ア:いいよ...



お互い体を向かい合わせる。


無茶苦茶緊張する。



ア:いつでもいいよ


○:う、うん///


○:ん...ありがとう///



アルノの唇にキスをした。



ア:私ファーストだよ..


○:僕もだよ...


ア:もう1回してくれない?


○:いいよ...ん...


ア:ありがとう///


○:アルノ... ギュッ


ア:○○...どうしたの?


○:可愛かったからハグした...


ア:○○...


○:アルノのこと絶対離さない!


ア:離したら許さないからね!


○:覚悟します。笑 これからもよろしく!


ア:うん!よろしく!



この日からものすごく距離が近くなった。


朝、手を繋いで学校に行くようになった。


委員会の仕事の時以外にも話すようになった。


昼も一緒に食べるようにもなった。


みんなに黙っている秘密の関係も良かったが、


お互いの関係をさらけ出している方が良い。


そっちの方が付き合ってる感じがするから!




アルノと僕のこれからはまたどこかで...





おしまい




読んでいただきありがとうございました!


アルノちゃんで書きました!


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