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僕が恋する歌を歌っていたのは隣の家のお姉さんでした



○:はぁ〜ねむ...



時刻は午前8時過ぎ。



○:寒っ...



昨日は暑かったのに今日は寒い。



○:あ〜なんだろ〜この情緒不安定な気候は!



今日はど平日の水曜日。



○:なんか休みなの違和感...



僕は高校生2年生だが、
贅沢なことに10月の頭の1週間
秋休みと言うのがある。



その休みの今日は1日目。



○:この時間はもう学校だからゆっくり出来るのいいね〜



家にはもう誰もいない。
1人で淡々と飯を食うだけ。



○:モグモグ 動画出てるかなぁ〜?



僕には好きな歌い手さんがいる。
その人の動画が更新されているか
アプリを開いて確認すると...



○:おっ!出てる!



○:さっ!聞こ!



「アルの歌」と言うチャンネル。
女性の方が趣味で色んな曲をカバーして歌っているチャンネル。



○:はぁ〜なんでこんなにいいんだろ〜



僕は、アルさんの声がとにかく大好き。
透き通っていて、とても聞きやすい。
アルさんの歌は僕の原動力。



○:生歌配信してくれないかな?



僕は相当アルさんの声、歌に恋をしている。



○:してくれたら感謝したいなぁ



なんて過ごしていると...



○:あっ!やばい!ゴミ捨て!



今日はマンションのごみ捨ての日。
9時に収集車が来る。
そして今の時刻は8時53分。



○:やばい急げー



母さんに昨日の夜あんだけ言われたから持っていってないってなるとどうなることやら...。



○:ふぅ〜間に合った...



何とか間に合った。



○:よっし帰ろー



○:全力ダッシュキッツ...



エレベーターがあるが階段を使ったのでゼェゼェ。



○:エレベーター使お...



ボタンを押して待つ。



○:にしてもアルさんの歌声って素敵だよな〜



エレベーターを待っている時もこの事を考えている。



??:やばい〜



○:ん?うわっ!



なんか声がするなと思って横を見たらもう時すでに遅し。



??:イタタ...



○:痛っ...



誰かに衝突された。



??:あっ!大丈夫ですか?



○:まぁ何とか...(ん?)



??:立てますか?



○:はい...痛っ (気のせい...?)



立ったら少し足に痛みが...



??:え...あっ痛いですか?



○:少しなので大丈夫ですよ... (いや似てるな)



僕の事を心配している暇はあるのか?と
思うことがある。



○:僕の事心配はいいのでゴミ袋持って行きましょう...もう来ますよ



??:あっ!やばい...!



なんか面白い人だな...笑
どんくさくて、全てが上手くいってない感じ



○:さっ行きましょう



まだ収集車は来てなかったので良かった。



??:間に合ったぁ〜



○:ふぅ〜では僕はここで



??:待ってください!



○:え...あ...はい



??:なんか謝罪させてください!



○:別に大丈夫ですよ これから気をつけてください



??:でも...



○:大丈夫ですからね!では!



歩き出した途端。



○:やっぱいてぇ...



やっぱり足に少し痛みがある。
思いっきりぶつかったら、普通そうか笑
足を引きずりながらなら行けるな。



??:あの〜部屋まだ肩貸すのどうですか?



○:え...いいんですか?



??:私が完全に悪いのでそれぐらいさせてください!



○:ならお言葉に甘えます







??:本当にすいません...



○:そこまで気にしなくていいですよ



??:病院代も払うので言ってください...



○:そこまでないですよ...それと今週高校休みなので家でじっとしてれば治ると思うので



こうやって肩を貸してもらいよく顔を見ると
凄く可愛いくて、綺麗な人だ。
雰囲気が無茶苦茶好き。
そして声がアルさんに似てる。




??:そうですか...あっ部屋は?



○:左です



??:私と同じだ...何号室ですか?



○:245号ですよ



??:私244号なので隣ですね



隣!?
この人がもしかして母さんが言ってた...



○:隣ってことはもしかして中西アルノさんですか?



ア:はい!



○:母さんが言ってた可愛い人ってあなただったんですね



ア:へっ...///



○:あ〜すいません...母さんが言ってたのでつい...笑



ア:あ〜なるほど...笑



きまづい...!

ア:じゃ君が○○くんって事かな?



○:そうですよ



ア:ようやく会えた!はじめまして!中西アルノです!



○:井上○○です はじめまして



今年から引っ越して来たって言うのは母さんから聞いていた。
6ヶ月経ってようやくはじめまして。



ア:○○くん高校休みって言ってたよね?



○:はい



ア:私も今日大学休みだからお話しない?



○:いいですよ



ア:やった...!じゃ上がって!



○:お邪魔します



なんか急に友達のように仲良くなった。



ア:○○くんお茶でいいかな?



○:はい



アルノさんの部屋はシンプル!って感じの部屋



ア:はい ○○くんさっきはごめんね



○:そこまで謝らなくていいですよ



ア:○○くんが優しい人で良かった



○:それとアルノさんがぶつかってこなかったらこうやって話せてないですからね笑



ア:確かに...!



○:僕でいいなら仲良くしてください



ア:うん!



そこから昼まで色んな話をした。



○:お邪魔しました



ア:いつでも来てね



○:はい!



ガチャ。



○:アルノさん可愛いかったな〜



正直に言う。
僕のタイプにアルノさんは全て合致している。
まず年上お姉さんと言うところ。
そして、あのどんくさい感じ。
それと!アルさんのような声!
もう好きなった自分がいる。



○:はぁ〜恋ってこんな感じなのか〜



足の痛みなどもうない。







○:アルさんの歌が大好き〜♪



なんか気分が幸せになっている。



○母:あっ!あんたそういえばアルノちゃんとようやく話したんだってねぇ〜



○:そうだよ〜



○母:可愛かったでしょ?



○:うん!



○母:今度一緒にご飯食べたいって話してたよ〜



○:ホント?僕も一緒に食べたいな〜



○母:だから夜ご飯食べくるわよ〜



○:へぇ〜 へっ!?



○母:そんなに驚いて笑 そんなに嬉しいの?笑



○:う...まぁうん笑



○母:あらそうなのね笑



明らかにおかしいね。



○:おいおいマジかよ ボソッ



それと同時に嬉しい通知が来た。



○:また動画だ!



そう。アルさんの歌。



○:さっさっ!聞きましょ〜



聞いてる途中。
やっぱり似てるよなぁってずっと思っていた。



○:いや〜やっぱいい声だよな〜



そしてこの動画には概要欄になにか書いてあった。



「出会いがありました。次の物語が始まりそうです。」



○:アルさんも出会いがあったのか〜運命?笑



○:はっ? んな馬鹿な...笑



○:いや...歌好きって言ってたよな...



○:ないない笑



なんて考えていると...



ピンポーン



○母:来たわよー


○:はーい



ん〜滅茶苦茶ドキドキする。



ガチャ。



○:こんばんは〜



ア:こんばんは!



○:上がってください!



ア:お邪魔します!



○:母さんが急に誘ってすいません



ア:全然大丈夫!○○くんともっと話したかったし!



○:なら良かったです



ア:それと1人暮しだから寂しいのもあるの笑



○:あ〜なるほど笑



○母:2人とも〜話してないで来なさーい



○ア:はーい笑



○母:今日は唐揚げよ〜



○:やった!



ア:○○くん唐揚げ好きなの?



○:はい!



ア:そうなんだ覚えとこ



○母:さっ食べましょ!



いただきます!



ア:ん〜美味しいです!



○:上手い!



○母:ふふっ良かったわ どんどん食べてね



○:ふぅー食いすぎた〜



ア:すごい勢いで食べてたよね?笑



○:アルノさんも食べてましたよ?笑



ア:○○くん程じゃないしー



○:僕は男子ですから!笑



ア:なんだと〜!笑



なんか凄く楽しい。ずっと欲しかった姉ができた感じで。



○母:アルノちゃん唐揚げ少し持って帰りなさい



ア:ありがとうございます!



○母:じゃ○○送ってあげなさい!



○:うん!



ア:○○くん楽しかったよ!



○:それなら良かったです!



ア:うちにも来てね?



○:行っていいならいつでも行きます!笑



ア:うん!ならおやすみ!



○:アルノさん!もし良かったら明日話したいことあるのでお邪魔してもいいですか?

ア:いいよ!でも大学だから昼からでいいかな?



○:はい!



ア:じゃ今度こそおやすみ!



○:おやすみなさい!

さっきご飯を食べている時に
アルノさんがアルさんの動画の歌の鼻歌を口ずさんでいたのでその話をしたい。
それと告白...も出来たらしたい。



翌朝。
あまり寝れなかった。



○:はぁ〜緊張するー


時刻は12時半。
1分事に胸のバクバク度が上がっていく。



○:そろそろ行くか...



ピンポーン。



○:ふぅ〜


ア:はーい いらっしゃい!○○くん!



○:こんにちは!お邪魔します!




ア:○○くん話ってどうしたの?



○:あの〜アルさんって言う歌の動画をあげてる人アルノさんかな〜?って思ったんですけど違いますか?



ア:っ...!私の動画見てくれてるの!



○:やっぱアルノさんだったんですね!



ア:うん!歌うの好きだから動画上げてたの!
○○くん聞いてくれてたんだ!



○:はい!凄く歌声が好きで見つけた時からずっと聞いてました!



ア:そうやって言って貰えると嬉しいよ!



○:良かったです!



ア:なら、概要欄のことも読んだ?



○:はい



ア:単刀直入に言うと私○○くんの事が好き



○:....ホントですか?



ア:うん 私のタイプに全てが合致してる



○:僕もです



ア:そうなの!笑 ならもう話は早いね?



○:ふぅ〜緊張する...


ア:私はいつでもいいよ!



○:よっし...アルノさん!僕と付き合ってください!



ア:お願いします!



○:アルノさんと付き合えた...!



ア:ふふっでも、アルノさんじゃないでしょ?



○:アルノ?



ア:そう!これからはリスナー兼彼氏として私を支えてくれる?



○:うん!絶対支える!



ア:ならよろしくね!○○!





アルノとの初デートはカラオケ。


僕はアルノの生歌を聞けて満足した。けど...


僕は下手すぎて散々バカにされましたとさ...。


おしまい



読んでいただきありがとうございました!


こんなお姉さん近所にいて欲しいです。はい。


ある方のお陰で最近アルノさんの歌声にすごく心惹かれているので、今回の作品を書きました!


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