地獄を哲学する
この世界は天国だと思っている人は
この世界は地獄だと知っている人だと思う。
私も例に漏れずいつだってそれを感じている。
もう本当に毎日キツい。ツラい。まじ大変。
小さい頃私は他人の行動原理が理解できずとても不安で怖がりで孤独だった。
イメージしてみて欲しい。
あなたは電車に乗っている。
すると突然隣に座っていた善良そうな青年が大声で叫び始める。
周囲に何か虫がいたりスマホを見てたり誰かが何かをした形跡はなく
ただ突然叫び始める。
めちゃくちゃ怖いやん?
これが、なんかでかい虫が入ってきて叫び始めたんやなとか
スマホ画面にホラーっぽい映像映ってるのが見えたり
隣の人にどつかれたりしてるのがわかったらそんな怖ないねん。
でもなんの脈絡もなく突如叫び出したらめっちゃ怖い。
他人の行動原理が全く理解できないってこういう怖さ。
他者の行動原理と思考回路があまりにも自分と違いすぎて全くイメージできなかったので私は本当に臆病なまま成長した。(今もかなり臆病だと思う)
え、なんでそこでそれやるん?
マジでなんのための行動なん?
誰の何のためのやつ?
ありとあらゆる出来事が理解できない。
読解力と観察力、そしてイメージの力をめちゃくちゃに鍛えるしか無かった。
だってわからんねんもん。わからんままやと怖すぎてなんもできん。
でもそれらを身につけて表面的には理解できたとしても
根本的なことは全くわからないまま。
社会で北方領土の問題を習えば
半分こせーや!もしくは住んでる人おるならその人らに選ばせたれよ!
そもそも地球の土地を自分らのもんって言うて売買するん浅はかすぎるし領土って概念意味不明と悪態をつき、
戦争という概念を学ぶと
同じ種族間で殺し合い…!!!まじで愚か…!!!!
それが自分自身を攻撃してるってわからんのまじでイカれてんな…
とぼんやりし、
とにかくありとあらゆる人類が好んでやってる
分断 ジャッジ 執着 葛藤
それらがもうマジで意味不明。何にもわからん。
なので争いごとが好きなタイプの人からは全力で距離を取り
執着されそうな香りがしたらマッハで影を消し
分断の好きそうな人を見ると半眼で煙になるという感じでめちゃくちゃに危機管理をしている。
なぜ人々が争うのか
否定や批判はなぜ起こるのか
分断やジャッジメントはなぜ存在するのか
マジで心の底からわからん。
それが地球の次元によるものだということはわかってるし
それを経るということが大方の地球人が好んですることであるということは理解してるつもり。
でもそれらが心の底から意味わからん。
だからめちゃくちゃに孤独!!!
(だからと言って辛いというわけではない)
周り全員サッカーやってんのにサッカーのルールわからん。
何が楽しいのかもわからん。サッカーの概念がわからん。
なんでボール蹴るん?点数つけるん?なんで自陣と敵陣分けるん?
めちゃくちゃやねん。
ほんでこれにプラスアルファで私は
自分=他人
わたし=あなた
であるということがめっちゃ心の中で強固にあって
自分と他人の境目がよくわからん。
これは巷でよく言われる「自他の境界線」というものとちょっと違って
もう一段階深いところのイメージ。
表面的には自分と他人が違うということは理解できている。
(だって全然他人のことわからんから)
自分の問題と他人の問題をごっちゃにすることはほぼない。まじ両親に感謝してる。完全に育て方のおかげ。
でもそのもうちょい先で、
わたし=あなた
であるという強固なイメージが最初から自分の中にあらかじめ搭載されていた。
なので他人にいじわるする人を見ては
なぜ自分をいじわるするのかと疑問を抱いたし
争う人たちを見て、一体それは誰の何のためのプレイ?
とマジでわからんくて頭を抱えた。
今でも本当に意味がわからない。
それがやりたいんやなということはわかる。
何でやりたいのかはわからんけどまあ多分好みなんやろうと思う。
でもマジ正直クソみたいな趣味やなと思ってる。
もっと楽しいことあるやろと。
地上の人々は本当に自分のことしか考えていない。
地球のためとかすぐ言うけどそれは「自分たちが住むための」という枕詞のついた地球の話。
誰も地球そのものの意識のことは考えてない。
こんなに自由にさせてくれるのに。こんなに愛してもらってるのに。
そしてふた言目には社会をどうにかしたいと言う。
社会を変えたい人たちが向き合うべきは自分ちゃうんかと思う。
無力な自分を自覚し、地上におけるたかが一種属であると言うことを自認した方がええんちゃうんか。キングオブアースみたいに振る舞ってるけどそんなわけない。自分たちの作ったシステムを自力で変更するのは当たり前のこと。システムをうまく変更できなければ滅びるだけ。それだって立派な生命としての営みやねんしそれでもええやん。
そして何より人類という生き物は本当にマジで自分のことしか見てない。
窓の外を見ればはちゃめちゃに美しい空が毎瞬その色を変えてダイナミックで素晴らしい光を放ってることも
風があらゆる隙間を縫って吹いてく緻密さも
植物が刻々と生命を育んでいく豊かさも
本当の意味では誰も何も見ていない。
自分自分自分!!!!!!!!
何しにきてんねん、と思う。
私は地球の美しさを見てほしい。
自由の喜びを感じてほしい。
無限に広がるこの世界のクリエイションをもっと楽しんで欲しい。
そしてこれらの意味わからん人類を自分がやっているっていうところが
この話の一番ホラーなところ!!!!
このわけわからん人類を
わけわからんまま自分もやってる
人類についたあらゆる悪態は
全て私に返ってくるのだ。
まじOMG!ここで使わんとどこで使うねんっていうくらいのOMG!
そしてこんなにわけわからんくて疎外感を感じていて愚かだと感じているのに
私は人類を愛してしまっている。
あらゆる人類を。
好きで好きで仕方がない。
マジでホラー、ほんま地獄。
ほんでそんな地獄を天国やと思ってる私、いちばんわけわからん。