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YOASOBIの好きなところ アリーナツアー2023 電光石火 【ほぼ還の徒然ライブ記】
ぴあアリーナMMでの追加公演DAY2、電光石火ツアーの本当のファイナル。
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恒例のikuraによる観客への質問コーナー、全14公演制覇という強者がYOASOBIの好きなところを聞かれて「曲も良くてファンのことを愛してくれているところ」という美しい答えを返していた。
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3公演参戦の自分だったら何て答えただろう。
「ikuraちゃんが可愛い」
あー嘘ではない。
「Ayaseの曲が良い」
これも嘘ではない。
瞬発力が求められる会場だったら、神木隆之介と同じように、うう〜ん、と頭を抱えて悩んだ挙句「全部!」と叫んだかもしれない。
ただ間違いなく言えることは「ライブが最高に楽しいこと」。
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とにかくエンタメに徹したステージング。この時間は何もかも忘れて楽しもうぜ!という一貫した姿勢がとてもよく伝わる。時々スクリーンに抜かれるAyaseが本当に楽しそうなのがとてもイイ!
そしてバンドメンバーや裏方のスタッフへの感謝に溢れたMC。ポッと出ではない苦労を重ねてきた二人だからこそ、多少説教臭い話になってもおかしくはないところ、小説を音楽にするユニットという縛りがそれを許さない。逆にその縛りがエンタメに吹っ切る原動力になっている。
そこへ加わった神曲「アイドル」。
ライブとの親和性は最高だ。YOASOBIライブにサイリウムは必須アイテムとなった。持ってないけど。
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話は戻って、YOASOBIの好きなところ。
なぜYOASOBIが好きなのか。
恐らくだが。
眩しい若い才能に対するジェラシーの裏返しなんじゃないかな。
そう、B小町のメンバーがアイに対して感じたのと同じ類のもの。あの歌詞ほど思い詰めたものではないけれど。
言葉を変えると「憧れ」。
ライブ会場には私と同年代と思しき紳士淑女がソロ参戦しているのを結構見かけた。この歳になると、何かに嫉妬したり憧れたりするなんてことはほとんどなくなった。でもみんな、二人の才能に触れて、きっと、仕舞っていたことを忘れていたものを、思い出してもう一度取り出したんだと思う。私がそうだから。
この歳でYOASOBIに共感できる自分すげぇ、って思うこと、いいんじゃない?
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