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アラ還、フェスへ行く(RSR前編)

8月11日(木)山の日、羽田空港から新千歳空港へ向かうJAL便は満席だった。唐突だが、私はJAL便で提供されるスカイタイムが好きだ。今の「ももとぶどう」は5代目なんだそうだ。甘さが残らない絶妙な加減がいい。機内の映画サービスでは「ハケンアニメ」をやっていた。観たかったのだがすぐに上映が終わってしまったので、これはうれしい。後半は帰りの便で観ることにしよう。

新千歳空港に到着して機体からボーディングブリッジに出ると、やっぱり涼しい。雨はまだ降っていないが、今晩は雨予報だ。

札幌はススキノのホテルにチェックインすると間もなく雨が。晩御飯のお店を探すが、どこも観光客で行列ができている。雨の中待つのは嫌だ。ラーメン横丁をのぞいてみると、ここも観光客で行列が・・・そんな中、行列のない店が。「天鳳」だ。東京にも出店している名店だが、シンプルな王道ラーメンなので観光客向けではないのかもしれない。私の学生時代の〆のラーメンは必ずここだった。それも「135」。1=麵固め、3=油濃いめ、5=味濃いめ、の135。今回注文してみてびっくりした。めっちゃしょっぱい ( ノД`) 飲んだ後だったから135でよかったのか・・・ちょっと通ぶって失敗した。もう少しお腹に余裕があったので、「みよしの」で餃子カレーを食す。ケンミンショーでも紹介されたお店。普段なら、わざわざ札幌まで来てカレーは食べないが、実はずっと行きたかった気持ちがあったのだ。学生時代のソウルフードのひとつだった。懐かしい味がした。

あああ、フェスの話はどこへ行った??

翌12日(金)朝8:30札幌駅北口から出るツアーバスに、先頭で乗る。朝から晴れだ。祈りが通じたと思った。2週間ずっと祈ってたからな。でも前日夜間からの雨でおそらく会場はぬかるみになっているはずだ。フェスに持っていくものは何?的な記事を沢山読んで、長靴をしっかり用意した。ホテルから長靴を履いていく。

1時間弱ほどのバス旅で、会場の石狩新港樽川ふ頭横野外特設ステージに到着。会場入り口が一番ぬかるんでたな。今日は長靴で正解。

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RSRは家族連れや友達同士がテントを張ってキャンプしながら参加できるフェスだ。今日から日曜日の朝までテントサイトの人たちは2泊をテントで過ごす。小さな子供たちもたくさんいる。テントでバーベキューなんかもできたりする。子供は楽しいのかな。夜寝ないでいい、というだけで楽しいか。因みに今回は私、ソロでの参戦。キャンプもしない。いつ何を見ようが全く自由だ。それはそれでいい、とこの時は思っていた。

ロッキンではアーティストの前方エリアは抽選での入れ替え制をとっていたが、RSRでは抽選はない。従って、前方エリアは早い者勝ちとなる。今日のSUN STAGE(RSRのメインステージ)トップバッターはSuper Beaver、13時半スタートだ。11時から受付開始のクロークに速攻でバッグを預けて、SUN STAGEのスタンディングエリア前方を目指す。幸いにも前から2列目を確保できた。かなりステージが近い。これはいいぞ。

今日のお目当ては18時半からのYOASOBIだ。まだ11時半だ。さぁ、今から長い闘いが始まる・・・。なんたってソロだからな。おトイレにも行けない・・・。

前説が終わり、いよいよフェスが始まった。

最初はSuper Beaver。ロッキンの記事でも書いたが、Vocalの渋谷龍太がよい。今回かなり間近で彼を観たが、表情が豊かで、この言い方は正しいかどうか、可愛いと思った。セトリはロッキンとは少し違ったが、「人として」は相変わらず聴かせるし、「青い春」での〆も最高だった。でもそのあと今一番聴いているのが「アイラヴユー」だ。どの曲もそうなのだが、歌詞がストレートに響いてくる。「愛してる~、愛してる~」で泣きそうになる。そういえばロッキンを観て欲しくなった超海狸Tシャツは今回のフェスでは販売していなかった。残念。せっかく列に並んだのでタオルだけ買って、にわかSuper Beaverファンになった。

次はクリープハイプ。ロッキンの時には失礼な記事を書いてしまい、ご本人及びファンの方には申し訳なかった。そういうのもあって、今回はしっかりと曲を聴いてみようと思った。尾崎世界観のくせのある歌い方の好き嫌いは置いておくとして、曲としてはなかなかいいと正直思った。予習復習していないので曲名はわからないが、音源で一度聴いてみようと思った。あと、素人目にも、音楽に対する取り組み姿勢の真面目さがとてもにじみ出ていたと思う。

さて、トイレはまだ大丈夫そうだ。

次はsumika。私はあまり聴かないのだが、若い人たちには人気なようだ。娘もsumikaは観たいと言っていた。聴いていて嫌な感じがしない。音楽とは全く関係ないが、sumikaのロゴに屋根と煙突があって、あーsumikaって「住処」のことか、と勝手に納得。リハーサルで、今回コロナで急遽参加できなくなったVaundyの「怪獣の花唄」のサビ部分を少し演ったのはポイント高い。

さぁいよいよYOASOBI。

夕日が照らして、ステージが黄金色に染まる。「夜遊び」というより「夕遊び」だ、というオヤジギャグをかましてみる。

そして、Ayaseとikuraが登場する、近い! 

ikuraちゃんかわいい~と女子の歓声が上がった。ほんとは声出しダメなのよ、でも気持ちはとてもよくわかる。

ロッキンよりも持ち時間が短いので、「ハルジオン」「大正浪漫」(この2曲はリハーサルで披露)「もしも命が描けたら」が今回は残念ながら披露なしだったが、「夜に駆ける」から始まるセトリでがっちりと聴衆を惹きつける作戦。「アンコール」では夕焼けの中での「スマホ銀河」が。日曜日にあったトークイベント「パクパクわんぱく夏休み」でikuraが言っていたが、ロッキンの時の夜のスマホ銀河は白色だったが、今回の夕焼けの中のスマホ銀河は金色で、それはとても感動したそうだ。またAyaseがMCで「アンコールでは曲が始まるとともにスマホライトを付ける人がちらほらいたが、自分が最初に点灯するから!」と言ってたが、はい、それは私のことです。

「怪物」での炎の演出は本当に(物理的に)熱かったし、やっぱり「群青」では泣きそうになる。11時半から頑張ってここに居続けた意味があった。

YOASOBIのあと、ようやく晩御飯。それまで何も食べていない。RSRのオフィシャルダイニング「チュプ」でジンギスカン丼とビール。

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ちょっと落ち着いたら、EARTH STAGEへ移動。

「ずっと真夜中でいいのに」の演奏の途中から参加。タイトルと一致するのは「秒針を嚙む」くらいだが、曲は聴いたことがあるものが多い。Vocalの女の子の名前は知らないが、後ろから照明を当てて影しか見えないようにしたり、スクリーンでもぼかしを入れたりして、どうやっても顔出ししないような演出だ。スタイルもいいし、歌もうまいし、出したらいいのに、と思う。

話は変わるが、YOASOBIをオワコン化したいマスコミ(まいじつとか、まいじつとか、まいじつ)の「露出が多すぎてミステリアスなところがなくなった」という的外れな記事を読んだことがある。今回の「ずとまよ」のステージを観て思ったのだが、記者が全く分かっていないのが、YOASOBIのアイドル性だ。Ayaseもイケメンだという(私にはあまりよくわからない笑)。ikuraが可愛いのは前述の女子の歓声からも明らか。ベースのやまもとひかるもキャラクター的にアイドル性十分だ。「ずとまよ」のような演出はそんなアイドル性を否定するものだ。だから、YOASOBIは今のままでよいし、「ずとまよ」は「ずとまよ」のままでそれでいいのだ。

本日の大トリはCreepy Nuts。

実はCreepy Nutsのステージで気付いたことがあった。フェスの楽しみ方を見つけたのだ。ロッキンも、今日のYOASOBIまでの過ごし方も、好きなアーティストはできるだけ前の方で観たい、というシンプル且つ純粋な気持ちで、長い時間移動もせずに頑張った。それも立派なフェスの楽しみ方のひとつだ。今回のCreepy Nutsのステージは後方のレジャーサイトで観た。隣の人との間隔がある。HipHopのリズムに自然と体が動いてしまう。周りの人も同じように体を揺らしている。素直に楽しいと思った。あーこれが自分にあったフェスの過ごし方かなと思った。ただ、RSRならでは、のような気もする。ロッキンも千葉ではなく「ひたちなか」で開催していたころはそんな感じだったのではと思う、勝手な想像だが。

Creepy Nutsのラスト、Ayaseとikuraが参加して「ばかまじめ」を演ったのには痺れた。まさにこれぞフェス!っていう感じか!?(フェス初心者だが)。

RSR初日はこうして無事終了。ツアーバスで一旦札幌まで戻る。また明日。明日はオールだ。

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