アラ還、フェスに行く(ロッキン編)
齢58歳にしてフェスデビュー。その記憶を残したいと思う。
思えばHIPHOPダンスを始めたのは52歳だし、スキューバのライセンスを取ったのも54歳。
30代、40代の元気な頃は何やってたんだろう(笑)。
人生、やり残したことがないよう、今、好きなこと、いっぱいやっています。
YOASOBIの音楽に触れて久しぶりにワクワクして、中学生時代のCandies以来のFCにも入った。
そんなYOASOBIが、去年のRock in Japan Festival(ロッキン)のリベンジとばかりに4大フェスを制覇するという。
これはぜひとも観に、聴きに行かねば。
8月6日のロッキンと、私は道産子で夏休みに帰省する用があったので、
8月12日~13日北海道で開催されるRising Sun Rock Festival in EZO(RSR)のチケットを無事ゲットした。
(あ、RSRのチケット販売、次回以降は複数のプレイガイドじゃなくロッキンみたく主催が取りまとめてくれると嬉しいなぁ)
YOASOBIにとっては残念ながら最初のFuji Rockには参加できず、ロッキンがYOASOBIにとっての初フェスとなった。
昨年末の初の有観客の武道館ライブ初日に加え、YOASOBIの初を再び目撃できるとは。なんか勝手に縁を感じてしまう。
8月6日(土)の朝は曇り。さぁ、ロッキンだ。
横浜からJTBのバスツアーで現地に向かう。ちょっとの渋滞で到着は9時を少し過ぎたくらいになった。
とりあえず事前予約したオフィシャルグッズの受け取りに向かうが、グッズエリアはすでに大混雑・・・
こっちはチケットとは逆に、RSRみたく事前に自宅に送付してくれると嬉しいと思った。
1時間ほど並んでなんとかグッズを手に入れるが、一緒に来た娘から(娘はステージエリアで待機していた)、前説が始まったとの連絡が。
人の間をすり抜けステージエリアの前の方に進むがそれも限界、娘は既に身動きできない状態だったらしく、合流できず。
結局、おっさん一人で、最初の「ももクロ」のステージを迎えることとなった。
最近のアイドルにはさほど興味がなく、「ももクロ」も「フェスの慣らし」程度に考えてた。舐めてた。
巨大スクリーンに映し出された百田夏菜子のエクボにやられた。さすが現役アイドル、やっぱり可愛い。
それだけではなく、あれだけ踊って、しっかりと歌える実力もあり、「モノノフ」になってもいいかななんて思ってしまった。
いい歳したおっさんが一人で「ももクロ」に合わせて手を振ったりしてるのは(さすがに「ココ☆ナツ」の振りは真似できなかった・・・)、客観的に見て痛いなぁと思ったものの、フェス(=祭り!)なんだからいいじゃない!という開き直りをさせてくれた「ももクロ」、好きです。
「ももクロ」のGrass Stageから、次のLotus Stage「緑黄色社会」へ移動。
これらStageは向き合っているので、公式の案内通り確かに移動は簡単だが、それは人がいない場合。
Lotus Stageに着いた頃にはステージエリアはもうほぼ満杯で、止む無く後方で観ることに。
「緑黄色社会」は「Mela!」っていう、どうやっても盛り上がる曲があるのがいいね。
昼食はフクダ電子アリーナの座席で「レアステーキ丼」を食す。フェス飯はやっぱり肉だ。
前方入替エリア抽選全滅の私たちは、午後は娘のお目当ての「Mrs. Green Apple」をできるだけ前方で観るために、Grass Stageで過ごすことに。
まずは大ベテランの「Orange Range」。
ラインナップが懐かしくも、皆が知ってる盛り上がる曲ばかり。当時の売れ方はすごかったんだな、と改めて認識させられた。
アーティスト入れ替わりのタイミングでじりじりと前へ移動、入替エリアの後方柵手前から3列目くらいまで到達。
次の「Super Beaver」は元々好きなバンドではあったけれど、最近はあまり聴く機会もなく、Vocalの渋谷龍太をYou TubeのThe First Takeで観た程度だった。
ちょっと驚いた。いやぁ、よかった!
まず渋谷龍太の歌がうまい、うますぎる。こういうライブを聴くと、プロの歌手は本当に歌がうまいんだなと改めて感心する。
渋谷龍太のMCもよい。バンドマン的上から目線の物言いなのだが、松山千春なら「お前ら」というところを、渋谷龍太は「あなた」と言う。
なんだろう、このギャップ萌え?
そしてSuper Beaverの曲はどれも言葉が優しい。
その極みが「人として」だ。この曲は松岡茉優と今大ブレイク中の伊藤沙莉のふたりがダブル主演していたドラマ「そのおこだわり、私にもくれよ!(テレビ東京)」で知った。
泣ける。人として格好よく生きていたいじゃないか。ねぇ、本当に。
超海狸Tシャツが欲しくなった。
超海狸が終わると前の人たちがはけて、私たちは運よく、「Mrs. Green Apple」の前方入替エリア後方の最前列を確保することができた。
柵に肘をかけて観られる場所だ。前方入替エリアの最後方の人との間隔も空いていて、ステージも結構見える。
Mrs.のVocalの大森君のファルセットはキレイだし、とても常人じゃ歌えないほどうまいと思う。けど、私にはあまり思い入れがないのだ、ごめん。
Mrs.が終わり、YOASOBIに向けてLotus Stageへ移動。
YOASOBIの前、クリープハイプの尾崎世界観がMCで、
「クリープハイプの間は休憩だな、っていうネットの書き込みを見て、おいおい!と思ったけれど、その人は仕事でフェスに来られなかった人だった。
今は仕事の休憩中なんだ」
と言っていたけど、すみません、私たちは休憩でした・・・。
クリープハイプのパフォーマンスが終わり、できるだけ前の前の方へ。ステージ中央を肉眼で確認できる位置を何とか確保。
日も徐々に暮れて、まさに夜遊びの時間が。
パフォーマンス開始前には、(おそらく)藍にいな氏イラストによる「声出し禁止」などの事前注意のお知らせを投影、待っている観客を飽きさせない工夫、そして、直前のリハーサルではVocalのikuraが「優しい彗星」を演るというサプライズも。
そして本番。
赤のオーバーオール姿は、夏のトークイベント「パクパクわんぱく夏休み」を意識したものか、Ayaseのヘアスタイルが「わんぱく悪ガキ」っぽくていい。
スタートは「夜に駆ける」。コアなファンではない層も意識したセトリ。
そして昨年末の武道館ライブを彷彿とさせる、色鮮やかなグラフィックスをバックスクリーンに投影、私の大好きな「大正浪漫」の和紙模様も。
今回の最大のエポックは「アンコール」での「スマホ銀河(byフジテレビ)」だろうか。
武道館ライブでは「優しい彗星」で見られたものだが、Ayase自らスマホのライトを点灯して見せ、観客がそれに応えてスマホライトを振る。
その時の空は月が霞む程度のやや曇り空だったが、エリア全体がきれいな星空となり、ikuraも「うるっと来た」とつぶやいていたほど。
YOASOBIのライブでは定番になりそうだ。
「怪物」では炎による迫力のある演出もあって、この曲を聴くと、YOASOBIも立派なロックバンドだと思い知らされる。
ラストの「群青」。サビ前のコーラス部分を早く皆で合唱できるようにならないかな。歌いたくて仕方がない。
初のフェス、お疲れ様。さすが「口から音源」。
自分にも、初フェスお疲れ様。一日中よく頑張りました。
周りの若者たちも皆お行儀よかったし、年配の私に気を使ってくれたのだろうか、とても楽しめた。皆ありがとう。
YOASOBIのパフォーマンス終了後、Lotus Stage後方から花火が上がった。
音楽を止めない、フェスを止めない。
そんな祈りが込められた花火だと思った。
さて明日から北海道。ここ2週間ほど、札幌の天気ばかり気にしている。
幸いにも雨は免れられそうだ。
RSRもいいフェスになるといいな。
(多分続く)