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無料DAW Waveform freeが13に
今年2024年の初めに少し触れた無料DAWのTracktion Waveformが、12.5からさらにバージョンアップし、つい先日、Waveform 13になりました。しかも、Windows,macOS,Linuxの他に、ラズパイのサポートも復活しています。
下記は、1月にWaveform 12 freeを紹介した記事です。
Waveform 13 free も、引き続き無償版が、ほぼフル機能で使えるのは変わらずなので、とてもありがたいところです。
変更点
では、Waveform 13になって何が変わったのでしょうか?
最大の特徴は、「クリップ・ランチャー」と「ウェーブテーブル・シンセ」の搭載です。
クリップ・ランチャー
「クリップ・ランチャー」は、Ableton Liveや、Bitwigで有名なアレです。「クリップ」という単位でループ素材などを割り当てて、時間軸に沿って作曲をするという旧来の作曲方法から解放されて、自由に「クリップ」をつなぎ合わせたり、リアルタイムにプレイしたりする、アレです。
YouTubeのクリップ・ランチャー
今回のWaveform Pro 13での目玉である「クリップ・ランチャー」は、すでにYouTubeで詳しく解説されています(パート1~5)。
なお、Tracktion WaveformのYouTube動画は、英語字幕のほかに、自動翻訳ですが日本語も割と分かりやすい感じのものを表示できるので、ぜひ見てみてください。
ウェーブテーブル・シンセ
ウェーブテーブル・シンセは、Waveform free に興味をお持ちの方なら、すでに釈迦に説法、一休さんにとんちですが、SerumやPigmentsのような、サンプル波形を取り込んで音源とする比較的新しい音源方式です。Tracktionも、ついに、Waveformにそれを標準で使えるようになりました。
どうやら、このWavetable シンセは、SocaLabsの音源と同じようです。
YouTubeのウェーブテーブル・シンセ
そのWavetableシンセは、以下の2つの動画で紹介されています。
その他に追加や変更のあったもの
その他、Waveform 13で追加や変更になった機能を、少し列挙してみます。
ミキサー:メーターとボリュームのプラグインに「詳細」を追加
GUI:タップ・テンポのエントリーに、"any key"を使うオプションを追加
パンチングを容易にするための、入力がない状態での録音
「録音中にトラックの内容をミュートする」別名「テープ・スタイル」オプション
「オートモニター録音モード」(入力待機時のモニター)
開始フラグ(任意で再生を開始できる場所)
Ableton Linkのサポートが改善され、スタート/ストップの同期オプションとマニュアル・オフセットのオプションが追加
編集可能なカラー・パレット
MIDIレコーディングのサムネイル化
コントローラの追加
その他に、以下のようなMIDIコントローラが標準でサポートされるようになりました。こうしてみると、クリップ・ランチャー機能に合わせて使えるようになった感じが、よくわかります。
Ableton Push 2
AKAI APC Key 25, APC mini
Novation Launchkey Mini MK2, Mini MK3, MK3
Novation Launchpad Mini MK3, MK1,MK2, Pro MK3, X
購入するなら今がお得(4割引き)
なお、目玉のクリップ・ランチャーをWaveform 13 freeで使うには、追加で以下のExpansionsの購入が必要です。$50します。
しかし、単機能の追加で$50も払うなら、今なら40%オフのセール中なので、Waveform Proが良いかもしれません。何しろ、通常$199が、$119、約18000円で、ほぼ必要なDAW機能が揃います。
18000円に含まれるプラグイン多数
この価格には、以下の別売のプラグインなどが含まれます。
DAW Essentials Collection(基本的なエフェクトプラグイン集)
サンプリング・シンセ、Collective
Auto-Tune, Melodyne, BioTek2
あのAutotune、Melodyne Essentialも含まれています。
さらに、BioTek 2 というパワフルなシンセも同梱しているのがWaveform Proです。
さて、ここまで多機能になり、多数のプラグインが使える、高機能で、サクサクと動くDAWが、今ならなんと18000円だなんて、バーゲンプライスもほどがありますね。買わない手は無いと思います。