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Waldorf Quantum プロローグ 5種類のオシレータがすごい(触りだけ)
シンセが好きすぎて、少し前に身の丈に余るプロ仕様なシンセを買ってしまったのですが、それがタイトルのWaldorf Quantumです。
その昔、PPG Wave 2.2, 2.3やWavetermという「デジタル・シンセ」が出ていました。こういうやつです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705770057695-iGF4OlGlZx.jpg?width=1200)
PPG は、その後、倒産してしまって、Waldorfとして復活したのですが、再度倒産→復活し、今のWaldorfに至っています。
そんなWaldorfが、2017年に発表、2018年に発売したフラッグシップ・シンセが、このQuantumです。
Waldorf Quantumの構成
まず、Waldorf Quantumのおおまかな構成を書きます。音が出るまでの流れは、Quantumも、後から出たIridiumも同じで、オシレータ→フィルター→アンプとなっています。
これは、昔からある多くのシンセサイザーと同じ(いわゆる「オールドスクール」なスタイル)であるため、音を変化させる要素は複雑になっていますが、全体としての音の流れはとても分かりやすくなっています。
3つのオシレータ
2つのアナログ・フィルター
2つのデジタル・フィルター
1つのデジタル・フォーマー(デジタル・フィルターの一種)
1つのアンプ
5つのFX
3つのオシレータと5種類の音源方式について
すべてデジタルですが、5種類の音源方式をサポートしており、無いのは加算合成くらいですかね。
ウェーブテーブル
Waldorf のソフトウェア版ウェーブテーブル・シンセサイザー「Nave」の機能も含むウェーブテーブルです。スピーチ・シンセシスやオーディオからのウェーブテーブルの作成も可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705771639868-dsSP7g9ceP.png?width=1200)
ウェーブフォーム
従来のシンセの波形(鋸波、サイン波、三角波、矩形波、そしてノイズ)を生成するオシレータで、いわゆるVAシンセの音がします。波形を様々な形に変化させることができたり、オシレータ・シンクも可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705771654787-Y6x0OZJlAL.png?width=1200)
パーティクル・ジェネレーター
シングルからマルチ・サンプルまで使用可能で、サンプル波形やサンプリングした音をプレイバックするオシレータ。ノーマル・プレイバックとグラニュラー・プレイバックがあり。生楽器のサンプル再生や、グラニュラーでのシンセサイズが出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705771670590-rrMN5ZSAGi.png?width=1200)
レゾネーター
いわゆる物理モデリング。
![](https://assets.st-note.com/img/1705771687914-bPEd579HbQ.png?width=1200)
カーネル・シンセシス・モード
いわゆる6オペのFM音源で、簡単エディットの「テンプレート・モード」とFM音源に詳しい人や、より深く操作するための「フルエディット・モード」の2通りの使い方が出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705771709166-ItuuHuXbtz.png?width=1200)
とりあえず、今日は、Waldorf Quantumのオシレータの紹介までです。
この5種類・3オシレータと、この後に続く2つのアナログ・フィルター、1つのデジタル・フィルターの組み合わせが、基本的な音作りの「入り口」になります。まだまだ奥が深いです