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Arturia Beatstepで行こう!

いきなり製品名が出ましたが、新製品では無いので、知らない人も多いと思います。ですので、かいつまんでご紹介したいと思います。


Arturia Beatstepって?

Arturia Beatstepは、かなり前に発売されたコントローラです。なにしろ、USBの端子が「マイクロUSB」でもない「ミニUSB」です。最近のひとは、あまり見たことが無いのでは?と思えるくらいのレアな端子です(少しおおげさ)。

DTMstationの藤本さんの記事をご紹介します。2014年3月の記事なので、もう少しで10年になりますね。

Arturia Beatstepは、それでもまだ、Arturiaのサイトに製品紹介がきちんと載っている現行品です。

必要十分なBeatstep

見た目はこんな感じの、今となっては古くささを感じてしまいます。それでも、3.5mmですがMIDI OUTと、CV/GATE OUTが備わっていたり、16ステップのモノ・シーケンサも内蔵しています。

Arturia Beatstep

レトロさ漂うBeatstep

ただ、シーケンサは、あらかじめ、Arturia MIDI Control Centerというソフトを使って、こんな譜面のような画面から、ポチポチとステップ入力をしておく必要があります。この辺りも古式ゆかしい感じになっています。

Arturia Beatstepのシーケンサー

さて、そんな雰囲気のBeatstepですが、16個のノブ+ボリュームノブと、16個のパッドがついており、独自の16ステップのモノ・シーケンサが使えるため、メインのMIDIコントローラを使いつつ、補助的に使うには、必要十分なデバイスになっています。

弱さもあるBeatstep

難点があるとすれば、以下の2点、いや3点かな。

見ての通り、数値表示などのディスプレイが無いので、Waldorf Quantum本体のディスプレイにパラメータを表示させていないと、どういう状態なのかが確認出来ません。

最大の欠点は、大昔に流行っていた「ゴム状のものが塗布してあるノブ」のため、いわゆる加水分解でベタベタがひどくなります。ウチのBeatstepもひどかったため、ノブを交換してあります。秋葉原などで、合うヤツを見つけて、お気に入りのBeatstepにカスタマイズするチャンスです!

三点目は、最初に少し触れましたが、USBコネクタが旧くて「ミニUSB」というタイプなので、店頭では目にする機会があまりないかもしれないですね。

マイクロUSBより少し大きな端子のミニUSB

Waldorf Quantumにパッドを!

ここまでが前振りです。さて、そんなArturia Beatstepを、なぜ今さらご紹介したのかというと、Waldorf QuantumのUSBコネクタにBeatstepを接続することで、Quantumに足りなかった「16個のパッド」が使えるようになるからです。

ご存じの通り、Waldorf Quantumにはパッドのコントローラが内蔵されていません。Iridium、Iridium Keyboard、Iridium Coreにはあるのに、です。

なので、キーボードでメインの音を鳴らしながら、Layer2で別の破裂音を鳴らしたり、ビートを刻んだりというのが、Waldorf Quantum単体だと、少しやりづらかったのです。ぐぬぬ。

そこで、こんな感じで、Beatstepのカスタマイズをして、接続してみました。この図はBeatstepのカスタマイズをするのに、MIDI Noteの設定をどうすると分かりやすいかと悩んで、Excel上で試行錯誤した結果です。

ちなみに、ヤマハと、ローランドやKORGだと、A2,C2,…などの音域表記が1つずれているのですが、ここではヤマハ基準で書いてあります。

Arturia Beatstepのカスタマイズ

さらにちなみに、Beatstepの上に鎮座しているのは、Native Instruments KONTROL M32という、ミニ鍵盤で32キーの KOMPLETE KONTROL 対応MIDIコントローラです。小さいのにNKSにも対応していて、OLEDで音色名なども確認できるスグレモノ。それとBeatstepの音域も、どうせなら合わせたいと思って、Excel上であれこれ試しました。

さて、こうして無事にWaldorf Quantumに16個のパッドと、16個のノブが追加で使えるようになったら、すっかり朝になってしまいました(笑)

ところで、Beatstepのカスタマイズの細かいところは、全部すっ飛ばしてしまいました。もし気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞコメントでお気軽にリクエストを残していってください。よろしくお願いします。

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