すぐ配信を辞める予定だったのに、活動1周年になっていた女がいるってよ。
何もかも諦めて「クソッタレがボケ~!すぐ配信も飽きるだろう」と思っていて鼻ほじりながら活動をしてた匠海は、活動1周年を迎えた。生きていた。意外だった。
匠海は、生きて、毎日配信を続けた。毎日配信ボタンを押し続けた。それは当たり前ではなく、応援してくれる人がいるからこそ続けられたのだ。
本当に、本当に有難う。続けさせてくれて。
匠海は【リモート面接が受けたかった】女だ。
他には全く興味がなく、「消える前の記念に受けるか~YEAH~!」と、どちゃクソ軽い気持ちだった。そう、消える予定だったのだ。記念面接だ。
そして、配信を始めたばかりも「すぐ消える予定だし、こんな女にファンもつかないだろう」と本気で思っていた。
しかし、現実は違った。応援してくれる人が居た。そして、増えた。ファンアートもファン名も…最推しマークもつけてくれている人が増えた。
事務所が違っても、デビュー同期ができた。
1期生に入れさせてもらった。
イベントで、有難いことに入賞させてもらった。
どんどん、思い出が増えていった。
次第に「辞めたくないなぁ」と思うように。
「生きてみたいなあ」と思うように。
「健康でいたいな」と思い、「長く配信を続ける為にはどうすればいいか」と考えるようになった。
半年前、1年前なら思いもしなかった事だ。
活動1周年を迎えて、新たにチャレンジしたいと思う気持ちがどんどん強くなっていっている。
随分、欲深い……強欲になった。
「生きたい、続けられる限り配信してみせる!そして!毎日皆んなに会いたい」と思うようになった。
めんどくさい彼女みたいになってんな~と思い、鼻で笑ってしまう。1番人に興味がなかった女が、ここまで人に興味を持つなんて。
俺みたいになって欲しくないからこそ、「反面教師として俺を見ろ」と言うようになったのも。
今までどう見られようと、どう感じられても構わなかったのに、匠海みたいな【大人】になって欲しくないから……そう言うようになった。
俺自身が1番分かってる。変わった。
【変わるのが難しい】事が、とても分かっていてる。そして、諦めていた女が変われた。どんどん変わっていきたい、成長していきたいと強く願った。
そう思えたのも、皆のおかげ。
本当に!本当に!有難う。
俺自身の運命を、全て!抱き抱えて生きていきたいと強く思った。
この場所で、足掻くことを辞めない。
足掻いて、足掻いて……それが負け戦だとしても、ずっとずっと足掻いてやる。
前だけを向いて、前だけを睨みつけて、どんどん変わってやる。
変化に困惑するかもしれない、それでもどうか、新しく頑張っていこうとしている匠海の背中を押してほしい。皆の押してくれる力で匠海はもっと!もっと!前に進める。
無理はしないぞ、約束だからな。
改めて皆、応援本当に有難う。
皆のお陰で、少しづつ変われてるよ。
この出会いに感謝して、これからも生きていくよ。
本当に、心の底から愛してるよ。有難う。
さぁ、活動1周年目も頑張っていきま~っしょい!