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ピエール=オーギュスト・ルノワール / メトロポリタン美術館
良いらしい。
匠海は最近、調子が良いらしい。周りから言われるようになった。
実は匠海自身、そう思っている。「今までで‥1番調子が良いんじゃね??」と。
家族から「調子がいい」。親友から「笑顔が増えたね」と言われた。
主治医にも言われた。お客様にも言われた。
「笑顔が増えた」「元気になった?」「調子が良いね」と声をかけてくれる人が多くなった。
変わっている‥‥と言うより、【本来の匠海戻ってきている】が正しいだろう。
心の病気と戦ってもう4年。
やっと、やっとだ。やっと光が見えてきた。
微かな希望だ。ほんの微かだけど。
それでも、本当に嬉しい。涙が出た。
もっと、前を向いて進んで行こうと決めた。
小さな事からコツコツと挑戦することでも変われるだと思った。
だからこそ「自分で自分を守り、そして成長していきたい」と思っている。
「生きていきたい」と強く思った。「皆ともっと一緒に居たい」と強く願った。
こんなに強く思い・願ったのは初めてだ。
いいんだろうか、こんなに欲張りになって。
いいんだろうか、こんなに生きたいと思って。
いいんだろうか、こんなにも我儘を言って。
幸せの一瞬、一瞬を噛み締めている。忘れないように。
幸せは、当たり前ではない。
しかし、幸せすぎて怖くなる。怖くて堪らない。調子が良い事が怖くなる。
また鬱が来てしまったら、また皆居なくなってしまったら‥‥と怖くなる。
「馬鹿な考えている」と思うだろう。
でも許して欲しい。こんなにハッピーが続くと思っていなかった。
だからこそ、この幸せが壊れるのが怖い。恐ろしい。
「元気ハツラツ!カフェイン中毒でと〜〜っても気の強い女の、檜垣匠海です!」の言葉の裏で、震えながら立っている。幸せの恐怖と戦っている。
とても矛盾しているな。自分でも「馬鹿だな」と思いながら鼻で笑っちまうよ。
馬鹿だねえ。