(ちょっとした)縫い物、刺繍を始めることについて
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まあ、タイトルにある通りなのだけれど、どこまでやれるかはわからないけれど、ちょっとした縫い物というのか刺繍を始めてみようと思っている。
前にも、どこかで書いたのかもしれないけれど、僕は「ひも」とか「糸」とかに関係すること、つまり「何かを結ぶ」とか「何かを縫う」みたいなことが全く得意ではない。
小さい頃に、靴のひもを結べるようになるまでも、なかなか大変だったことを覚えているし、小学校の家庭科の時間に、糸を使って何か縫うというのも、あんまり楽しかったという記憶がない。
ミシンなんか使うとさらに混乱して、どうしても糸がからまって、そうなると自分の頭もこんがらがっていたのをよく覚えている。
なので、いまだに「ひも」とか「糸」とか「何かを結ぶ」「何かを縫う」みたいなことが得意ではないし、抵抗感みたいなものが、ずっと強いままであった。
それがちょっとずつ変わり始めたのは、思い返してみたら、1年ほど前に友だちの引っ越しのお手伝いをした時からだった。
僕は普段から軽トラックに乗っているので、引っ越しをする友だちの何かお手伝いはできないかなと思って、お手伝いをさせていただくことになったわけだけれど、軽トラックで何か荷物を運ぶとなると、荷物が落ちないように、ロープで固定する必要がある。
そうなると、荷物をロープで固定するやり方、ロープワークを覚えないといけないわけで、実は昔に外仕事をしていた時に、一度ロープワークを教えてもらったのだけれど、どうしても教えてもらえた通りにできなくて、その時も「やっぱり、ひもで何か結ぶことは自分には全く向いていない」と感じた。
ただ、友だちの引っ越しの時にはなんだろう、もちろん「うーん、ロープワークかあ…」とも思ったのだけれど、友だちの引っ越しをちゃんとお手伝いさせていただきたいという気持ちの方が強くて、動画で何回もロープワークを見て、実際に軽トラックの荷台で練習して、引っ越しの日にはなんとか荷物を固定して結べるようになった(今は忘れちゃっているかもしれないが)。
その時はなんというか、これまでにない新しい自分に出会った気分というのか、決して得意ではないことにあえて向き合ってみるのも、全てがそうではないにせよ、そこをえい!と乗り越えた時の喜びや、達成感みたいなものがあるのだなということに気づいた。
タイトルの縫い物、刺繍の話に戻るけれど、なぜ今になって、しかも「ひもを使って何か結ぶ」と同じくらいに得意とは全くいえない「糸を使って何かを縫う」分野のことを始めてみようと思ったのかは、つい最近、アイヌ刺繍ワークショップというイベントに参加したことがきっかけだった。
まさか、僕が縫い物をするワークショップに参加する日が来るとは夢にも思っていなかったし、イベントが何回か行われていることはわかっていたけれど、行くことはないだろうなあと思っていた。
けれど、多分、いや間違いなく頭がごちゃごちゃに混乱するだろうなとわかっていたけれど、それでもちょっとどういうものか経験してみようと参加してみることにした。
予想通り、ワークショップでは、スタートからつまづいて、ワークショップをやる前に、縫い物の初歩の初歩の初歩くらいから始めないといけないなあと強く感じたわけだけれど、それでもなんとかひとつ縫い物を完成させた時はとても嬉しかった。
もちろん僕がダントツで1番にヘタッピで、糸を縫う間隔も全然違うし、裏側は見れたもんじゃないけれど、それでもこの自分が自力で、なんとかひとつの縫い物を完成させたことは、これまでの自分ができなかった何かをひとつ乗り越えたような、そんな感覚になった。
そしてチクチクと縫い物をしている時間が、思っていた以上に楽しかった。
ワークショップだったので、ちょっとひとりで焦っていたところはあったけれど、自分のペースで小さくてもいいから、黙々と縫い物をする時間というのもいいものだなあと感じた。
道具もそんなにたくさんは必要ないし、僕の人生のテーマでもある「シンプル、スモール、スロー」にもあっている。
とはいえ、どこから手をつけたらいいのかさっぱりわからないので、初めての方でも誰でもできるという、小さなコースターをつくる刺し子のスターターキットみたいなものを買ってみた。
まあ刺し子と縫い物と刺繍の違いは何なのか、そもそも全部は同じことなのかすらも全くよくわかっていないけれど、とりあえずマイペースに無理はせず、縫い物をチクチクと淡々とやってみようと思う。
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