「ぬか釜」をつくったことについて
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先日、ずっとつくりたいと思っていた「ぬか釜」をつくった。
いや、そもそもぬか釜って何?という方に説明させていただくと、ぬか釜というのはものすごく簡単にいうともみ殻を使ってご飯が炊けてしまうという、エコでオフグリッドでなんだか楽しい装置のことである。
普通はご飯を炊くというと、電気を使う炊飯器で炊くとか、あるいは土鍋でガスコンロで炊くという感じじゃないかと思う。
昔は家に「かまど」があって、そこで家のまわりから拾ってきた杉の葉とか、木の枝を燃やしてご飯を炊いていたらしいけれど、現代の家ではなかなかにハードルが高い。
そもそも僕がぬか釜の存在を知ったのは、今の時代はいつ何がどうなるか全くわからないから、自分で生きる力をちょっとでも身につけたいと思って、いろいろと調べていた時である。
今の生活は電気、ガス、水道、冷房、暖房、あるいは食料に日用品などほとんどが外部に依存しているというのか、ある日、全てがストップしたら「わあ、大変だ、どうしよう」となるのは分かりきっていることである。
なのに、なんというか「とはいえ、そんなことないだろう〜」みたいに、のんきに生きてきたわけだけれど、そんなかなりのんきな僕でも「いやいや、そんなのんきにもしていられないぞ」と思うようになった。
ただ、不安に駆られて何かをするというよりは、せっかくなら、そういうオフグリッドな暮らしというのか、ライフラインをできるだけ自分たちでまかなう生活を楽しめるようになろうと思い、自分なりにあれこれとやってみるようになった。
それこそ、最初で言えばあいている土地で農薬や肥料を全く使わない「自然農」での野菜づくりをひとりでやってみたり、電気ならソーラーランタンを普段使いするようにしてみたり、ソーラー充電できるモバイルバッテリーを導入してみたり、ガスの代わりになるものとしてやっぱり薪とか炭にたどり着いて、ちょこちょこと木の枝を集めたり、譲り受けた薪ストーブを外で使ってみたり、薪と炭を使える道具、七輪を買ってみたり、ロケットストーブをつくったり、ウッドガスストーブをつくったり、今回のぬか釜をつくったりした。
やっぱり昔の人はすごいというのか、調べれば調べるほど、無駄がないというのかシンプルだし、自然の恵みを上手に活用して、循環する暮らしをしていたのだなあと感じるし、僕もできるだけそういう暮らしをちょっとずつ自分の暮らしにも取り入れていきたいと思っている。
ぬか釜の話に戻るけれど、ぬか釜はペール缶という缶とちょっと大きめなトマト缶を使ってつくる、だいぶシンプルなものである。
そしてペール缶もトマト缶も譲ってもらえる可能性が高いものだから、お金もかからないし、普通だったらそのまま捨てられるものが、ゴミにならず有効活用できる。
つくり方といっても缶に穴をあけて、燃焼等になるトマト缶を決められた長さにカットするくらいだから、DIYど素人の僕でもそんなに難しくなくつくれるものになっている。
あとはそのペール缶にもみ殻を入れて火を起こし、火が安定してきたら上に羽釜をのせて10分くらいでご飯が炊けて、あとは10分くらい蒸らせばオッケーとなっている。
なので、あとはつくったぬか釜でご飯を一度炊いてみて、実際に使えるかどうかを試してみたい。
羽釜は前もって買ってあるし、もみ殻もありがたいことに手に入ったので、ぬか釜を使って新米を炊いて食べるのが今からとても楽しみである。
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