2024/25シーズンのプレミアリーグ開幕前に2023/24シーズンをスタッツで振り返る①
2023/24シーズンのプレミアリーグに限って、“一試合平均”のスタッツをそれぞれ算出し、上表のようにランキングしたものを参考にした。
上表はサンプルとして”Tackle”の数値を示したものである。リーグ内に全部で20チームが在籍している状況を考え、5チームごとを一つの大きなグループとして捉えた。そして、上からA,B,C,Dと名付けている。一方で、最上位と最下位は特徴が際立っていると考え、それぞれS,Zで示し、特別視した。
細かくスタッツを見ると、スタッツにもよるが、格差はそれほどないという実情がある。しかし、チームの比較をすることで特徴を確認するという狙いのもとまとめを作成した便宜のため、差違の少なさにかかわらずグループ化した。
グループ差によるチームの優劣や善悪を判断するわけではなく、特徴や傾向について確認した。
*TackleにおけるBREとLIVの数値は同一であったため、どちらも「B」として評価した。
Defence
・Blocked shotsを除いて、テーブル上位のチームほど守備的なスタッツが高くないことが確認できた。その傾向はMCI, AVLなどの結果に顕著に表れていた。
・Clearancesが発生する、もしくは発動させなければならないシーンを考えると、自陣内にボールがあることが想定できる。それも自陣深い位置になる。Clearancesを選択することで自陣からボールを遠ざけることには成功しても、再び相手がボールを持つシーンまで想定できる。そこで、押し込まれている時間が長いことがこのスタッツに顕れていると推測した。 上位グループに分けられているチームほど自陣内にボールを運ばれている傾向があるといえる。一方、テーブルと比較すると容易く自陣内へボールの進入を許すべきではないことも言えそうである。
Attack
・Defenceの特徴とは反対に、攻撃的スタッツが高いチームほどテーブル上位に来ることが確認できた。上位チームであるほど、おしなべて高いスタッツであったといえる。その傾向はMCI, LIV, TOTなどの結果に顕著に表れていた。反対に、降格チームにはそれと逆の傾向が見られた。
・Crossesに関しては、チームのスタイルによる違いで結果に反映されているところがあると考えられる。いわゆるクロッサーがそのチームにいるか、あるいはファイナルサードでサイドからのクロスを志向するかなどが関わっていることが推察される。