今どきの進学方法を知っておこう!
皆さん、こんにちは。
当noteを書いております“たぬき”と申します。
今回の内容は高校生向けとなっております。
ただ私は中3生の夏面談では必ずお話している内容であり、高校入学前には知っといて頂きたい内容でもあるので、特に中3生・高1生向けと考えて頂いた方が良いかもしれません。
また大学だけでなく、専門学校・短大を考えている方にも是非知って頂きたい内容となっております。
もしお時間あれば、読んで頂けますと幸いです。
今の進学方法の定番は実は・・・
まず皆さんが「高校卒業後に進学する」と考えた際に、真っ先に思い付くのがセンター試験、今は共通テストですが、毎年1月頃にニュースにもなるような試験形式による進学方法だと思います。
これらの方法は「一般入試」と呼ばれていましたが、今は「一般選抜」という名称で呼ばれています。
でも実は近年、この「一般選抜」は変わらず1つの方法ではありますが、メインの方法ではなくなってきているのです。
近年は、様々な推薦入試による選抜方法が増えてきており、さらにここ数年は一般選抜での進学割合は50%を切り、推薦入試での進学割合が半分を超える状況となっています。
保護者は一般選抜が主流の進学方法しか知らないので、このお話をお伝えすると昔との違いに驚かれる方が多いです。
また生徒も何となくのイメージは、やはり一般選抜なので、他の方法もあるんだという初耳感に驚かれる方が多いです。
どんな選抜方法があるの?
では今はどのような選抜方法があるのでしょうか。
これは大きく分けて3種類に分けられます。
① 一般選抜(旧一般入試)
これは先でも触れたように最も知られた選抜方法になります。
国公立・私立問わず、ほぼすべてで実施されている選抜方法で、高校在学中の内申点があまり影響せず、当日のテスト結果で大きく合否が判断される場合が多いのが特徴です。
ただテスト科目が、国公立でも5教科7科目を必要としない大学も増えており、また私立も1~2教科受験が多く取り入れられているなど、変化は進んでおります。
さらに私立に関しては、記述式の問題を取り入れているのが4割程度しかなく、文部科学省は記述式の拡大を求めているような状況でもあります。
②総合型入試(旧AO入試)
これは以前はあまりなかったものですが、今や私立の8割以上が実施している選抜方法で、各大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)にあった受験生を採用する選抜方法になります。
内申点やテストなどの学力・成績中心ではなく、小論文や面接、経験などの人物評価中心に評価が行なわれるのが特徴です。
例えば国際系の学部では、高校時代の留学経験や国際的な交流活動への参加経験が大きなポイントとなることもあり、その経験が合否を大きく左右することもあります。
③学校推薦型選抜(旧推薦入試)
これは高校での取り組みや成績実績をもとに評価する選抜方法になります。
「指定校推薦」や「公募推薦」という名称の方が知っている方が多いかもしれません。
主に高校での成績が評価基準となり、また出願時点でそれぞれの学校で設けられた基準を達する必要があります。
「指定校推薦」においては、推薦枠を獲得するのは大変ですが、獲得すればかなり合格率は高くなります。
「私は専門学校だから関係ない」って思わないで
単純に進学といっても、中学校から高校とは異なり、高校からの先は多種多様です。
4年制大学だけでなく、短大や専門学校などももちろん1つの選択肢です。
その際に私が面談で上記のようなお話をさせて頂くと、専門学校を考えている方は「私には関係ないかな」と聞き流されてしまうこともあります。
でも専門学校を考えている方も是非ちゃんと聞いて欲しいのです。
専門学校は約2800校存在し、大学の約780校に比べて3.5倍以上もあります。
しかし各専攻はあっても、偏差値など基準となる数値情報がないので、とりあえず近場や行ける所になどと考えてしまう方もいます。
でもそこで「指定校推薦」を1つの基準として考えてみて下さい。
これは「指定校推薦」で行くということだけでなく、推薦枠が高校にあるということは高校との関係性・信頼性があるということです。
そういう視点の考え方を持つことも1つの考え方だと思っています。
何から始めればいいの?
ここまでお読み頂いて、まずはありがとうございます。
色々と書かせて頂きましたが、意図的にそれぞれの情報量は最低限に絞ってお伝えしました。
最初に述べたように、私はこのお話を中3生や新高1生の面談でお伝えしていて、またその段階で知っておいて欲しいと思っています。
でもそこで詳しく3年後のお話を長々とされても、「まだ先の話だし」という気持ちが出てきてしまったら、もう伝わらなくなってしまいます。
もし中1生の時に高校受験の話をされたり、大1生の時に就活の話をガッツリされても、重要だとは分かっていても、当事者感を持って真剣に捉えるのは難しいと思うので、それと同じです。
なので、私は知ってほしい最低限の情報だけをお伝えしました。
少し話が逸れてしまいましたが、では簡単にまとめさせて頂くと。。。
今の進学方法について知っておこう
上記でも説明させて頂いたように、一般選抜中心だった時代から、総合型や学校推薦型などの推薦系の選抜が半数を超える時代となり、多様化してきています。
保護者も生徒も自身の思っているイメージのままではなく、リアルな現状を知っておいて下さい。
重要なのは高3生からではなく、高1生から
一般選抜のイメージのままだと、高2生の後半から予備校などに通い始めて1~2月頃の試験に向けて対策するという流れを想像するかと思います。
でもそれでは推薦系の選抜には対応できません。
推薦系の選抜は、主に高校での成績や資格所得・経験が評価されます。
なので高2生や高3生からではなく、高1生からの学校生活が重要となる意識を持っておきましょう。
3年度の選択肢を増やせるようにしておこう
「僕は推薦考えてないから」という方もいますが、推薦系の選抜を活用するかどうかは別として、進学方法の半数を占める推薦系を高1生の段階から切り捨ててしまわないようにしましょう。
自分が高3生になる頃には、もしかしたら考えている志望校が推薦対象になっているかもしれませんし、自分自身の夢が変わって行きたい学校も変わっているかもしれません。
その時に「あの時やっておけば」という後悔にならないように、今は様々な可能性を残せる状態であるようにしておくと良いと思います。
また奨学金なども高校時の成績によって金額が変わったり、利子の有無が変わったりもあるので、合わせて知っておいて下さい。
さいごに
拙い文章でしたが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
伝えたい気持ちはあるのですが、やはり直接お話をしたり、メールやチャットでやり取りをしながらお伝えするのと、文章で一方通行的にお伝えするのは、なかなか違って難しいです。
それでも誰か1人にでもお役に立っていれば嬉しいです。
今後も改善しつつ皆さんのお役に立てるように尽力して参ります。
今回は以上です。
改めて最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
2023年05月05日