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コボちゃんと張り合う
ほとんど何の意味もなく、このnoteを毎日更新している。
なんのために、意味のない締め切りを自分に課すのか、自分にも理解できないが毎日書いている。
「ああ、晩飯食ったらnote書かなきゃな…」と憂鬱にすらなるのだが、毎日更新の記録を止めたくないという気持ちだけで、今日も今日とて更新し続ける。
世の中で、わたしと同じように毎日締め切りに追われる人物と言えば、植田まさし先生である。
「コボちゃん」や「カリアゲくん」、「おとぼけ課長」など、数十年に渡り様々なヒット作を世に送り出し続けてきた、大御所漫画家だ。
植田まさし先生は40年以上、読売新聞に4コマ漫画「コボちゃん」の連載を継続している。
わたしの実家は読売新聞を購読していたので、4コマ漫画といえば「コボちゃん」、コボちゃん信者である。
植田先生が1日に1話書いているのか、ある日数分を書き溜めているのか、詳しいことは知らないが、同じ毎日の締め切りを抱える同志となった今、これまでにない親しみの情がとめどなく湧いてくる。
いやぁ〜植田先生、毎日締め切りってほんと大変ですよね…
当然ながら前述はただのつまらないジョークである。
わたしは駄文をダラダラ書くだけの素人、植田先生はそれを生業とするプロ中のプロ。
わたしはこのnoteで未だかつて1円の価値も生み出したことがないどころか、むしろ時間を空費しているだけだ。
ふと気になる。植田まさし先生は果たして、コボちゃんでどのくらい稼いでいるのだろうか。
気になってググってみると
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同じようなことを考える人間が多いらしい、一番上のキーワード候補が「年収」だった。
もちろん、ググったところで正確な情報が出てくるわけがない。植田先生の年収を知る術はない。
ファンとしては、願わくば「コボちゃん御殿」と呼ばれるくらいの大豪邸があって欲しいものだ。
というかそもそも「植田まさし 年収」と調べた人は、なぜそれを検索しようと思ったのか。我が身を棚に上げて非常に疑問に思う。
いったい何でそんなことが知りたいわけ?
ここでハッと気づく。
もしかしてわたしと同じように、日々締切に追われる同士が、世の中にはたくさんいるのではないだろうか。
その同士たちが、わたしと同じように植田先生に尊敬と親しみの情を覚える過程で、植田先生がどれだけ成功しているのかが気になってしまいつい「植田まさし 年収」とググってしまったのではないだろうか。
遠く離れていても、同士たちは気持ちを同じくしていたのかもしれない。
そう思ってみても、さりとて胸が熱くなりそうな気配は一向にない。
まだ見ぬ、というか一生見ることのないであろう同士たちに想いを馳せ、今日も時間を空費するのであった。
今日の本:
こういう、四コマ漫画が文庫になってるシリーズ、すごくいいですよね。
ときどき喫茶店や食堂や床屋なんかに置いてあるのを見かけると、めっちゃ嬉しくなります。