20年11/20 小説📖パロディ「痔滅の刃」No.30 第二章⑤ 🔴本番はこれから
⬜⬜ 「竈門家」実業界への布石
炭痔郎は無惨が鬼舞好痔 侮多子を通じて、有力財閥の三菱家と姻戚関係を持とうとしていることは承知していましたが、晩餐会に招待される程になっているとは知りませんでした。
<渋沢 栄痔>
炭痔郎さん、無惨は既に銀行を長男の破惨に設立させ、次男の悲惨は海運業、三男の誤惨は既に商社を経営しています。
<炭痔郎>
私達がこの村で炭焼きと農業に墨守(ぼくしゅ)しているだけでは、皆を豊かにさせることは出来ないんでしょうかね。
【墨守】昔からの習慣や主張等を固く守って変えないこと。
<渋沢 栄痔>
渋沢栄一先生も言っています。
「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である」
このまま農林業だけに満足していてはこの村の発展は望めません。
昨日の急襲のように一時的に勝てたとしても、やがては鬼舞都痔家の軍門に下ることになるのは必然です。
【軍門に下る】競争に負けて相手に屈服する。負ける。
《鬼舞都痔無惨》
ノミでも取ってもらおうかのう~
<渋沢 栄痔>
竈門家も遅ればせながら、実業界に進出すべきです。
<炭痔郎>
実業界ですか・・・。
<渋沢 栄痔>
渋沢栄一先生はこうも言っています。
「数字算出の確固たる見通しと、裏付けのない事業は必ず失敗する」
先(ま)ずは確固たる見通しを付ける為に、実際の事業を若い人に経験させてはどうでしょうか。
山中鹿之助の子供の子孫が興した鴻池財閥は、鹿之好さんとは遠い親戚です。鴻池が設立した第十三国立銀行は、
18年前に普通銀行に転換して鴻池銀行になっています。
鴻池は三菱財閥のような政商ではなく、堅実を旨としていますから炭痔郎さんの性格とも一致するでしょう。
時透 無一文(ときとう・むいちもん)君は、
「お金に興味がある」と語っているので、鹿乃好さんの紹介で鴻池銀行に入行させて勉強させましょう。
船舶業は宇髄 船元(うずい・せんげん)君に任せましょう。
【 痛くて、うずいてることをせんげんします 】
彼の家は江戸時代、漁(りょう)をする者に漁船等を提供した船元(ふなもと)です。
煉獄 鉱痔郎(れんごく・こうじろう)君には、
鉱山業を任せましょう。
痔(次)号に続く