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20年10/31 小説📚パロディ「痔滅の刃」No.10 第一章⑩ 🔴これぞ「妙案」
⬜⬜ 裁判が始まる3️⃣
⬜ 裁判への失望②
<炭痔郎>
皆も感じているだろうが、この裁判はもう結果が決まっている。
決まっている判決を覆(くつがえす)す力は僕には無いし、あってもそんな力は行使したくない。
<渋沢 栄痔>
恐らく裁判中は世間の耳目(じもく)を集めている事件でもあり、無惨側も手荒なことはしてこないでしょう。
問題は裁判が終結してからのことです。
ですから終結迄に対策を考えておくことが必要です。
<森の 市松>
なあに、相手が油断してるんなら今こそ懲らしめてやるチャンスですぜ。
<山中 鹿之好>
渋沢さんが言うように無惨は、裁判が己に有利な判決が出た数か月後に攻めて来るでしょう。
無惨は鬼馬隊を編成しているそうです
決して❕
舐(な)めてはいけません。
<森の 市松>
それならどうすればいいんでぇ!
<山中 鹿之好>
私に妙案があります。
我等に騎馬隊を編成するほどの財力はありませんし、
陸軍が軍馬として優秀な馬を調達しているので無理でしょう。
私は野生の鹿を飼いならして、馬に対抗させようと思います。
<森の 市松>
鹿なら「馬に勝っちゃんの?」
【うまかっちゃん】ハウス食品の袋入りラーメン。
<禰痔子>
馬っ鹿じゃないの⁉
<山中 鹿之好>
幸いにも竈門家は将軍家の台所役人をしていた関係で、当時の「御賄頭(まかないがしら)」の子孫とは知己(ちき)の間柄です。
【御賄頭】将軍家の台所へ食品を供給する役人。
【知己】親友。
彼らの伝手(つて)を頼り野生の鹿が群生している場所に行き、集めてこようと考えています。
ついては、嘴平 痔乃助(はしびら・じのすけ)君を連れて行きたいと思いますが。
【嘴平 痔乃助】痔警団隊員、常に猪の被(かぶ)り物をかぶっている。
<炭痔郎>
鹿と受け止めた。
痔(次)号に続く