
僕たちはどこへ行くのかな
以前投稿した”僕たちはどこへ行くのかな”の作品に載せた思いを語ります。
#0 毎日がんばっているあなたへ
なりたい自分はあるだろうか。
あこがれる誰かはいるだろうか。
何かになりたくて、がんばっているあなた
仕事に追われ、今を必死にこなし
走り続けている。
がむしゃらに毎日を、がんばっているあなた
”僕たちはどこへ行くのかな”はそんな毎日がんばっているあなたへ贈る作品です。

#1 ある夜のこと
窓から一筋の光が差す。
どうやら私は寝てしまっていたようだ。寝ぼけながらも光に目をやる。
カーテンから光がもれているのが分かる。
ふらふらとしながら、カーテンから少しのぞいてみる。
そこには、大きな大きな。
世界が終わってしまうのではないだろうか、というほどに
膨れ上がった、光り輝く満月がそこにあった。
魅力的だった。誰もが惹きつけられるような。圧倒的なお月様
カーテンをさらに大きく開いた
きらりきらり
その時だ。満月の横を通る、大きな火球。
隕石とまではいかない、強い光を放つ流れ星。
どこまでもゆっくりとゆっくりと、飛んでいくように滑空していく流れ星。
衝撃的だった。一瞬で見たものを心を奪うような。美しい流星
#2 行進するペンギン
どちらも素晴らしいものだった。
もっともっとみていたいし、その後も気になりもした。
少しでも、良くみえないかと思い
窓から身を乗り出して、外をみる。
しばらく私は空ばかり追いかけていた。少し疲れて目線をさげた
ふと、目に映る光景
ペンギンだ。ペンギンが列をなして歩いている。
ゆっくりゆっくりと自分たちのペースで
彼らは進む
「誰もが惹きつけられるような。圧倒的なお月様」を見るわけでもなく。
「一瞬で見たものを心を奪うような。美しい流星」のその先を追うわけでもなく。
自分たちが歩きたい方向に行進しているようだった。
一歩一歩。少しずつ。
彼らが、どこへ向かっているかわからないけど
私も自分らしく向きたい方に歩いていきたい。そう思った。
#3 僕たちはどこへいくのかな
なりたい自分はあるだろうか。
あこがれる誰かはいるだろうか。
大きな月や美しい流れ星のように。目で見て分かるかのような存在
わかりやすく。魅力的で。
そんな圧倒的な「画力や魅力」で作品をつくっていきたいと思う。
その方が、認められるだろうし。なりたい自分に近づける。
とても理想的で正論で良いことだ。
けれど。その光が眩しすぎて
ずっと突き進むのも、しんどい時もある。
努力をしないわけじゃない。
ずっと背を向けて、ほっぽりだすわけじゃないんだ
少しくらい、大回りでも良い。
今は別の方向を向いているかもしれないし
どこへ行くかも、わからない。
でも、足を止めないことが大事なんだ
なりたい自分をあきらめなければ
いつか。大きな光になれることを信じて。
私はどこかへに向かっている
僕たちはどこへ行くのかな。
#4 あとがき
□「誰もが惹きつけられるような。圧倒的なお月様」
=自分の求める居場所。憧れるポジションやポスト。
それによって得られる仕事とコミューン。
*取り巻く環境。地位と名誉みたいなイメージ
□「一瞬で見たものを心を奪うような。美しい流星」
=自分の理想とする姿。
身に付けたいスキルと、それよって作成した作品。
*磨かれた努力とセンス。功績と実力みたいなイメージ
私にとってのお月様と流れ星は、そんな(*1)イメージの比喩であり。
*絵を描いているからそう思うわけであって。
皆がそうであるとは思わないけど
何を言いたいかを分かってくれると嬉しい。
上手に伝えることができず申し訳ない。
あなたにとっての「お月様と流れ星」もきっとあると思う。
どこかへ向かうペンギンたちは
未来と過去の自分でもあり、一筋の道となっている。
そして。歩く少女は、今の ”僕たち” である。
一歩一歩あるくこと。
その足を止めなければ
僕たちは、少しずつだけど進んでいるし。
歩いた形跡は、見える人には見えていて
誰か影響をも、与えるのかもしれない。_ということ
ペンギンの列を見て、歩きだした少女のように
そんなことが伝われば嬉しいなって思って
大きな月あかりをみて、描いた作品。
_どこへ行くかわからない僕たちへ