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【緊急提言】「キルア、ゴン好きすぎ問題」の原因と考察

私の周りの女性友達に、やたらとハンターハンター(HUNTER×HUNTER)のファンが多い。
そして彼女らが言うのは「キルアかわいすぎる」という物だった。
ミリしらな私もさっそく、アマプラのアニメで視聴した。

思ったのが、「キルア君、ゴン君の事、好きすぎない??」だった。
グーグルのサジェスト(検索候補)にも、「キルア ゴン 好きすぎ」と出てくるので多くの人が同じ事を思ったのだろう。

①「キルアのゴン依存問題」とはなんだったのか?

まず、ハンター試験編では「初めてできた友達だから」あそこまでゴンに依存してるんだろうな。と思えた。
ゾルディック家編(キルアの実家編)でも、キルアはゴンが会いに来たと言われて目を輝かせるシーンがある。
それでもまだ、友情のレベルだろう。

だがクジラ島帰還編では、「一番やりたいことは、、ゴンと一緒にいたいんだ」(要約)などやや重めの感情に成ってくる。
このあたりでだんだん、キルアの感情が重くなっている気がする。

その後の、カードバトル系のグリードアイランド編、キメラアント編では、
二人はもはや男同士の友情とゆうよりも「共依存」のレベルに発展している。(詳細はアマプラのハンターハンターのアニメを見るのが手取り早い)
腐女子フィルターを通さなくても、キルゴン関係は何か異様なものを感じる。

「逆だよ ゴン オレなんだ ゴン オレ お前にあえて 本当によかった」(131話)

「ゴン お前は光だ たまに眩しすぎて真っ直ぐ見れないけど それでもお前の側に居ていいかな・・・?」(199話)

もうここまでくると依存や崇拝のレベルである。「キルア ゴン 好きすぎ」は決して誇張ではない。

またスピンオフなので正史には含まれないかもしれないが、劇場版では
レツという少女と出会うが、彼女をゴンが「友達認定」したことに強烈な嫉妬心を抱いたり、恋する乙女ムーブをかましたりする。ゴンに好きな女の子ができたら間違いなくあの時のキルアは嫉妬するだろう。

この事から多くのHHファンは「キルアのゴンに対する感情は、友情を超えている」「不健全な依存心では無いか?」と考える人が多い。また私もHHが腐女子量産アニメとなっているのも良く納得できた。

②機能不全家族と、アダルトチルドレン(子供らしい子供を過ごせなかった事による心理不安)からの「依存」仮説


キルアは暗殺を稼業とするゾルディック家に生まれた。
幼少期から厳しい訓練や暗殺術を教え込まれたキルアは「子供らしい子供」に成ることは許されなった。
友達をつくること、わがまま、親に甘える、いたずらをする、「子供時代」がキルアには無いのである。
ゴンと過ごしている時間は「子供に成れる」時間であり、「自分が手に入れられなかった物(優しい母親のミトさんなど)を持っている人物」である。

つまり「ゴンが光」という考えは、ゴンこそが解放であり、救済された存在に見えていたのだと思う。

人間の心理とは、いくつかの発達段階がある。
大人になるには幼少期から数段階のステップを経て大人になる。
キルアは健全な発達が許されなかったのだ。
ゴンはゴンで、父親の行方不明など色々あるのだが、キルア視点からすると「自分が手に入れられなかったものを持っていた」ように見えるのだ。だが、キメラアント戦で「ゴンさん」化した覚醒ゴンを見て、あこがれの存在では無くなった。
この説も十分ありうる。

③兄イルミによる洗脳仮説


もう1つ、恐ろしい仮説がある。それはキルアは記憶や精神を操られていた説である。
HH(ハンターハンター)のファンならご存じだが、キルアには兄イルミがいて、彼はキルアを一流の暗殺者にするために洗脳教育をしている。

「キルアには友達は必要ない」
「キルアはただの暗殺人形」
「キルアは僕には逆らえない」

とキルアはイルミから、まるで毒親からの服従の強要、抑圧の様な扱いを受けている。

そしてイルミはキルアが無茶をして死なないように「自分よりも強い敵とは戦わない」という暗示をかけているのである。

イルミの強烈なキルアへの支配欲だが、これも両親からの価値観や人生観の押し付けが根本にあると思う。
そして、そのキルアも皮肉にも弟のアルカ、その身代わりのゴンに強力な独占欲や支配欲を抱いている可能性があると私は思う。

そしてここからが本題だが、兄イルミは、「キルアの弟アルカへの愛着」をゴンに向けさせている説がある。(イルミの洗脳説)
これは一見すると「友達を作るな」という指令と矛盾しているようにも思う。
だがイルミの目標が「ゾルディック家の繁栄の維持」ならば「パンドラの箱たる弟アルカからキルアを引き離す」事を優先するのは有りうる話である。

弟アルカは強力な力ゆえに地下に監禁されていた。
キルアは弟アルカを解放したいと思っていた。
アルカを助けられるのは自分だけなのだと信じていた。

「アルカには自分が必要なんだ」という「この人は私がいないとダメなんだ」思考は、モラハラ男性・ギャンブル依存症の男性に騙されるような女性にもよくあるパターンである。

イルミは「キルアの棘はアルカである」と見抜き、そこで針の力による洗脳で「その対象者をゴン」に記憶操作していた可能性も有るのではないだろうか。
イルミの「お前に友達は要らない」の友達とはゴンのことでは無くて、アルカの事だった可能性も有る。


④キルゴンはBL(恋愛感情)なのか? 恐ろしい結論は「キルアはやはりゾルディック家の血筋」だった説

結論から言うと、私は「キルアはゴンに恋などしていなかったのだ」という説を推す。

良くキルゴンのコンビが好きな人は「あれほど親友で、依存的だったキルアとゴンが、選挙編の後に分かれるのに納得がいかない」と言っている。
「急に出てきたアルカを選んで、ゴンと別れたのは納得いかない」という声も多い。

私は「キルアはゴンのことを実は好きでは無かった」のだと考えている。
読者の視点では「ゴンと幾多の戦闘を潜り抜けて、鉄の友情を誓ってきた」
「急に出てきたアルカにあっさり乗り換えた」ように見える。
だが、キルアにとっては「アルカへの独占欲」が歴史上は先に有ったのだ。
そして、イルミから「呪縛の針」を打ち込まれて、その依存対象をゴンに行くように仕向けられていたのだと推測している。

キルアのアルカへの愛情は異様である。
「もしも世界で、アルカの事を好きなのがお兄ちゃん(キルア)だけでもアルカはそれでいいか?」(要約)のようなまるで世界一アルカを愛しているのは俺だけだのような勢いである。
この独占欲と支配願望だが、兄イルミとキルアの関係と結局は似たものではないだろうか。

そしてキルアがアルカを選んだのは、漫画の都合上と言われたらしょうがないが、私としては理にかなっていたと思う。
キルアは結局は、親や兄と同じく「家族第一」だったのだ。
暗殺を稼業とする、特異体質者の一族たるゾディアック家は「家族のみが味方、それ以外の人々は暗殺の対象と成りうる」と信じ込んでいるのかもしれない。

友達と家族なら家族を選ぶのはありうるとしても、あれほど共依存的だったゴンとあっさりと別れるのは「突拍子(とっぴょうし)もない」ように見えるが、イルミからの記憶操作と心理的抑圧が取れて本来自分がやりたかった事を思い出したのである。

「ゴンは俺が守る!!」というのは、アルカを守りたいという感情の投影に過ぎなかったのだ。

もちろん、キルアはゴンを唯一無二の親友だとは思っていると思う。
しかし、所詮は友達は友達で、家族では無いのだ。








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