今だからこそ『ドキュメンタル』Season2を振り返ってみる。
今だからこそ『ドキュメンタル』Season1を振り返ってみる。
の続きです。
むっちゃ長文でネタバレも含みます。
言葉もかなり荒いです。
Season2(2017年4月~5月配信)
出演者:ジミー大西、FUJIWARA 藤本敏史、宮川大輔、
バナナマン 日村勇紀、アンジャッシュ 児嶋一哉、バイきんぐ 小峠英二、
森三中 大島美幸、平成ノブシコブシ 吉村崇、ダイアン 津田篤宏、
ジャングルポケット 斉藤慎二
吉本芸人で前回経験者は
ジミー大西、FUJIWARA 藤本敏史、宮川大輔。
吉本芸人で前回未経験者が
森三中 大島美幸、平成ノブシコブシ 吉村崇、
ダイアン 津田篤宏、ジャングルポケット 斉藤慎二
非吉本で未経験者が
バナナマン 日村勇紀(ホリプロコム)、
アンジャッシュ 児嶋一哉(人力舎)、
バイきんぐ 小峠英二(Sony Music Artists)となる
ついに他事務所芸人投入である。
これはかなり熱いと思った。
吉本オンリーだとどうしても予定調和や
先輩後輩みたいな空気感が強く出てしまってたので。
初の女性芸人である森三中の大島も実験と言える。
エグい下ネタも飛び交う戦いの中で
女性一人どういう風に戦うかも注目点であったが
大島そのものが昔から体当たりでやってきているので
正直あまり心配はしていなかった。
むしろ後のSeason4で
森三中の黒沢かずこが出演するものの
メンタルをやられて結構な惨事になるが
その話はまたいずれ。
後、初見時はダイアンの知名度が低めであったが
今はめちゃ売れっ子になってるのを見ると感慨深い。
『水ダウ』の「名探偵津田」は本当に腹抱えて笑ったし。
と、言いつつ自分から仕掛けていかなくてはいけないと
一昔前の日本柔道に例え、ポイント制導入である。
と、言う体で始まったが、
実際のSeason1のレビューを見ると
やはりというか賛否あふれる評価であった。
Season1の後、相当企画会議したのだろうと思われる。
これも相当ツッコまれていたと思われるところの改善点である。
松本人志が100万補填して優勝者はちゃんと1000万円となった。
バトルがスタートするものの速攻でジミーちゃんが笑う。
ジミーちゃんが最速で笑ってしまうので
序盤の説明が何だったのかぐらいに
いきなりオレンジカード復活した。
大島は女を武器(?)に仕掛けていくも……
とはいえ大島は母乳攻撃やこの後の泣き落とし作戦などを
攻撃手を止めないところが素晴らしい。問題なのはゲラすぎるけど。
ベテランの貫禄と言うか、
股間に装着しているこんにゃくなのがもう
意味がわからなすぎる破壊力。
宮川大輔が前回と同じように輪ゴムで
ジミーちゃんのケツを狙って攻撃するものの、
Season1と全く同じ「熱っぅ!」と反応したのが
かなりの時間を置いた天丼のように
跳ね返ってきて返り討ちに遭う。
ジミーちゃんの乳首舐めたり、
小峠の「なんて日だ!」をパクったり、
繰り出す技がすべてスベる斉藤。
児島はいじられても返す言葉が強い。
いつもの怒鳴り芸とわかっていながらも
『ドキュメンタル』においては
空気が悪くなるだけで笑えない。
津田に至っては現在のようないじられ倒されて
オイシイというシーンがまったくなく
序盤は防御は出来ているが攻撃がまったく出来ていない。
どの出演者にも言えることだが
飲み物、食べ物、タバコ、マスクなどで口元を塞ぐか隠れるアイテムは
極力控えるべきだと思ってる。
吉村が着替えて出てくるも全く意味をなさない。
そしてすぐに引っ込んでマスクを付けるが、
ちょうど津田が初めての攻撃を繰り出している最中で
またもやタイミングが悪い。
やり投げの選手だったとかの地味な追撃も効果があったのか、
フジモンとうとう耐えきれず笑ってしまいイエローカード。
「イタタタタ!」と大悲鳴。
この後もジミーちゃんの股間を掃除機で執拗に吸うくだりが続き、
津田と吉村をダブル撃破する。ジミーちゃん恐るべし。
この後ジミーちゃんがまたもやSeason1のように頭を洗い出し、
このときは攻撃ではなくただ後輩としての
親切心で布巾を差し出す宮川。
しかしジミーちゃんは「いやええわ」とにべもなく応対。
あまりにもジミーちゃんの普通の応対すぎて
つい笑ってしまいレッドカード。
本人も予想だにしなかった気の緩みで
Season2初の退場となった。
児島の小峠に対して木魚鉢自爆などを経て、
津田がまた写真攻撃をしはじめる。
あまりにも不意打ちであったが、これ以降ジョイマン高木が暗躍する。
ここで後のシリーズでもおなじみになる
小窓で一発かます系のネタが爆誕する。
この後ジミーちゃんが小窓からこんにゃく付けた股間を晒したけど、
そのスクショはさすがにやめます……。
出演者たちからも総出でダメ出し。
おそらくではあるが『ドキュメンタル』から
ジャンポケ斉藤を見た人は
コイツつまらねーみたいな印象を
かなり強く抱いたかもしれない。
そんな斉藤に対して小峠がぼそっと
この後大島がラーメンを作り、ジミーちゃんに渡す。
ジミーちゃんが甘さに耐えきれず
「甘っ…!」を連発し大島を問い詰める、
吉村と斉藤が滑り散らかした後、
突然フジモンが脈絡なく
Season1と比べ、カウンター多めでめちゃくちゃ健闘していたが
ジミーちゃんも失格となり残り6人。
津田、何やってんのって感じの
消え方がある意味津田らしい。
さすがに詰め気味に斉藤が責められる。
必死過ぎて己を客観視出来ていないのである。
小峠がバックヤードに戻りなにかしようとしたが
その前にこのくだりが終わってしまい、
何も出来ずそのままの姿で戻って来る。
お笑いとは難しい、
なにか仕掛けてれば良いワケでもなく、
相手の想像を上回るか、
裏切った時に笑いが起こる。
斉藤が失敗しているのは
とにかくなにかしなければと言う焦りである。
しかし小峠が何も出来ず戻ってきた結果
笑いが起きてしまったのは
斉藤にとって痛烈な皮肉であった。
小峠がアキラ100%のネタをやりつつ掃除機で
股間を吸うみたいなネタをしようとするが
思い通りに行かずくちゃくちゃになる。
そして転倒して腰辺りを強打する。
この後鼻毛抜きなどがあったが、
もしかしたら唯一の斉藤のチャンスだったかもしれない。
でも中耳炎だからと余計な情報を与え、
またしても間違えた斉藤。
洗濯ばさみによる血首相撲、
そして金玉相撲になる時、フジモンがケツに仕込んでいたのが
吉村が思わず笑ってしまってオレンジ。
残り時間20分。全員が焦りだす。
炭酸を一気飲みするくだりになって
一番ポイントを取ってるフジモンに攻撃が集中し
ここでレッドカード。
当然ながら陥落したフジモンの次に
ポイントが多い小峠がターゲットとなる。
「ババアぁ!」
小峠の渾身の罵倒。
小峠と斉藤の二人だけになる。
残り10分で、相手を笑わせて退場させれれば
斉藤にも勝機はあると言えばあるが、
実際問題ここまで誰も笑わせることが出来ていない。
小峠は逃げ切りに入らず果敢に攻めまくった。
斉藤もワンチャン狙いで必死に食らいつく。
水を含んでぶっかけあい、キムチを含んで相手に吹き出す。
コンプライアンスという言葉は彼方へと消え去った。
「あんた金あるんだからいいだろ!」と
小峠に吠えた斉藤。しかし……
この後はスクショ撮るのを憚られるぐらいの暴力と猥褻が続く。
映画のワンシーンのように
ジョイマン高木を見せつけ合う二人。
そして6時間経って戦いは終了する……。
松本人志は二人を褒め称える。
「斉藤は覚醒が遅かった」とフォローもしっかり入れるが、
結局のところ誰も笑わせていない
というキツイ事実は揺るがない。
Season2は狂気の笑いであったし、
あの戦いはセックスだったと例えが
しっくりするぐらい本当に
最後はトチ狂ってた。
結果的にジョイマン高木は影のMVPであった。
後のイベントで高木が呼ばれていたけど当然とも言える。
揃いも揃ってレビューで散々叩かれているメンツなのが
薄情と言うか、オイシイと言うべきか……。
それはさておいて
『ドキュメンタル』Season2は
後の方向性を大きく決めた
作品であることは間違いない。
最後にジャングルポケット斉藤に対してですが
割と厳しい事を書きました。
決して嫌いというわけではないんですが、
戦い方が終始間違いまくりだっただけなので。
数年後、
斉藤は後に壮絶ないじめ体験を語り、
世間に同情されるも浮気して叩かれてるという
アホなことをしているが、
それでもしぶとく今も生き残っているのは凄いと思う。
多分ここでの戦いがあったからこそだと。
今回これでもだいぶ端折っています。
それでもものすごい文量とスクショになってしまいました。
気が向いたら続き書きます。