底が抜けているような
昨晩何も食べずに寝たのに、
今朝はお腹が空いていなかった。
掃除と洗濯、
コーヒーを飲んでから
散歩と買い物に出かけた。
昼も食欲はなかったが、
食べたくなったら食べようなんて思っていると、
ほんとに食べなくなることを知ってる。
私は知っているのだ。
お腹に何か入れるという作業をした。
食事が作業になっている。
こういうときは誰か他人と食事をしたほうがいい。
わかりやすく何か足りてないものを埋める。
誰でもいい。
もういっそ誰でもいいなと、友達一覧をスクロールした。
いろんなものの相乗効果か、
少し気分が悪くなった。
午後も思考と感情の整理ついでに散歩に出かけた。
ぼやぼやと過去を遡る。
こういうときは、総じてあまりいい思い出は出てこない。
天気だけは無駄に良くて、
吹き付ける風は強く、冷たい。
一気に現実に引き戻してくれる。
夕方、日が落ちてくると
強い風がさらに冷たく感じる。
ベンチに座って、
スマホをスクロールした。
#日常垢 を名乗るわたしの鍵アカウントは、
日々の不満を小さく垂れ流している。
寒すぎる。
驚くほど体が冷えた。
吹き付ける風の冷たさに、
冷静な思考の自分がいる。
これは良くないときの自分だと俯瞰した。
漠然とした人恋しさか、
はたまた過去の自分が原因か。
なんだかよくわからない。
土足で踏み込んできて、
無遠慮に心の引き出しを開けられてる気分になる。
開けているのは自分なのに。