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淡路島めぐり ~淡路島モンキーセンター~

淡路島めぐり 
    ~ 淡路島モンキーセンター ~
 野生の二ホンザルの群れを見たくなり、淡路島南東にある淡路島モンキーセンターへ行ってきた。神戸淡路鳴門道西淡三原インターを降りて、阿万方面へ向かい、南淡路水仙ラインを走る。沼島を見ながら海岸線を走り、黒岩水仙郷を過ぎると淡路島モンキーセンターが見えてくる。所要時間は四十分程で到着した。駐車場の辺りにもサルが座っていた。坂道を上っていくとモンキーセンターの餌付け場へ向かう。木の上や崖にもサルが出迎えてくれるが至って温和な表情のサルたちだ。少し登ると沼島が見えてきた。餌付け場ではちょうど餌の時間で、サルたちが屋根の上、足元にも群れていた。写真の左端のサルは、紐を引っ張ると傾いた竹筒の中から大豆が1個ずつ飛び出してくるのをタイミングよく手で取り何度も何度も同じことを繰り返して食べていた。子ザルも沢山いる中で、奇形の子ザルも同じように餌を食べていた。淡路島モンキーセンターは、一九六七年に開設し、餌付けを始めたが二年後、次々と奇形ザルが発生し始めた。 私が心に残っている奇形ザルは一九七七年(昭和五十二年)の「大五郎」と一九八〇年(昭和六十年)の「コータ」と言う名の子ザルでテレビ報道があり、『がんばれコータ』という書籍にもなった。大学を出て働き始め、自分の車で淡路モンキーセンターを訪れ、著者の中橋実さんから話を聞く機会があった。淡路島の風土の中で野生のニホンザルが仲良く寛容性を持ってサル社会を形成し、奇形ザルをボスザルが庇う優しさに驚いたものだ。「淡路ザルに会いに行こう」と年に数回、訪問している。

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