狭間 孝

詩人、コールサック、詩人会議、文芸日女道、神戸詩人会議、詩のもりに詩や写真エッセイを連…

狭間 孝

詩人、コールサック、詩人会議、文芸日女道、神戸詩人会議、詩のもりに詩や写真エッセイを連載。『社会福祉介護福祉の尊厳論〜思いをつなぐ〜』出版。ずいぶん昔、『詩集 朝焼けの詩』(視点社)出版。 故郷、淡路島に40年ぶりに帰り、薪ストーブの家に住む現代風木こり、農好き、犬猫好き。

最近の記事

野良猫のジジ君昇天…樹木葬(箱根空木)にしました。3歳のジジ君。家の玄関で過ごしていました。3年目の今年、やっと懐いてくれたのですが、猫FIPという難病が発症した。お腹に腹水が溜まりポンポコリンに。動けなくなり食事も取らず大好きなチュールにも口を開けず。丘の上で卯の花になってね。

    • 由良要塞 ~友ヶ島~

      由良要塞跡にて~友ヶ島~                狭間 孝     若い女性客が多いのは ジブリの「天空の城ラピュタ」のようだと 木の根っこやツタが絡みつき 色あせた赤煉瓦造りの砲台跡の写真を多くの人が インスタグラムにアップされているのを見たから   満席の乗客を乗せラピュタ号は加太を出港した 港を出ると紀淡海峡のうねりとともに 初夏の潮風が心地よい ここが防衛の最重要砲台群があったことは あまりに海が透き通り 美しくて信じられないのだ

      • 由良の町、撮影歩き

        由良の町を歩く    狭間 孝 漁港の上に アーチのような 由良大橋が架かっていた 橋の上から眺めると 奥の方に旧漁港が見えた 漁港の水門の内側に 船揚げ場があり その周辺は漁師の町家が密集し 何のお店だったのだろう 看板も透明ガラスの店の中も色褪せていた 江後船留(えごふなどめ)は穏やかで 朽ちて形状が崩れてしまった船が 重なるように沈んでいた 他にも漁船が傾き 漁に使った様子もなかった   その向こう側には 新築の家が建つアンバランスに 思わずファインダー越しに シ

        • 詩 時計

          時計                   狭間 孝 あと十年 時を刻んでくれたらいい 安くていいから 腕時計が欲しい 赤シャツは右腕をあげて自分の腕時計を見て何気 なく低くつぶやきました。 「あいつは十五分進んでいるな。」それから腕時計 の竜頭を引っぱって針を直そうとしました。 ……… 赤シャツの農夫はすこしわらってそれを見送って いましたが、ふと思ひ出したように右手をあげて 自分の腕時計を見ました。そして不思議そうに、 「今度は合っているな」とつぶやきました。 ………

        野良猫のジジ君昇天…樹木葬(箱根空木)にしました。3歳のジジ君。家の玄関で過ごしていました。3年目の今年、やっと懐いてくれたのですが、猫FIPという難病が発症した。お腹に腹水が溜まりポンポコリンに。動けなくなり食事も取らず大好きなチュールにも口を開けず。丘の上で卯の花になってね。

          おくりびと

          映画「おくりびと」       狭間 孝  魔法のように手が動き遺体を生前の美しさで見送る納棺師の優雅な所作。この映画を見て私は『おくりびと考』という題名の詩を書いた。「余命三カ月と言われたら/僕は セブンティーンだった頃の/ポニーテールのクミコに会いに行きたい(略)余命三カ月と言われたら/本当のところ/たぶんきっと/弱々しい僕をいたわり/クミコの暮らす岬の町へ/付き添って来てくれるのは/長年 連れ添った我妻で/最期に/いっしょに寄り添うはず…」高齢となった者の甘美な青春遠望

          おくりびと

          仙人のひげ センニンソウビフォアフター

          あの可憐な白い花が、仙人のひげになる センニンソウが咲いていたところを2週間後にもう一度行ってみた。 可憐な白い花が仙人のひげに変わっていた。

          仙人のひげ センニンソウビフォアフター

          詩歌集に参加

          広島長崎沖縄からの永遠平和詩歌集に参加しました。 詩 ドンが聞こえなかった  狭間 孝

          詩歌集に参加

          詩 マルクスは月を見上げたのだろうか

          (『詩人会議』に以前掲載) マルクスは月を見上げたのだろうか                狭間 孝 旧神戸居留地は街灯が灯り 古いレンガを彩り 並木道とビルの間から上弦の月が見えていた 僕は君からのメールの理由(わけ)を 頭の中で考えながら 「マルクス・エンゲルス」の映画を僕は観た 若き二〇歳代の彼らが生きて 「共産党宣言」を発表するまでの 一八四〇年のヨーロッパ社会の群像だった どうしてこの映画だったのだろうか わからないまま 感想をメールで送った

          詩 マルクスは月を見上げたのだろうか

          詩 センニンソウ

          センニンソウ                    狭間 孝 植木 野菜にたっぷり水をやっても 表面が濡れるだけ おまけにこっちは 汗だく 今年の夏は毎日のように 熱中症特別警戒アラートがピロロンとスマホに届いた 今日も外での作業危険のアラート こんなに暑い日中だけど 空の色は少し秋らしくなってきた 僕は 車一台通ることができる山道を走らせた 白い花 小さくて群生している白い花  意外なことに 白い花はすぐに見つかった 夏から秋に咲く 花言葉は 「安全」「無事」「

          詩 センニンソウ

          コールサック119号(2024-9月発行)

          コールサック社から119号発行。私の詩は、2編、掲載されました。

          コールサック119号(2024-9月発行)

          姫路文学人会議『文芸日女道』Himeji

          『文芸日女道』10月号 狭間孝写真と文は慶野松原。詩は「ホタルがいる海」 来月号は、松帆銅鐸が展示されている玉青館。そして、ホンネキ!(淡路島方言、近く)国清禅寺。ここは玉青画伯が住職となり、荒れ寺を復興。襖絵他、全て玉青画伯が描いている。

          姫路文学人会議『文芸日女道』Himeji

          センニンソウ(仙人草) 今、咲き誇っています

          センニンソウを知っていますか?野山や田舎の街道、崩れかけた空き家の敷地に咲いています。(そう思っています)人が暮らしていた香りのする荒れた所に多く咲いているのです。 白くて十字があり可憐。ほのかな甘い香りもします。でも、別名は、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)ウマノハコボレ(馬歯欠)ウシクワズ(牛食わず)  何とも恐ろしい別名です。その反対に、花言葉は、「あんぜん」「無事」「美しい精神」「あふれるばかりの善意」見ると白くて可憐な花。葛の蔓が生い茂るようなところで可憐に咲いている

          センニンソウ(仙人草) 今、咲き誇っています

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          雄猫ちゃん5匹 家猫、外猫

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          由良地区〜由良城下時代を辿る〜

          すもと歴史散歩(洲本教育委員会主催)に10月1日、参加した。由良地区は、亡き母が子ども時代に暮らした町であったし、僕が子ども時代に由良町で淡路なるとオレンジを育てていた祖父母の家へ行った記憶が微かに残っている。そういう意味では、僕のルーツを探る歴史散歩でもあった。由良は縄文遺跡が出土し、由良の海産物を大和朝廷に献上する御食国だった。由良城が築かれ、由良の海人がこの地域で活躍していた。南海道では、由良港が表舞台でもあった。久しぶりに訪れ、成ヶ島渡船に乗り2分で島に渡った。成山を

          由良地区〜由良城下時代を辿る〜

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          稲穂の香りがします。

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