昔、平野に〇〇(marumaru)があった
南あわじ市の真ん中に広がる三原平野を分断するように淡路鳴門自動車道が走っている。今、早生玉ねぎの収穫に忙しくカラフルなコンテナが農道に積み上げられている。自動車道を挟んだ田園地帯は、戦争末期に「〇〇(まるまる)飛行場」が建設された。私の世代は飛行場があったことを祖父母や父母から聞くことができた最後の年代かもしれない。「〇〇(まるまる)飛行場」の正式な名称は「陸軍由良飛行場」と言い、阪神地区防空のために戦闘機用の基地として昭和十八年に建設が極秘に始まった。本土空襲が始まり、ガダ