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南あわじ市福良 鳴門海峡うずしおクルージング
福良の町でシャッターチャンス
狭間 孝
福良道の駅で
うずしおクルージングに向かう
帆船・日本丸の写真を撮ろうと構図を決めて
ファインダーを見ていると
出航の時 船体に向かって 白く水が噴射された
福良漁港を歩いていると
釜揚げシラスをせいろに広げ
天日干し作業をしていたので
撮影していると
麦わら帽子にタオルを顔に巻いた漁師に
声をかけられた
「おーっ!せんどぶり!」
「そやけんど ようわかったなあ!」
「榎列に帰ってきとう言うて 泰っさんから聞いとった」
「お前また 観光客みたいに 何しとんじゃ?」
シラス干しの看板を見るとB水産と書いてあり
話をしていたら
高校生だった頃の同級生だった
「そこの狭い道行って 右に曲がったら三っちゃんとこや!」
言われた通り
漁の網が散乱している路地を歩いて行った
同じように漁師をやっていたけれど
ここもH水産の看板
残念 居なかったけれど
思い出すのは学生服を着た顔だ
撮影しながら歩いても漁師町はそんなに広くもない
変わってきたのは大津波対策
海は高い堤防で見えない
福良湾の入り口に一文字の防潮堤
津波予想は八メートル
コンクリートで身構えた防災の町そして
昔ながらの淡路方言が飛び交う町を
五十年ぶりに歩いた
最後は道の駅にできた
とろとろの心地よい湯が渦を巻く足湯につかっていると
クルージングの帆船が
帰ってきた
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