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コロナに思う

お世話になってます。

コロナにより自分の時間ができましたが、やりたいことを全く達成できていない藤城です。このnote投稿もしかり、ジョギングもしかりです。

ただ、ゴールデンウィーク中にしたことといえば、「空気階段の踊り場」「真空ジェシカのラジオ父ちゃん」などラジオを聞くことと、幡ヶ谷のTSUTAYAで借りた「DAYS」を読み終え「エリアの騎士」を読み始めたこと。( 2泊3日 88円(税込) / 1冊 )。あとは、映画を「Love letter」「友達のパパが好き」「獣道」「水曜日のエミリア」を鑑賞したこと。そして、大学の同期 / 高校の部活のメンバー / 両親 / Pairsで知り合った女の子とZoom飲み会をしたことです。

自分に甘い。

全くおうち時間を有効活用できていない。反省はしているが反省を生かせないという、弱き人間だなぁ僕は。マネージャー募集中です。


それはそれとして、
コロナの影響について建築界の巨匠の隈研吾さんのコメントがありました。

○一部抜粋まとめ
「箱からの解放 / 室内からの解放 を求めている. 」
「依然として都市 建築は人間を大きな箱の中に人間を閉じ込め、大きな箱の中に空調をして大きな箱の中で人間をコントロールしてきた. 」
「人間は気持ちの良い自然の中にもっと出ていくべきです. もっと自然と一体になって働き住むことができる. そのような形で自然と近づいてもう一度健康を取り戻し、自然を取り戻す. それがコロナウイルスの最大の影響だと思います. 」

○勝手にコロナに思う
コロナの影響は僕の仕事にも間違いなくあり、工事中のオフィス物件では、クライアントから

ウィズコロナ (コロナがある世界) での運用方法
アフターコロナ (コロナのなくなった世界) での運用方法

が建築側に求められています。


大学の課題では、「建築で人を集める方法」を考えさせられたのに、
社会では、「建築で人を集めさせない方法」を考えさせられています。

(大学時代は、人を集める建築を設計する課題の最終講評会で教授に「人を集めたいなら建築の中にスタバを入れればいい。」と発言をし、刹那の沈黙末、発表を中止、怒られました。)

「ウィズコロナの社会/アフターコロナの社会」 にも建築に要求されることはありますが、その両者に違いはあり「切り分けること」が大事だと思います。

「ウィズコロナの社会」
視点としては、ミクロよりだと思います。現在は「即物的な対応」(コンビニレジのビニール間仕切りなど)をしていますが、長期化することが予測されるため今後「仮設的な対応」(動線計画の仮設、ソーシャルディスタンスを守る仕組み作りなど)が求められると思います。

仮設的なものが故にお金をかけられないため、個人的にウィズコロナの社会は巨匠や余裕のある方々にお願いしたいです。
もちろん、若手などでも個々で対応出来るギミックは考えられますが、それを考えること / 伝えるためにまとめること / そしてそれを拡散すること  が求められ、拡散力のある人でないと普及させるのは難しいですし、お金も稼げないので若手は賭けになります。(勿論、当たってバズる可能性はあります。)


「アフターコロナの社会」
視点としては、マクロよりだと思います。隈さんの言うように建築家は都市に対しての答えを求められると思います。( 仕事については、) 大きな箱から解放される人間がいることも同じ意見です。

しかし、今後、さらに社会の格差は広がると思います。
現在の状況でもそうですが、新型コロナの影響を受けすぐに自宅業務に切り替えらる人間( 所得が高い傾向がある )もいましたが、現場で働く人たちはリモートでは対応できないです。運送業社やウーバーイーツは加速して忙しくなりましたし、日雇いの肉体労働の仕事をしている人間( 所得が低い傾向がある )はむしろ要件は増えています。
(僕は、設計事務所に働いているためいつクビになるかわからないと思っています。そのため、登録している日雇いバイトから仕事依頼メールがくるようにしています。)

そのため、建築設計者への影響として勝手な考えを述べさせてもらうと、
・自分の家というものに目が向くが、お金はあまりかけないだろうから、
 ローコスト案件の住宅リノベーションの需要が高まりそう。お金を稼ぐに
 は数をこなさないといけなく割り切りが必要だと思う。例えば、型を作っ
 り、はめるという設計手法など。
 ( 今後、いわゆる丁寧な暮らしやカルチャーにはお金をかけそう。)
・盛んであったオフィス建築は現在は下火だが、アフターコロナの世界に
 徐々に切り替わる時に一度リノベーション需要が高まり、それ以降は下降
 しそう。
・インバウンド向けの高級ホテル / ローコストホテルの建設は厳しそう。
 ( 国内観光客向けのロッジなど分棟型の高級ホテルは需要出てきそう。)
・新しく職人になる人は減るか、増えるか、は意見が分かれそう。
 ( 個人的には減りそうだが、どうしようもなく職に就く人はいる?)


○まとめ
建築の表面的に現れる影響としては、正直、そこまで変わらないと思うし、都市レベルで改革する力はもう今の日本には残されていないのではないかと思う。(日本では長らく建築家は都市から撤退していますし。)
ただ、設計者の思想には影響があるだろうから、計画案や新たな表現は見てみたい。建築を続ける上で、建築に固執し続けるといい思いはできないだろう。建築との上手い付き合い方を考えるべきだと思う。
(建築士の試験については、いち早くメスが入ることを望みます。)

それでは、一旦やめさせていただきます。



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