感染症の対策とは

20年近く前からHIVなどの感染症対策で啓蒙活動をされている方の話を聞きました。なるほどと思えることが沢山あったので、少し紹介します。雑談の中で出て来たことなので、HIVだけでなく子宮頸がん、新型コロナの話も混ざっていました。今回は話の流れから私の解釈も加え、メモ的に書いてみます。

ポイント:
(1) 感染した場合の影響を知る
(2) どのように感染するかを知ることが重要 → 対策は感染経路を断つこと
(3) ワクチン接種は利権にもなりえる
(4) 陰謀論は邪魔

流れとしては、こんな内容でした。知らなかったことなどの紹介です。

HIV:
感染から発症までの期間は長いが、発症すると怖い病気。今は薬で発症をかなり抑えられるようになってきた。その薬も進化している。
HIV感染症の場合は、感染経路が主に3つ。薬害と母子感染。薬害は今はない。母子感染は母親の血と母乳からの感染ということがわかり、今は対策できてる。(今は認識がわかった場合は薬でウイルス量を下げることができるようになったため、胎盤経由での感染は稀。)

子宮頸がん:
ワクチン接種啓蒙資料には、ただただワクチンを打つことしか書いていなかった。感染症であるのに、どのように感染するのか、一切書かれていない。(ワクチンの効果は50%位。感染する複数の条件がはっきりわかっているので、実際には感染対策の手段もいろいろある。)
勿論、HIV感染症の啓蒙文章には、感染経路がしっかり書かれていて、だから対策もできるようになっている。


陰謀論は邪魔」という発言は印象的でした。陰謀はあるかも知れない。わからない。しかし、陰謀だから対策しない、にはならない。だから陰謀論は邪魔にしかならない。こんな発言でした。


今回、これを取り上げたのは、新型コロナ対策を別の感染症と比較すると、見えてくることがあるのではないか、と思ったからです。

 相手を知る。知って対策する。
 他の感染症で参考になることは取り入れて対策する。

感染症を広げないためにできることは、ワクチンだけではない。当たり前の結論ですが、今、意外に忘れられているようでなりません。