感染の再拡大について

最近、一部の県で感染再拡大が起きているのではないか、と言われているので確認してみました。確かに増加している県もありました。しかしむしろ実効再生産数が一番高い4県ではなく、陽性率が高い(検査数が少ない)所で、注意が必要だと思います。

今、実効再生産数が高いのは、鳥取(1.15)と岩手(1.11)です。続いて島根(1.05)、福井・秋田(1.04)、香川(1.03)と続きます。これら6県の陽性者数推移です。

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このグラフだけを見ていると、例えば鳥取・岩手・島根・福井の4県の増加が顕著に見えます。しかしどれだけ検査してこの結果が出て来たのかを考察することが、とても重要だと思います。

そこで確認のため、検査数と陽性率を重ねたグラフを作ってみました。カッコ内は実効再生産数です。折れ線(青)が人口10万人あたりの検査数、棒グラフ(緑)が人口10万人あたりの陽性者数、点線(赤)が陽性率です。

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これを見ると、同じように感染者数が増えているように見えても、鳥取・岩手・島根・福井の4県と、秋田・香川は状況が全く違うことがわかります。特に秋田は検査数そのものが圧倒的に少なく、香川も少なめで、陽性率が高くなっています。

実効再生産数が1以上の県は、あと6つあります。

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これら12県のグラフを見ると、鳥取などの4県は、陽性者数が増加しているものの、検査は比較的しっかりできていて、陽性率も何とか抑えていることがわかります。ある程度制御できているのでしょう。

石川県は検査を増やし、陽性率が下がり始めてていますので、制御できる可能性があると思います。愛媛県は実効再生産数1、検査数減少、陽性率が増加中と微妙な状態ですが、何とか踏みとどまっているようです。

その他の6県は、今後もこのままではさらに実効再生産数があがってしまう懸念があるのではないでしょうか。今回は確認していませんが、今、陽性者数が減少中に見えていても、陽性率が高いと今後、増加に転じる可能性があると思います。


最後に参考までに東京都と大阪府を見ておきます。

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大阪は東京より検査していますが、それでも陽性率が高い。東京は、どれだけ検査を減らし続けるつもりなのでしょうか。


検査を増やすこと。それによって状況が把握できます。相手の特徴、出方を知って初めて適切に対応できるはず。

PCR検査を増やしてください!