12月からの検査数・陽性者数・陽性率:検査数が減っている(3)
2月からの検査数減少を「1日当たりの検査件数を1月第二週における1日当たり平均検査実績の2倍以内」とするようにとの事務連絡文章があったとの報道を受けて、47都道府県別、10万人あたりの検査数(7日移動平均)、陽性数、陽性率をグラフにしています。
今回は47都道府県のパターンを分類してみました。代表的な基本パターンは、2月上旬以降も検査数が増加する、定常化する、減少する、と考えれば良さそうです。
グラフは、人口10万人あたりの検査数(青:7日移動平均)と陽性数(緑)で左軸。陽性率が点線赤で右軸です。
急激な減少ではなくても、東京のように少しづつ検査数が減っている所もあります。
実は、一番多かったのが、検査数が一旦減った後に増加、または増加の傾向があるパターンです。
これらの県では、検査数の減少と共に陽性率が上がり始め、その後検査を増やしたように見えます。そして検査を増やした所の一部では、陽性率が少し下がったようです。
分類に困ったのはこちらです。
最後は、その他。千葉県は統計遅れと思われます。神奈川県はすでに検査数の発表をやめました。そして茨城県は検査数の発表はありますが非常に少なく、何か事情があるように見えました。
以上の分類から見えること:
・検査数を減らさなかった県がある一方、多くの県では減少傾向
・検査数を減らした後、再度検査数を増やしている県は多い
(但しピークよりはまだかなり少ない)
・東京の検査数低下が、全国で見たときの検査数減少に影響している
検査数が一旦減ったものの、後に少し増えている県があることに安堵しました。それでも陽性率が高すぎます。蔓延状況を知るためにも、陽性率を5%以下に、できれば1%以下なるようにして欲しい。最低でも今の10倍検査を増やして欲しいと思います。
データは東洋経済のページからダウンロードしました。但し、県によっては検査数がPCR検査だけ、抗原検査が入っているもの、一部の県では陽性になった時だけ報告される、という情報もあります。
本来は国がきちんとデータを定義し、集め、公開すべきものだと思います。(残念ながらこれがない時点で、日本は統計を大事にしていない、と言えてしまいます。)
データを大切に!