アメリカから自己紹介!
1
これは誰も知らない一人の男(T)の話です。
Tのあだ名は、『偽善者』でした。
Tは、父のように人を助けることに憧れていました。
昔から、ボランティアには積極的に参加して
ヒーローになることを望んでいました。
ある日、Tは、思いました。
クラスで一人ぼっちをなくそうと。
人見知りの子や、いつも一人でいる子に声をかけ、
ご飯を食べたり、一緒に遊んだりして、クラスには、
一人ぼっちがいなくなりました。
Tはとても嬉しかった。
しかし、ある時を境に、考えが180度変わった、、、
2
あるとき、Tは、一人の男の子R君とご飯に行った。
R君は、元々、一人で行動するのが好きだったが、Tは
話しかけ、仲良くなり、一緒に行動することが増えた。
毎日のように、相談を受けていたTは、その日も相談を受けていた。
R君は、Tに小説を書いているから見て欲しいと言った。
Tはその小説を見て、驚愕した。
3
その題名は、『教室の君主論』だった。
一人の青年(和也)が、クラス内で王国を作るという話だった。
和也の策略は、凄いものだった。
和也は、まず、クラスでいじめられている子に話しかけ、仲良くなります。
それにより周りから、青年はいじめなどをしない良い奴だという評価を得ました。
和也は、どんどん、一人でいる子に話しかけ、勢力を作ります。
クラスの半分に和也は、『リーダー』と呼ばれるようになります。
和也は、クラスで王様になるためには手段を選びません。
仲間に、いじめを命じて、いじめられている子を助け、信頼を得る。
クラスの人気者を脅迫し、全ての生徒を自分の手下につけて、
和也は『王国』を作り上げました。
4
『偽善者』はR君に尋ねました。
どうして和也は、『王国』を作ろうとしたの?
すると、R君は言いました。
和也は、自分がどんな存在か自覚したからだよ。
和也は、昔から、ボランティアには積極的に参加して
ヒーローになることを望んでいた。
クラスで一人ぼっちをなくそうと思い、
人見知りの子や、いつも一人でいる子に声をかけ、
ご飯を食べたり、一緒に遊んだりして、クラスには、
一人ぼっちがいなくなった。
しかし、ある時、一人の生徒に言われたんだよ。
君は、みんなを助けるフリをして、実際は、
世間体を気にし、自分の行きやすい場所を作ろうとしている。
まさに、「偽善者」だねと。
5
それから和也は、学校を休んだ。
自分がしていたことが、まさか、偽善だとは思ってもいなかった。
和也は、他人に「偽善者」と言われたよりも、
自分に自覚がなかったことにとてもショックを受けた。
自分の心さえ信じられなくなった和也は、
言葉で、行動で、仲間を作ることができるという力だけを信じるようになった。
そうして、『教室の君主論』は幕を開けたんだ。
R君は話を終えると、ニヤッと笑いいった。
もうわかるだろ和也のモデルが誰か。
君だよ。『偽善者』のT君と。
6
Tはその話を聞いて肝を冷やしました。
R君は、Tに悩んだ顔つきで、
「僕はこの話の続きを書きたいのだが、どうなるのか想像できないんだ、
王国を作った後、和也は、君はどう動くんだい?教えて欲しい」と言いました。
Tは、R君のことが怖くなり、その場を後にしました。
帰った後も何度も何度も考え、初めて友達になった親友に
電話をかけました。
親友は、話をしっかり聞き、
「落ち着け、一つ聞いて欲しいことがある。」と言いました。
Tはこの言葉に今後、どれだ救われるのか、まだこの時は、わかっていませんでした。
親友は続けて「なぜ、今俺がこうして楽しく過ごせていると思う? それはTお前のおかげだ。お前があの時、一人ぼっちの俺に話しかけてくれたから今の俺がいる。」
「そしてお前に救われた人は、俺だけじゃない。たくさんいる。例えお前が『偽善者』だと思われたとしても、救われた奴がいる、感謝してる奴がいる。その事実は変わらないよ。」
Tは、この言葉に救われた。
7
Tは、自分がやっていることは、人のためになっていること知り、もっと人のために何かできるようになりたいと思いました。
心理学の本、ビジネス本、自己啓発本を読みあさり、
趣味だが、一年で70人近くの相談に乗り、解決しました。
大学は、ずっと憧れていたアメリカのニューヨークにある大学に進み
今現在は、そこでビジネスについて学んでいます。
もちろん、カウンセリングもやっております。
ちなみに、R君は、聞いたところ、精神科にかやっていたらしい、なぜあんなことを言ったのかわからない、すまなかった。とのちに言われた。
ここまで読んでくれた人は、もう大体というか、タイトルの自己紹介の時点でわかっていたと思いますが、僕がTです。
これからは、もっとたくさんの人に出会い、話し合い、人間的に成長し、人をよりもっと助けられるようになり、
偉大な父のようになりたい。
これが僕の自己紹介と
新しい自分への決意表明です。