【社労士試験】合格、その先の目標
これまで社労士資格取得に向けて私が経験した道のりを書いてきましたが、今回で最終回です。
正直、他の方の記事を見ていると、メンタルの部分より、科目別の細かい対策等を書いた方が良かったのではないかと思うこともありました。
しかし、科目別の勉強を書けと言われると、覚えていませんというのが本音です。記憶が飛ぶほど懸命に、真剣に、勉強に取り組んでいたのだと思います。
今回は、合格発表の時の気持ち、そして開業まで何を準備したか、今後の目標を書いていきます。
前回までのコラムはこちら
1-2. 社労士資格を取得しようとしたきっかけ(前半) (後半)
3. 社労士試験とはどんなものなのか(体験談)
4. 社労士試験の勉強法。独学、通学、通信どれ選ぶべきか
5. 社労士資格に向けて。勉強の習慣について
6. 通信講座で合格した社労士試験。講義受講後の勉強法について
7. 社労士試験の勉強法。過去問は何周したのか?
8. 社労士試験に合格するには。模試の心得について
9. 【社労士試験】選択式問題で点を取る方法
10.【社労士試験】択一式問題攻略法
11.【メンタルケア】社労士試験、1カ月前からの過ごし方
12.【社労士試験】試験当日の過ごし方。そして、運を習慣化する方法
13.【社労士試験】試験後の自己採点はお早めに
14.【社労士試験】合格発表までの過ごし方
◆合格時の気持ち
私が受験した令和3年度は、2022年10月5日が合否発表の日でした。
例年よりも25日前後早い発表ということもあり、合否を前にしたナーバスな気持ちから少しでも早く解放されるのは良かったです。
ただ、例年だと発表と同時に合格証書が届く、官報で朝8時30分頃から結果を確認できる...等、発表日に合格の確証を得ることができますが、今回は合否発表から10日前後経って合格証書の到着、さらに月末に官報発表という順番だったため、合否発表を確認しても、証書を受け取るまでは「もしかして番号の見間違えをしているのではないか」と不安でした。
10月5日の9時30分頃、合否を確認するため、パソコンを開きました。
インターネットの良いところでも悪いところでもありますが、検索をすれば一発で自分の番号の有無がわかります。
恐る恐る検索をした結果、以下の通り番号がありました。
この瞬間、嬉しいという気持ちを通り越して、手が震えました。
本当に合格したんだという信じられない気持ちでいっぱいになりました。
まずは結果を気にかけてくださった方々に報告とお礼を伝え、一旦は安堵しましたが、その後、もしかしたら番号が間違っていたのではないかと不安に駆られ、結局、合格証書が手元に届くまで落ち着かない気持ちが続きました。
実際の合格証書はこのような感じです。他資格試験と比べるととてもシンプルだなと思いました。
こうしてようやく私の社労士試験は、「合格」という結果で幕を閉じました。
◆開業申請まで何をしたのか
合格証書を受け取ったからといって、すぐに社労士の仕事ができるという訳ではありません。
ここまではまだ社労士試験合格者という肩書だけで、社労士ではありません。
社労士になるためには、全国社会保険労務士会連合会(各都道府県支部)に登録、入会が必要です。そのためには、社労士試験合格だけではなく、実務経験2年が必須になってきます。
もし実務経験がない方、年数が足りない方は、事務指定講習を受講し、修了後に社労士として仕事をすることができます。
この項目では、私が開業までに行った作業を記載します。
(1)事務指定講習の受講有無
まず、事務指定講習を受講するかを悩みました。先の通り、実務経験2年以上あれば指定講習を受講せずとも社労士になることはできます。私の場合、起業していたので、自身の会社で2年間の実務をすれば条件を満たすことができます。
ただ、私の会社は従業員が数人という規模なので、幅広い業務内容を網羅することを考えると事務指定講習を受ける選択肢もありました。
悩んだ結果、事業を早く開始することを優先し、事務指定講習は受けず、自社で実務経験2年を満たすタイミング(2023年3月1日登録)で入会手続きをすることにしました。
(2)営業活動
さて、本格的に社労士として事業をするとなれば、顧客がいなければ成り立ちません。
まだ社労士としての営業をすることはできませんから、あくまでも、開業までは種まきという姿勢で、懇意にしている友人や、税理士等の士業さんに、これから社労士になること、何かあれば相談して欲しいことを伝えるなどして宣伝していきました。
特に士業さんは、何かと顧客対応で連携することもあります。その時にご紹介いただけるよう、自分の存在をアピールしておくことが大切だと思います。
また、私の場合は自分の会社の共同経営者が営業をしているため、顧客と会う時に宣伝を依頼しました。
(3)販促ツールの制作
私の会社(Mauveといいます)はアプリ開発やWEBサイト、コンテンツの制作会社です。そのため自社のリソースでホームページや名刺、フライヤー等の準備ができる点は、他の方よりも有利だったと思います。
制作側の立場でお話すると、販促ツールの発注は ①ホームページ ②名刺 ③フライヤー の順番で作成されることをお勧めします。
なぜまずホームページを作った方がいいのかというと、ホームページは販促ツールだけでなく、法人の銀行口座を開設する際にも信用性を担保する意味で役立つからです。
ホームページがないと入れないコミュニティもあったります。
名刺は自分で印刷屋に行ったりデザインフォーマットを活用したり、自作しやすいアイテムですが、ホームページを自分で作るのはなかなか難しいと思います。もし開業されるのであれば、早めに発注いただくことをお勧めします。
なお、私の社労士事務所のサイトも参考までに掲載しておきます。
リベルテ社会保険労務士事務所:https://liberte-sr.jp/
※社労士事務所等の開業をお考えの方で、ホームページ制作ご希望の場合は、ご連絡ください。本noteを見たとおっしゃっていただければ、お値引き+私が窓口として担当します。
ホームページ制作依頼はこちら
これらについてはそれぞれで話したいことが多くありますが、長くなりそうなので今回はここまでにします。
今後、もし機会があればそれぞれ深掘りしてお伝えしたいと思います。
◆今後の目標
先にしれっと紹介しましたが、私が開設する事務所名は「リベルテ社会保険労務士事務所」と言います。
リベルテとはフランス語で「自由」を意味します。
この「自由」という言葉には、たとえば経営者であれば管理からの自由、労働者であれば働き方の自由、また全ての人に対する差別からの解放(多様性)という想いを込めております。
事務所の理念の詳細はホームページをご覧いただければと思いますが、ここで伝えたいのは「目標」です。
私は社労士として、日本の中小企業をもっと働きやすくしたいと思っています。労働者が楽しく、健康的に過ごせる環境を作りたいと思っています。
労働者の立場も経営者の立場も経験した私からすると、中小企業は労働者と経営者がきちんと話し合いをし、各々が自分の立場で最大の力を発揮することで、大企業に負けないぐらいの成果を上げることもできると考えております。
そのためには会社の状況、労働者の状況、働きやすさを阻害する危険因子は何かをしっかり見極めて、経営者に提案をしなければいけません。
経営者としては正直まだまだですが、こちらも社労士事務所とMauveを運営しながら日々模索し、勉強していきたいと考えています。
もし本noteをご覧いただき、私と直接話してみたい!という方がいらっしゃれば、どうぞご連絡ください。
これからも開業までのプロセス、苦労したこと、日々の時事問題等、様々なテーマを書いていきます。
最後にここまでご覧いただきありがとうございます。
全15回のこのコラムが、これから社労士試験を受ける方はもちろん、他の資格試験を受ける受験生にとって、なにかひとつでもお役に立てることがあれば幸甚です。
皆様が毎日楽しく、健康で働ける社会を目指して、私も微力ながら社労士として活動していきます。
引き続き、リベルテ社会保険労務士事務所とMauve共々よろしくお願いします。
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