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 先日、中原恵人市長のもと、子ども関連の施策で優れた政策を行っている吉川市を視察しました。ここでは、子どもの居場所に関する施策(利用形態・年齢・評価)についてご報告します。子どもの居場所の利用形態・年齢・評価)
子育て支援課、教育部生涯学習課の方より以下の内容について教えていただきました。
〇吉川市には「児童館ワンダーランド」という施設がある。児童福祉法に基づく児童厚生施設であり、主に乳幼児から小学生を中心とした世代に利用されている。利用者総数は、令和3年で21,891人、同4年で24,858人、同5年で28,898人である。
児童館には、遊具・おもちゃなどがある未就学児(と保護者)を対象とした部屋、図書室、休憩室(静養室)、音楽室、工作室、小ホール、遊戯場(球技や一輪車、三輪車など利用可能)、プラネタリウムが設けられている。平日、週末ともに様々な催しがあるほか、常に自由に利用できる居場所にもなっている。週末はおおむね100人くらいの利用がある。このほか、宇宙飛行士、西武ライオンズの野球選手などとの特別な交流イベントも実施している。
児童館では毎週土曜日17時から19時まで、小学3年生以上の学習支援を行っている。3年生は、算数の理解が難しくなる学年とされており、学びの遅れを防ぐために対象を3年生以上としている。2時間の内容は40分の学習、休憩10分、40分の学習、30分の運動(自由)である。
〇 「市民交流センターおあしす」には、図書館が設けられており、多くの子どもに利用されている。「放課後子どもクラブ」と称した、工作や遊びなどの催しを毎月1回行っている。少し上の世代になるが、区切られた個室のフリースペースも設けている。
〇 公民館では、夏休みの4日間、小学生の勉強スペースを設けている。小中学校の元教員が宿題などのアドバイスを行っている。
今後は、空き家を利用した居場所づくりを進めていく予定である。

(所感)
〇子どもの居場所については、場所や設備などハードのみをつくるのではなくて、職員の対応、催し、デザインなどといったソフト面の取組が必要になります。児童館を別途訪問した際、プラネタリウムの前で私は、「子どもに渡しているものです」と言われ、私の星座の写真を3枚いただいた。同館と子どもの「つながりの核心となるもの」を共有させていただいたと思っています。これは、「人にはそれぞれ星座がある」ということを通じて、子どもに「自己」の認識を促す、自己肯定感の育成につながるものと理解しました。
〇別途訪れた公民館では、小中学校の子どもの工作や図画が学校別に展示されていた。星座の写真のプレゼントも、子ども作品の展示は、子どもの自己肯定感の育成につながります。居場所とは「自らが認められる場所」である。そこは、「子どもとともに」という人たちがいて初めて成立する場所だと考えます。
〇居場所づくりでは、ぬいぐるみや絵、アクセサリーなどを用いて、子どもにとって居心地がよい場所にとどまらず、「自らが認められる場所」をつくることが重要であると認識できました。

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