ふじみ野市民のアンケートをみてみる(2)
前回の続きで、ふじみ野市が、「将来構想後期基本計画」策定のために2022年7月に行った、市民へのアンケートの結果をみてみたいと思います。
前回記事 https://note.com/t_tsubota/n/nfc53fbf07375
1.市の取組への満足度
下の表ですが、各施策への満足度を聞いたものです。
まんなかは、「わからない」ですが、どの項目もほぼ「わからない」が一番多いです。
生活基盤と都市環境は、満足も不満もともに高いですね。地域(道路公園)によって評価が変わっているのでしょうか。
産業雇用は、不満が満足を上回っており、現状に課題があると言えます。
満足度が高いのは、「環境」の59.2%、「健康づくり」の49.5%、「都市環境」の45.3%、「生活基盤(インフラ)」の42.9%、「防犯」の39.3%、「防災」の38.6%でした。
満足度が低いのは、「産業雇用」の16.8%、「人権平和」の18.1%、「障がい福祉」の19.0%、「生涯学習」の20.0%、「地域コミュニティ」の21.2%、「学校教育」の24.5%です。
不満が高いのは、「生活基盤」の38.8%、「都市環境」の35.0%、「スポーツ」の23.1%、「産業雇用」の21.4%、「文化芸術」の21.2%でした。
2.まちづくりの重要度と満足度の散布図
前回記事「市の取組、今後、何が重要か?一位は生活インフラ」
の続編になります。
施策の重要度、満足度の高低で、ABCDの4領域に区分けしたものです。
3.年代別の満足度と重要度
ここでは、上の施策の満足度と重要度の回答の4区分図を、年代別にみてみましょう。
18~29歳の20歳代以下ですが、重要度が高く、満足度が低いのAがありません。産業雇用は、満足度が低く、障がい福祉については、かなり低くなっています。将来のまちづくりについて、若い方の意見は非常に重要です。
次に現役世代の40代の方のですが、重要度が高く、満足度が低いAをみてみます。生活環境、産業雇用、都市環境は、満足度が低い。学校教育、障がい福祉、高齢福祉も、満足度はやや低い。住み続ける、新しく住む、という点で、この世代の意見は非常に重要です。
続いて、60代の方のですが、重要度が高く、満足度が低いAをみてみると、生活環境、産業雇用、都市環境は、満足度が低く、これは40代と変わらないですね。学校教育、障がい福祉、高齢福祉も、満足度はやや低い。これも、40代と変わらない。60代以降も働く方が多くなっており、産業雇用は、高齢者政策としても重要と考えます。
ふじみ野市は、これまで、国が7割を負担する合併特例債を利用して、いわゆるハコモノの建替えを進めてきました。特例債が使えなくなったあとの西文化施設は一般財源と積立基金を用いました。
今後は、アンケートの結果を重視した施策を重点的に推進していかなければなりません。